新型コロナウィルスの影響もあり、自宅で過ごす時間が増えた方は多いのではないでしょうか。このような状況下では、家庭菜園に取り組む方も少なくありません。実際に野菜の苗の売行きが順調なのだそうです。
そこで、この記事では、マンションで家庭菜園を始める際のポイントについて解説します。
また、家庭菜園におすすめの品種も紹介しているため、これから家庭菜園を始めようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
1. 家庭菜園に注目が集まる
新型コロナウィルスに伴う緊急事態宣言により、自宅にいる時間が多くなった方は多いはずです。そのような状況下で注目が集まったのが家庭菜園です。
自宅で楽しめる家庭菜園は外出する必要もなく、簡単に取り組めるため、外出自粛が要請される中でもぴったりの取り組みだと言えるでしょう。もちろんマンションでも家庭菜園は可能です。
実際に、家庭菜園関連の商品や苗の売り上げは、緊急事態宣言が出ていた4月、5月で前年比を上回っていたそうです。
2. 家庭菜園の魅力


家庭菜園にはたくさんの魅力があります。ここではその具体的な魅力について解説します。
2-1. 気軽さ
マンションで家庭菜園を楽しむ場合、多くはベランダを利用することになるはずです。ベランダであれば、すぐに水をやれるほか、台風の際でもすぐに室内に避難させられます。
2-2. 高齢者や子どもでも始めやすい
畑で菜園をする場合、土を耕す必要があるため、高齢者や子どもにとってはかなりの重労働となってしまいます。一方で家庭菜園であれば、プランター1つで始められるため、年齢に関係なく始められます。
2-3. 自分で作ったものを食べる喜び
家庭菜園では、植物はもちろん野菜を育てることもできます。そのため、収穫した野菜をその日のうちに食べることも可能です。自分で作った野菜を食べる喜びが感じられるのは家庭菜園ならではでしょう。
野菜嫌いの子どもでも、自分が作った野菜なら食べてくれるかもしれません。さらに、食費が抑えられるのも嬉しいポイントです。
3. 家庭菜園を始める際の注意点


「これから家庭菜園を始めたい!」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、マンションで家庭菜園を始める際にはいくつかの点に注意する必要があります。
家庭菜園によるトラブルを起こなさいためにも参考にしてみてください。
3-1. 規約を確認する
ベランダで家庭菜園を始める際は、マンションの規約を確認するようにしてください。各部屋に付いているベランダですが、実は居住者の専用部分ではありません。
そのため、ベランダにプランターなどのものを置くと規約に違反してしまう恐れがあります。
また、マンションによっては1階部分のみ、小さな庭がついているケースもあります。そのため、家庭菜園にぴったりと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、ここも共用部分として扱われていることがあるため、注意が必要です。
家庭菜園を始める前に、マンションの管理会社に問い合わせて規約に違反していないか、どの範囲でなら行えるのか、といったことを確認しましょう。
3-2. 通路をふさがない
ベランダは、火災などが発生した際の避難経路としての役割を持っています。しかし、もしベランダがたくさんのプランターで覆われている状態になってしまうと、避難経路の確保が難しくなってしまいます。
そのため、ベランダで家庭菜園ができるとしても、避難経路をふさいでしまわないように注意してください。
ちなみに、プランターの並べ過ぎは、避難経路をふさぐだけでなく、植物にとっても良い状態ではありません。これは風通しが悪くなるためで、風通しが悪いと害虫が増えてしまいます。風通しの目安は、植物同士の葉っぱが重ならない程度です。
3-3. 排水管の管理
家庭菜園をすると、植物や鉢植えへの水やりが欠かせません。また、必要に応じて土いじりをすることもあるでしょう。そのような時に注意しなければいけないのが、排水管の管理です。植物に水をやったために排水管が水浸しになる、土いじりをした際に、土や葉っぱが排水管に詰まってしまう、といったことが起こる可能性はゼロではありません。隣の部屋のベランダに水やゴミが流れていくとトラブルになる恐れもあります。
さらに、水が溜まっている状態が続くと、コバエが発生します。これもまた、ご近所トラブルにつながることがあるため、排水管の管理には細心の注意を払うようにしてください。
3-4. 鉢植え落下の恐れ
ベランダの内側にプランターを設置するのであれば、基本的に危険はありません。しかし、ベランダの外側に壁掛けプランターを設置すると、万が一落下した場合に大事故につながる可能性があります。マンションは上層階ほど風が強くなるため、プランターは飛んでいかなくても、土や葉っぱが飛んでしまう恐れもあるでしょう。そのため、プランターは落下しない場所に設置しなければいけません。
3-5. 日光の確保
家庭菜園において欠かせないのが日光です。光合成をすることで植物は成長するため、日光が確保できるかどうかを確認しておく必要があります。
例えば、ベランダの目の前にビルがあり、日差しがなかなか入ってこない、というような場合は選択できる植物が限られてしまうため、注意が必要です。理想的なのは、午前の間に日が入ってくる東向きの部屋、もしくは南向きの部屋です。
4. 家庭菜園におすすめの品種


ここからは、これから家庭菜園を始めようとしていらっしゃる方に向けて、おすすめの品種について解説します。
4-1. ハーブ
何から始めれば良いのか分からない、という方におすすめなのがハーブです。ハーブはその爽やかな香りが特徴ですが、実はこの香りは害虫にとっては嫌な香りとされています。そのため、虫を寄せ付けにくく育てやすいと言えるでしょう。また、ペパーミントやバジルなどは料理などにも活用可能なため、実用的でもあります。
4-2. ミニ野菜
料理が好きな方にはミニ野菜もおすすめです。ミニ野菜はその名の通り、通常よりも小さいサイズの野菜で、プランターがあれば栽培できます。サイズがコンパクトなため食べきりにもぴったりです。ベビーキャロット、ミニトマト、ベビーサラダなど食卓で活躍してくれる野菜も少なくありません。
5. まとめ
今回は、マンションでの家庭菜園に関して、その魅力や注意点、おすすめの品種などについて解説しました。
自宅で気軽に行える家庭菜園はコロナ禍でも楽しむことが可能です。今回の内容を参考に、ぜひ家庭菜園に取り組んでみてください。
また、本格的に農業に取り組んでみたい方は、「週末農業って何から始めたら良い?おすすめの方法や野菜をご紹介」もご覧ください。