部屋の階層を重視する人は9割以上!階層ごとのデメリットは?「マンション階層ごとの満足度」を実態調査

フリエ住まい総研
この記事は約6分で読めます。

マンションを選ぶ際に重要な項目の一つと言われる部屋の階層。それぞれの階層ごとにメリットやデメリットが存在しますが実際に住んでいる方の満足度は一体どのようになっているのでしょうか。

今回は、現在マンションにお住まいの方201名を対象にした調査を通して「低層階」「中層階」「高層階」(※ 1) それぞれの満足度や感じているメリット・デメリットについてご紹介いたします。

※ 1 本リリースにおける階層の定義: 低層階=1F~3F|中層階=4F~9F|高層階=10F以上

スポンサーリンク
任意売却なら「未来改善パートナーズ」

「マンション階層ごとの満足度」 についての調査結果内訳

まずは、マンションの部屋を選ぶ際にどれくらい階層を重視するかお伺いしました。

Q1. マンションの部屋を選ぶ際に階層はどれくらい重視しますか。

グラフ: Q1. マンションの部屋を選ぶ際に階層はどれくらい重視しますか。
  • とても重視する 23.9%
  • やや重視する 68.2%
  • どちらでもない 2.5%
  • あまり重視しない 5.5%
  • 全く重視しない 0.0%

「やや重視する」の回答が最多でおよそ7割の得票となりました。また、「とても重視する」23.9%「やや重視する」68.2%を合わせると92%となることから、ほとんどの方が階層を重要視している結果が分かりました。

続いて、現在お住まいの階層ごとに満足度をお伺いしました。

Q2. お住まいの階における満足度を教えてください。

グラフ: Q2. お住まいの階における満足度を教えてください。

低層階

  • 非常に満足 20.8%
  • やや満足 58.4%
  • どちらでもない 5.0%
  • やや不満 13.9%
  • 非常に不満 2.0%

中層階

  • 非常に満足 22.4%
  • やや満足 57.39%
  • どちらでもない 11.8%
  • やや不満 6.6%
  • 非常に不満 1.3%

高層階

  • 非常に満足 50.0%
  • やや満足 33.3%
  • どちらでもない 16.7%
  • やや不満 0.0%
  • 非常に不満 0.0%

全階層ともに「非常に満足」「やや満足」の回答が多数派で、比較すると低層階から高層階へ近づくに連れてその満足度は上がっていく傾向が見られました。高層階については「非常に満足」が50%を占め「やや不満」「非常に不満」と答えた方はゼロだったことから、低階層・中層階と比べると満足度の圧倒的な高さが伺えます。

続いて、実際に住んでみて感じた階層ごとのメリットについて、ランキング形式で1~5位を発表します。

Q3. お住まいの階で「メリット」に感じていることは何ですか。

低層階

グラフ: Q3. お住まいの階で「メリット」に感じていることは何ですか。(低層階)
  1. 外出のしやすさ 57.4%
  2. 日当たり 46.5%
  3. セキュリティ対策 35.6%
  4. 物件の価格 27.7%
  5. 災害リスクの有無 24.8%

中層階

グラフ: Q3. お住まいの階で「メリット」に感じていることは何ですか。(中層階)
  1. 日当たり 63.2%
  2. 窓から見る景観 48.7%
  3. セキュリティ対策 32.9%
  4. 屋外の騒音有無 27.6%
  5. 害虫対策 26.3%

高層階

グラフ: Q3. お住まいの階で「メリット」に感じていることは何ですか。(高層階)
  1. 窓から見る景観 66.7%
  2. 日当たり 66.7%
  3. 害虫対策 37.5%
  4. セキュリティ対策 37.5%
  5. 外出のしやすさ 33.3%

低階層の回答で特徴的だったのは過半数を得た1位「外出のしやすさ」57.4%と、4位「物件の価格」27.7%で、低層階ならではの利点を感じているようです。中層階と高層階については「日当たり」と「窓から見る景観」の項目がトップ2であったり、それ以外も似た項目が上位を占めていたりと、中層階以上であれば近いメリットを感じていることが分かります。

今度は逆の視点で、実際に住んでみて感じた階層ごとのデメリットについて、ランキング形式で1~5位を発表します。

Q4. お住まいの階で「デメリット」に感じていることは何ですか。

低層階

グラフ: Q4. 自宅のお住まいの階で「デメリット」に感じていることは何ですか。(低層階)
  1. 窓から見る景観 33.7%
  2. 屋外の騒音有無 25.7%
  3. 害虫対策 24.8%
  4. セキュリティ対策 20.8%
  5. 屋内の騒音有無 18.8%

中層階

グラフ: Q4. 自宅のお住まいの階で「デメリット」に感じていることは何ですか。(中層階)
  1. 外出のしやすさ 30.3%
  2. 物件の価格 21.1%
  3. 屋内の騒音有無 19.7%
  4. 屋外の騒音有無 18.4%
  5. 災害リスクの有無 18.4%

高層階

グラフ: Q4. 自宅のお住まいの階で「デメリット」に感じていることは何ですか。(高層階)
  1. 災害リスクの有無 29.2%
  2. 物件の価格 25.0%
  3. 外出のしやすさ 20.8%
  4. 害虫対策 12.5%
  5. 屋外の騒音有無 12.5%

低層階については「窓から見る景観」33.7%をトップに、屋外騒音、害虫、セキュリティなど低層階で懸念されがちな項目が上位に並びました。

高層階の特徴として、他には上位にランクインしていない「災害リスクの有無」29.2%が1位となりました。地震の大きな揺れ、エレベーター停止により階段で昇降するリスクなど、高層であるがゆえの不安を抱えている様です。

最後に、住み替えるとしたら今より「上の階層」か「下の階層」か、どちらを望むかお伺いしました。

Q5. 住み替えるとしたら、今より上か下どちらの階層が良いですか。

Q5. 住み替えるとしたら、今より上か下どちらの階層が良いですか。
  • 上の階層 47.8%
  • わからない 16.4%
  • マンション以外が良い 13.9%
  • 下の階層 10.9%
  • その他 10.9%

住み替えのチャンスがあった場合は、今より「上の階層」を選ぶ方がおよそ半数でした。一方で「下の階層」と答えた方は10.9%で一定数は存在するものの、やはり上層階に魅力を感じる方が多いという結果になりました。

スポンサーリンク

まとめ

今回の調査では、引っ越しシーズンに住宅選びの大切な指標となる「マンション階層ごとの満足度」についてご紹介しました。

高層になるほど満足度は如実に高くなる一方で、高層階に住む方でも「災害リスク」をはじめとしたいくつかのデメリットは免れないことが分かりました。

マンションへ住み替えを検討している方は、本調査をご自身に合った住宅選びの参考としていただければと思います。

調査概要

調査方法: インターネット自社調査
調査対象: 現在マンションにお住まいの方 201名
調査期間: 2023年12月5日~12日

当記事およびイラストの著作権は株式会社FLIEに帰属しますが、以下の利用条件を満たす方はご自由にデータを活用いただけます。なお、データご活用の旨ご一報をいただけますと幸いです。

◆当社が出典元である旨として以下クレジット明記をお願いいたします
クレジット: 「フリエ住まい総研」
◆「フリエ住まい総研」へのリンク掲載をお願いいたします(媒体特性により難しい場合はその限りではありません)
フリエ住まい総研URL: https://flie.jp/magazine/category/features/research/