近年では世界的なエネルギー需要の高まりによって、「SDGs」「省エネ」といったキーワードをたくさん目にするようになってきました。
将来を見据えたポジティブでサステナブルな取り組みが進む反面、私たち生活者の目線からすると、今後見込まれる電気代高騰の影響で家計にとってはしばらく冬の時代が到来するかもしれません。
実はこれらの要素は、私たちが毎日過ごしている「住宅の性能」と密接に関係していることをご存じでしょうか。住宅本来の断熱性や気密性によってエネルギーの必要量は大幅に変わってくるのです。
編集部で調査を進めると、そのような省エネに特化したリノベーションブランド「エコキューブ(ECOCUBE)」が2021年から展開されていることが分かりました。
公式Webサイトによると、「美人空気」というキャッチコピーとともに、夏は涼しい・冬は暖かい・空気が新鮮・健康的・冷暖房費節約といった耳触りの良い言葉が目を引きます。
はたしてその実態はどのようなものなのでしょうか。
今回は、特別に取材させていただいたショールームから、エコキューブについて体験レポートいたします。


省エネ意識は高まっている?
本題へ進む前に、昨今の省エネ意識というのは国内でどのくらい変化が起きているのでしょうか。
2022年6月に1,018名を対象に実施された「フリエ住まい総研」の意識調査において、今年の夏に省エネを意識する方は83.5%、以前に比べて省エネ意識が向上した方は過半数の51.9%にのぼり、省エネ意識の水準が高いだけでなく近年の意識の高まりが見て取れます。
省エネリノベーション「エコキューブ」とは
エコキューブって?
「エコキューブ(ECOCUBE)」は、リノベーションマンション事業を営むインテリックスグループが手がける、省エネ機能を搭載したリノベーションブランドです。
人生の半分以上を過ごす家だから空気の質から考えたい。健やかに、心地よく人が美しく生活できる空気「美人空気」をコンセプトにしています。
健やかに、心地よく人が美しく生活できる空気
美人空気
高機能換気システムで新鮮な空気が24時間入ってきます。高断熱の室内は一年中一定の室温に保たれ快適。
健やかに、心地よく人が美しく生活できる空気を、私たちは「美人空気」と呼んでいます。人生の半分以上を過ごす家だから、空気の質から考えたい。
美人空気 | エコキューブ より引用
ECOCUBEは家じゅうを美人空気に変える、全く新しいリノベーションです。
事前にWebサイトを確認すると、高機能換気システムによって花粉や粉塵を取り除き、酸素を多く含んだ新鮮な空気が24時間入ってくる。さらには断熱性や気密性が高くエネルギー消費も大幅に抑えられ経済的にもお得。と記載されています。
サステナブルな生活が注目される昨今、ここまでメリットばかりの住宅っていったいどのようなものなのでしょうか。
ショールームに入ってみると
先入観無しに都内のショールームに到着し部屋に入ってみると…
- あれ、なんとなく空気に雑味がなくキレイな気がする
- 暑くもなく寒くもなくちょうどいい室温
- 他の家に入ったとき特有のにおいが無い
あくまでも「直感」として、このようなことを身体で感じました。
それでは、ショールームを現地取材して筆者が感じたエコキューブの特徴をそれぞれご紹介します。
「エコキューブ」の特徴
特徴1. 物件ごとの温熱計算
まず前提として、住宅物件の性能はひとつひとつ異なっています。
そのため、エコキューブはリノベーションを施す前に「物件ごとの温熱計算」を行っているそうです。
リノベーションまでの流れ
- 現状把握のための温熱計算
- 断熱施工シミュレーション
- 物件に合った適切なリノベーションを実施
物件ごとの特徴に合った施工をすることで、エネルギー効率の高い住宅が実現できるとのことです。その仕組みはまるで省エネリノベーションにおけるオーダーメイドのよう。
特徴2. 高断熱性能で外気の影響をシャットダウン
エコキューブは主に窓と断熱材を工夫することで、高い断熱性・気密性を保っています。
2重の窓
家の中で最も熱が逃げやすい「窓」。エコキューブでは通常の窓にプラスして、熱伝導率の低い高性能な樹脂製の内窓を設置することで、2つの窓の間の空気層が断熱効果を発揮し、断熱および防露効果を生み出しています。
また、遮音性能も上がり外からの環境音や、家の中の生活音も気にならない点が嬉しいポイント。
さらに、オプションとして2つの窓の間に蛇腹のカーテンを取り付けられます。蛇腹の中にも空気層を取り込む仕組みとなっているため、もう一段階断熱性能をあげることが可能です。
ここまで複数にわたる断熱機能にこだわった窓であれば、もう「窓際が寒い」なんてことも無くなります。


断熱材
エコキューブでは物件ごとの温熱計算に基づいて、その物件に合った断熱計画を策定しているため、ベストな断熱材を選定できるとのこと。購入者が自分で判断が難しい断熱材という商材だからこそ、このような明確な基準があることは安心ですね。


使用する断熱材は一般的なグラスウールの約2倍の断熱・低吸水性能を持つ素材を選定しているため、長期間高い断熱性を維持することが可能です。購入者としては高い買い物だからこそ、将来を見越して長期的に効果がある断熱材を選びたいところです。


特徴3. 高機能換気システムでいつでも快適空間
窓を開けて換気をすると結局夏は暑く、冬は寒いし…。その点もエコキューブでは解消できるようです。
熱交換式換気システム
外気を室温に近づけて取り込む「熱交換式換気システム」を搭載した特殊な換気の機能によって、常に換気をしながらも部屋には快適な温度の新しい空気が送り込まれます。
換気はせっかく保っていた室温を犠牲にして行うもの…という筆者の考えも一気に覆されました。


各部屋にダクトがつながっており、それぞれの部屋に快適な温度で新しい空気が循環するようになっています。部屋にはしっかりと通気口が配置されております。


高性能フィルター
部屋に空気を送る際には高機能フィルターが花粉や粉じんの侵入を抑えるため、アレルギーをお持ちの方にも安心です。これがエコキューブが「美人空気」とうたっている理由のひとつ。
365日24時間、常に酸素を多く含んだ新鮮な空気が入ってくるこの部屋では、深呼吸したくなるような健康的な生活を送ることができそうです。


高効率エアコン
高効率のエアコンを標準装備し、通常お部屋ごとに複数設置することが当たり前だったエアコンを1物件あたり1台に集約。
たった一つのエアコンから、ダクトを通してそれぞれの部屋に適切な温度の空気を送ります。冷暖房の使用が少ないエネルギーで済むうえに、台数が減ることでエアコン自体のメンテナンスをする手間やコストを削減することが可能です。
1台で複数の部屋の空調をまかなう機能は、まさに断熱性・気密性の高いエコキューブだからこそ実現できる仕組みではないでしょうか。
特徴4. 省エネにより節約ができる
これまでご紹介してきた通り、断熱性・気密性が高く、なおかつ高効率エアコンで全室を1台のエアコンで対応できるため、経済的にもとってもお得です。
冷暖房費をおよそ10分の1に削減
エコキューブのショールームに置いてある公式資料によると、1LDK65㎡の物件で1年間住んだとシミュレーションした場合に、冷暖房費がエコキューブ施工前の「約11万円/年間」から、「1.1万円/年間」と大幅な改善が見られました。
これからさらに電気代の高騰が懸念される中で、ここまで節約が見込めるエコキューブは今後注目度が高まりそうです。
シミュレーションの内訳
- 施工前: 9,020円(月平均冷暖房費)× 12ヵ月=108,240円
- 施工後: 962円(月平均冷暖房費)× 12ヵ月=11,544円


特徴5. 持続可能な社会(SDGs)に貢献
近年注目度が高まっているSDGsをきっかけに、可能な限り環境にやさしいサステナブルな消費を心掛けている方も多いのではないでしょうか。
使用エネルギーを抑えCO2を削減
エアコンを複数台使わない、高機能換気システムによる空調によってエコキューブは地球環境にやさしい省エネルギーのリノベーション物件といえます。
自身も快適に暮らしながら、使用エネルギーを抑えてCO2も削減が見込めます。
「人と環境に優しい住まい」を選択したい方にとってはピッタリの物件かもしれません。
「エコキューブ」のデメリット
これまでメリットを紹介してきましたが、エコキューブ物件を選ぶにあたってデメリットはあるのでしょうか。
デメリット1. 物件の購入費用が高くなる
通常のリノベーションにプラスして、本記事でもご紹介した高性能な省エネ機能を多数搭載する施工が必要なため、物件の購入費用自体が高くなる傾向にあるようです。
ただし、エコキューブ物件では使用エネルギーを抑えた冷暖房費の節約が可能ですから、初期費用とその後のランニングコストを天秤にかけた場合に将来的にはお得とも言えますね。
デメリット2. エアコンで各部屋個別の室温調整が難しい
たった1つのエアコンだけで全室の空調を整えることが節約において大きなメリットであるエコキューブですが、その反面エアコンを使用して各部屋個別に細かい温度設定をすることができず、必要に応じて部屋にある換気の吹き出し口で室温調整をすることとなります。
そのため、部屋ごとに明らかな温度差を作りたい時はヒーターやサーキュレーターなどの家電を上手く使用することをおすすめします。
エコキューブ物件を購入するためにはどうすればいい?
売主から直接物件を購入できる仲介手数料不要の不動産直販サイト「FLIE(フリエ)」から、エコキューブ物件の内見・購入をすることが可能です。
また、フリエでは専門スタッフが購入までのサポートを行う「FLIEエージェント」というサービスを提供しています。
直接取引をしてみたいけど、本当に自分にできるか不安といったお客様のために、不動産知識豊富なスタッフが購入までをサポートするというもの。購入を希望する物件について、第三者的なアドバイスが欲しいという方にも、ぜひ利用していただきたいサービスです。
不動産直販サイト「FLIE(フリエ)」


エコキューブ(ECOCUBE)対象物件一覧


まとめ
今回はエコキューブのショールームにお伺いしてその魅力を取材しました。
これまで見たこともない省エネ技術を搭載したリノベーション物件は、さらなる省エネが求められる社会において、住宅の領域にもその波が到来する予感を思わせるものでした。
家にいる時間が長い現代だからこそ、これからは空気も自分でコントロールする時代となるかもしれません。
住宅を購入する際は、節約しながら家じゅうを美人空気に変えてくれる全く新しいリノベーションブランド「エコキューブ(ECOCUBE)」をぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。