同行者がいない自由な「セルフ内見」を求める人が増加?現代の内見に関する調査レポートを一挙公開

フリエ住まい総研
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住まいや暮らしに関する様々な“気になるコト”を調査する「フリエ住まい総研」。
今回は「現代の内見」について、20代以上で住宅物件の内見を経験したことがある方764名を対象にその実態を調査いたしました。

これから住む家を決めるために行う最も重要な項目の一つである物件の「内見」。現在ではテクノロジーの発展と共に不動産会社とのやり取りも様々なツールが使用され、営業担当者の立ち合いが必要なく自由に内見を行う事ができる「セルフ内見」といった新たなスタイルも誕生しています。

さまざまな選択肢が増える中で、最近内見を経験された方々はどのような意識を持っているのでしょうか。一般の方々への調査を通してその実態をレポートいたします。

※ セルフ内見については、「セルフ内見とは?メリット・デメリットや注意点、内見までの流れ」で詳しく解説しています。

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「セルフ内見」 についての調査結果内訳

まずは、内見に最も求めるサービスについて調査しました。

Q1. 物件を探す時、内見に最も求めるサービスは何ですか?

グラフ: Q1. 物件を探す時、内見に最も求めるサービスは何ですか?
  1. 不動産会社の営業スタッフ同行による現地内見 78.9%
  2. セルフでの現地内見(同行者なし) 17.1%
  3. 不動産会社の営業スタッフが案内するオンライン内見 2.5%
  4. 内見はしなくても良い 0.8%
  5. その他(フリーアンサー) 0.7%

従来の「不動産会社の営業スタッフ同行による現地内見」がおよそ8割で1位に。さまざまな内見のスタイルが登場する昨今でも、まだ不動産会社のリアルな物件案内を求めている方が多い結果となりました。

一方でテクノロジーを駆使した新たな内見スタイル「セルフでの現地内見(同行者なし)」も、およそ2割の得票となり一定の支持を受けていることが分かりました。

続いて、内見を「予約する時の悩み」と「実施する時の悩み」をそれぞれお伺いしました。

Q2. 内見を予約する時の悩みを教えてください。

グラフ: Q2. 内見を予約する時の悩みを教えてください。
  1. 不動産会社とのやり取りがめんどう 52.6%
  2. 不動産会社から営業をされる 35.5%
  3. 内見予約が手間 28.1%
  4. 不動産会社の都合で朝や夜は予約できない 17.4%
  5. 悩みはない 15.2%
  6. その他(フリーアンサー) 1.4%

多くの方が何かしらのお悩みを抱えている中で、「不動産会社とのやり取りがめんどう」52.6%と「不動産会社から営業をされる」35.5%という不動産会社に関する項目がTOP2の得票となりました。

また、「内見予約が手間」もおよそ3割の方が選んでおり、スムーズな内見の実現に向けて予約システムにも課題が見られました。

Q3. 内見を実施する時の悩みを教えてください。

グラフ: Q3. 内見を実施する時の悩みを教えてください。
  1. 時間帯ごとの騒音が分からない 56.5%
  2. 自分のペースで内見できない 45.2%
  3. 時間帯ごとの日当たりが分からない 44.6%
  4. 不動産会社から営業をされる 27.4%
  5. 悩みはない 5.8%
  6. その他(フリーアンサー) 2.1%

回答では1位「時間帯ごとの騒音が分からない」56.5%と3位「時間帯ごとの日当たりが分からない」44.6%という、物件の情報収集不足に対するお悩みが高い得票率となりました。

また、2位は「自分のペースで内見できない」45.2%で、不動産会社の同行や時間の制約などで自由な内見ができていないことがお悩みの要因だと考えられます。

次に、内見を予約する際のツールについてお伺いしました。

Q4. 内見の予約はどのようなツールで行いますか?

グラフ: Q4. 内見の予約はどのようなツールで行いますか?
  1. 電話 48.7%
  2. 対面 38.0%
  3. Web 34.3%
  4. メール 26.0%
  5. スマホアプリ 8.9%
  6. SNS 1.8%
  7. その他(フリーアンサー) 0.4%

様々な予約のシステムが登場している中でも、従来からの手法である1位「電話」48.7%と2位「対面」38.0%がTOP2となりました。スマホアプリやSNSなどの活用はまだ十分に浸透していない一方で、3位「Web」は34.3%となり一定の得票率となりました。

次に、内見を予約するタイミングについての設問です。

Q5. 内見予約はどのタイミングで行うことが多いですか?

グラフ: Q5. 内見予約はどのタイミングで行うことが多いですか?
  1. 1週間以上前から 38.9%
  2. およそ1週間前 37.7%
  3. およそ3日前 10.1%
  4. 当日 9.2%
  5. 前日 3.8%
  6. その他(フリーアンサー) 0.4%

回答では1位「1週間以上前から」38.9%、2位「およそ1週間前」37.7%となっており、余裕を持った内見予約をされている方が圧倒的に多い事が分かりました。回答者を賃貸物件、売買物件それぞれの属性に分けてもその結果は大きく変わることはありませんでした。

次に、内見を実施する希望の時間帯についてお伺いしました。

Q6. 内見するならどの時間帯がいいですか。

グラフ: Q6. 内見するならどの時間帯がいいですか。
  1. 午後帯【12時 – 18時】 58.8%
  2. 午前帯【9時 – 12時】 44.4%
  3. 夜帯早め【18時 – 21時】 28.4%
  4. 夜帯遅め【21時 – 23時】 7.7%
  5. 朝帯【7時 – 9時】 6.5%
  6. その他(フリーアンサー) 0.5%

やはり人気の時間帯は日中の午前帯「12時~18時」58.8%と午後帯「9時~12時」44.4%で圧倒的な得票でした。

注目は一般的な不動産会社の営業時間外にあたる日中以外の時間帯ですが、およそ3割の方が夜帯早め「18時~21時」28.4%を選択しており、仕事終わりに内見したい、夜の様子も見たい、という方が多く見受けられました。

朝帯「7時~9時」6.5%、夜帯遅め「21時~23時」7.7%については一桁台のパーセンテージに留まりました。

各時間帯を選んだ理由

朝帯【7時 – 9時】
  • 出勤時間に該当するため。車両騒音ほか喧騒のほどを知りたい。(30代女性)
  • 朝の日当たり、人の出入りが気になるため(30代男性)
午前帯【9時 – 12時】
  • 午前中の方が多くの物件を回れるし、午後の時間で振り返りと検討ができる(40代男性)
  • 午前の活動時間帯が、一番周囲の雰囲気等も分かると思ったから。(40代女性)
午後帯【12時 – 18時】
  • 日中の日当たり具合を確かめたい。日中の方が視界が明るく、物件の細部まで見やすい。(50代男性)
  • 在宅勤務なので、日中帯の状況を確認しておきたいため。(20代女性)
夜帯早め【18時 – 21時】
  • 仕事を終えてから内見するのでこの時間になります。(40代男性)
  • 夜にその地域の様子を伺うことで、治安や街灯による明るさなどを判断できるから。(20代男性)
夜帯遅め【21時 – 23時】
  • 明るい時間帯に家にいない人が帰宅して、生活音がどれくらい聞こえるか気になる為(40代男性)
  • 治安の良さが分かるからです。(30代女性)

最後に、希望する内見回数について調査いたしました。

Q7. 内見は何回実施したいですか。

グラフ: Q7. 内見は何回実施したいですか。
  1. 2回 41.4%
  2. 1回 34.3%
  3. 3回 14.7%
  4. 4回以上 8.9%
  5. その他(フリーアンサー) 0.8%

最多の回答は約4割の方が選んだ「2回」41.4%。「3回」と「4回以上」も合わせると6割以上の方が複数回の内見を希望していることが分かりました。

また、回答を「売買物件」と「賃貸物件」の属性で分けて見ると、それぞれの順位やパーセンテージにも大きな変化が見受けられました。

売買物件

グラフ: Q7. 内見は何回実施したいですか。(売買物件)

賃貸物件

グラフ: Q7. 内見は何回実施したいですか。(賃貸物件)
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まとめ

今回の調査では住宅市場を取り巻く環境も大きく変化しつつある中で、従来のスタイルがいまだ支持されている一方、不動産会社の都合だけでなく自分のスタイルに合った内見手法も一定数求められていることが分かりました。

これから物件を探す皆さんは、自分のペースで行動できるセルフ内見の活用、営業時間外でも対応可能な不動産会社のリサーチなど、ご自身のスタイルにマッチする物件探しにトライしてみてはいかがでしょうか。

調査概要

調査方法: インターネット自社調査
調査対象: 20代以上で住宅物件の内見を経験したことがある方 764名
調査期間: 2022年8月10日~2022年8月27日

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