不動産売買プラットフォーム「FLIE(フリエ)」(以下:フリエ)を運営する株式会社FLIE(本社:東京都渋谷区)は、住まいや暮らしに関する様々な“気になるコト”を調査する「フリエ住まい総研」を立ち上げ、Webマガジン「FLIE magazine」上に調査結果を公表しております。
今回は「自宅のテレワーク」について、現在就業されている方(業務形態を問わない)457名を対象にその実態を調査いたしました。
コロナ禍となってテレワークが浸透し、オフィス以外の場所で仕事をこなす方の割合は以前より圧倒的に多くなりました。
フリエ住まい総研ではテレワークの中でも「在宅」で仕事をしている方の働き方へ注目し、一般の方への調査を通してアフターコロナ時代における「自宅のテレワーク」に関する実態をレポートいたします。
「自宅のテレワーク」 についての調査結果内訳
まずは、現在「自宅でのテレワークを取り入れているか」をお伺いしました。
Q1. 現在自宅でのテレワークは取り入れていますか。
- はい 60.4%
- いいえ 39.6%
就業しているすべての方を対象にすると、少しでも自宅でのテレワークを取り入れている方は約6割という結果となりました。
過半数以上の方が自宅でのテレワークを柔軟に活用している様子が見受けられます。
続いて、Q1で「いいえ」と答えた方へ向けて「自宅でテレワークを行わない理由」をお伺いしました。
Q2. 自宅でテレワークを行わない理由を教えてください。
- オフィスでしか対応できない業務がある 61.3%
- 所属する会社・取引先の規則 34.3%
- 集中できない 14.9%
- 業務上のコミュニケーション不足が発生する 12.2%
- 同居人の存在 9.9%
- スペースがない 6.1%
- 通信環境が悪い 6.1%
- その他 3.9%
「オフィスでしかできない業務がある」が61.3%で圧倒的な得票、2位の「所属する会社・取引先の規則」も34.3%という高い得票率で、業務上の都合により自宅のテレワークをしていない方が多いことが分かりました。
それ以外の理由では「集中できない」14.9%が最も票を集めました。
続いて、Q1で「はい」と答えた方へ「自宅でテレワークを行なう頻度」の質問です。得票が多い順にご紹介します。
Q3. 自宅でテレワークを行なう頻度はどれくらいですか。
- 毎日(週5日以上) 37.0%
- 週1~2日 23.2%
- 週3~4日 20.7%
- 週1日未満(月1~2回) 19.2%
最多得票は「毎日」の37.0%となり、自宅でお仕事をしている方はフルリモートの体制で業務を行っている割合が最も多い結果になりました。
次に、Q1で「はい」と答えた方へ「自宅のどこで仕事をしているか」についてお伺いいたしました。
Q4. 自宅のどこで仕事をしていますか。
- リビング/ダイニング 48.7%
- 自室/空き部屋 39.9%
- 書斎 10.9%
- 寝室 8.7%
- キッチン 1.1%
- その他 1.1%
- 物置/クローゼット 0.0%
最も多かったのは「リビング/ダイニング」でおよそ半数の48.7%。続いて「自室/空き部屋」も39.9%で高い得票率となりました。仕事環境として一番効率的だと考えられる「書斎」はおよそ10.9%に留まり、やはり仕事専用部屋を確保するのは少しハードルが高いものと推測されます。
次に、Q1で「はい」と答えた方へ「自宅のテレワークに関する満足度」をお伺いしました。
Q5. 自宅でのテレワークに関する満足度を教えてください。
- 非常に満足 27.2%
- やや満足 43.8%
- どちらでもない 14.5%
- やや不満 13.0%
- 非常に不満 1.4%
「非常に満足」と「やや満足」を合わせると71%となり、満足度はおおむね高い結果となりました。
不満を感じている方は15%以下となり、うまく自宅での仕事環境に順応されていることが分かりました。
その満足度を選択された理由も合わせて紹介いたします。
その満足度を選んだ理由
- 非常に満足:通勤などでの負担が減る、空調問題を避けられる、作業効率が格段にアップ。(40代女性)
- 非常に満足:郊外に居住しているため、都心までの長時間電車通勤から解放されたから。(50代男性)
- やや満足:出勤しなくてもいいこと、ラフな格好でも許されること。(30代男性)
- やや不満:防音ができていなくて、生活音が聞こえてきて集中しにくい。(40代男性)
- やや不満:やはり事務所に出向いた方がモチベーションを保てます。(60代以上男性)
- 非常に不満:家族が話しかけてきて、仕事に集中できないためです。(30代女性)
満足度が高い方は仕事とプライベートを両立させる効率の良さや、通勤時間や働き方の縛りが少ないことなどから、リラックスできるという回答が目立ちました。
逆に不満を抱えている方はモチベーション維持の難しさや、自宅で家族に話しかけられる、などの理由がありました。
続いて、Q1で「はい」と答えた方へ「自宅のテレワークで満足度を上げるために行ったこと」を教えていただきました。
Q6. 自宅のテレワークで満足度を上げるために行ったことを教えてください。
- デスクや椅子などの備品購入 36.2%
- 特になし 31.9%
- 部屋の模様替え 23.9%
- マイク/イヤホン等音声機材の購入 19.9%
- モニター/マイク等電子機器の購入 17.8%
- 簡易的な間仕切り 8.3%
- その他 3.3%
- 住宅の引っ越し 1.4%
- 間取りの工事 0.7%
最多得票は身体の負担を考慮してか「デスクや椅子などの備品購入」が36.2%となり、まずはデスク周りの整備を優先的に行っている方が多いようです。3位に入った「部屋の模様替え」については少し手間がかかる作業であるものの、約4人に1人の割合で実施していました。
その他のフリーアンサーでは以下のような回答が見受けられました。
その他(フリーアンサー)
- 防音工事(50代男性)
- 一人用こたつ、卓上扇風機、エアコンベスト等、冷暖房機の購入(40代女性)
- 家族が寝ている時間に仕事をする(30代女性)
- ネットワーク環境の強化(40代男性)
最後に、Q1で「はい」と答えた方へ「自宅でテレワークをする際の服装」についてお伺いしました。
Q7. 自宅でテレワークをする際の服装を教えてください。
- カジュアル(普段着) 67.0%
- ラフスタイル(ジャージ/スウェット等) 28.3%
- オフィスカジュアル 10.5%
- パジャマ/寝間着 8.7%
- リモート会議の有無により異なる 8.7%
- スーツスタイル 1.8%
- 服は着ない 0.0%
- その他 0.0%
最も多かったのはカジュアル(普段着)の67.0%。続いて、ラフスタイル(ジャージ/スウェット等)28.3%となりました。やはりテレワークであることから出勤時と比較してラフに業務をされる方が多いと考えられます。
起床してそのままパジャマで仕事を開始する方も8.7%見受けられました。
まとめ
今回の調査では意外と実態が見えにくい「自宅のテレワーク」について調査いたしました。
実際に在宅ワークに取り組む方は同居人との干渉や、集中力およびモチベーションの維持という課題はあるものの、特にワークライフバランスを重視する方はうまく順応して高い満足度があることが分かりました。
ぜひこの機会に改めてテレワークの在り方を見直して、ご自身にとって充実したお仕事環境を整えてみてはいかがでしょうか。
調査方法: インターネット自社調査
調査対象: 現在就業されている方(業務形態を問わない) 457名
調査期間: 2023年7月
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