近年では、在宅ワークや二世帯住宅が主流となっており、リビングの他に家族で団欒できるスペースがほしいと考えている方も多いでしょう。そのような方には「セカンドリビング」がおすすめですが、それらにはどのような特徴があるのでしょうか。
今回は、セカンドリビングを自宅に取り入れるメリットやデメリット・おすすめの間取りなどをご紹介していきます。セカンドリビングはライフスタイルに合わせやすいため、ぜひ応用してみてください。
1. セカンドリビングのメリット
そもそも、セカンドリビングとはメインリビングとは別に設けられた2つ目のリビングのことを指します。自宅に2つのリビングを設置することになるため、ある程度の床面積が必要なのも特徴の一つです。
そんなセカンドリビングには、以下のようなメリットがあります。
1-1. あらゆる活用が可能
セカンドリビングはライフスタイルに合わせてさまざまな活用が可能です。よくある活用方法には、家族団欒スペースや趣味スペース・子どもの遊び場などがあります。
家具や家電を導入すれば、ワークスペースもつくれるため、家で仕事をするという方にもおすすめです。
1-2. 狭いスペースでも設置できる
セカンドリビングは、狭い場所でも設置できるメリットもあります。活用方法によっては、3帖〜4帖ほどの空間でも設置可能となっているため、あらゆる場面で役立つでしょう。
また、室内だけでなく屋外にも設置できます。用途に合わせて適切な場所を検討してみましょう。
1-3. コミュニケーションの場が増える
セカンドリビングをつくると、家族とのコミュニケーションの場が増えます。会話のある明るい家庭がつくりたい方は、ぜひ自宅にセカンドリビングを導入してみましょう。
メインリビングの隣に配置することもできるため、生活にメリハリを付けることも可能です。セカンドリビングをどのように使いたいか目的をはっきりさせることが重要です。
1-4. 模様替えがしやすい
セカンドリビングはレイアウトやデザインを自由に変えられます。季節ごとの模様替えもしやすいため、住宅のインテリア性も高められるでしょう。
空間の用途に合わせて、テーブルやソファなどの家具を取り入れてみてください。コーディネートの際は、全体の雰囲気をイメージすると統一感のある空間が演出できます。
1-5. 将来に備えられる
セカンドリビングの設置は二世帯住宅にも役立つでしょう。リビングを親世帯と子世帯で分けられるため、それぞれのプライベート空間をしっかり確保できます。
将来的に親子で住むと考えている方は、リフォームやリノベーションの際に、セカンドリビングを取り入れておくと良いでしょう。
2. セカンドリビングのデメリット
続いて、セカンドリビングのデメリットをご紹介していきます。何も考えずに取り入れてしまうと、生活していく中で不便さを感じてしまう可能性もあるため、事前にしっかりと計画しておきましょう。
2-1. 物置になってしまうリスクもある
セカンドリビングのデメリットは、目的を明確にして設置しないと物置になってしまう可能性があることです。メインリビングだけで事足りてしまうため、設置しても使わなくなってしまうでしょう。
セカンドリビングを最大限活用するためにも、目的を持ってレイアウトやデザインを検討していくことをおすすめします。
2-2. 費用がかかる
セカンドリビングの設置には高額な費用がかかることもデメリットです。設置する場所や取り入れる設備によって金額は大きく変わりますが、200万円〜500万円が相場となっています。
設置する際は、予算をオーバーしないようにしっかりと計画しておくことが大切です。
2-3. 無駄な空間になってしまう
セカンドリビングにはさまざまな活用方法がありますが、意味もなくつくってしまうと無駄な空間になってしまいます。セカンドリングを設置しなくても、現状の使用していない部屋やデッドスペースを活用すれば問題が解消されるケースも少なくありません。
セカンドリビングを自宅に設置する際は、なぜ工事する必要があるのか考えるようにしましょう。
2-4. 他の部屋が狭くなる
住宅の床面積はあらかじめ決まっているため、セカンドリビングを設置すると他の空間が狭くなる可能性があります。間取りを考える際は、暮らしをイメージしながら部屋の配置や広さを決めていくと良いでしょう。
しっかりと考えられていない間取りは、窮屈で不便さを感じてしまいます。
2-5. 移動が大変
セカンドリビングの失敗事例として、動線がスムーズでないことも挙げられます。生活動線や家事動線を考慮していないと、家の中を行ったり来たりしなければならないため、ストレスを感じてしまうでしょう。
セカンドリビングを取り入れる際は家族の生活も考慮し、スムーズな動線を心掛けることが大切です。
3. セカンドリビングにおすすめの間取り
最後に、セカンドリビングの配置場所をご紹介していきます。セカンドリビングは住宅のあらゆる場所に配置できますが、特におすすめなのは以下の4つです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
3-1. ロフト
メインリビングと同じ空間にセカンドリビングをつくりたい場合は、ロフトに設置することをおすすめします。ロフトは天井が高いため、開放的でメリハリのある空間を演出できるでしょう。
また、階段の踊り場を利用する中二階も第二のリビングスペースとして最適です。壁で区切ることができないため防音性は劣りますが、広々とした空間を楽しめるでしょう。
3-2. 半地下
ロフトと同じ発想で、半地下を活用する方法もあります。半地下は防音性が高いため、お子さんの遊び場や映画鑑賞のスペースにおすすめです。
また、半地下は床面積に含まれないため、建ぺい率や容積率が厳しい場合でもセカンドリビングをつくりやすいでしょう。
3-3. バルコニー
室内にセカンドリビングを設けるのが困難な場合は、バルコニーや庭など屋外に設置するのもおすすめです。特にルーフバルコニーは見晴らしが良く、開放的な気分を味わえます。
ホームパーティーをしたり読書をしたりと使い方もさまざまです。メインリビングと繋がるように配置すれば、居室との一体感も感じられます。
3-4. 2階部分
セカンドリビングの設置場所で最も多いのは2階です。特に階段を上がったフリースペースに設置するケースが多く、家族の繋がりを感じられます。
メインリビングより狭いため、家族の親密度もアップするでしょう。家族との会話を増やしたい方や繋がりを感じたい方は、ぜひセカンドリビングの設置を検討してみてください。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、セカンドリビングのメリットやデメリット・おすすめの間取りについてご紹介しました。セカンドリビングは活用の仕方が豊富で、模様替えがしやすいメリットがあります。
ただ、目的をしっかり決めておかないと、物置になるなど無駄なスペースができてしまいます。費用も高いため、無駄な出費とならないように気を付けましょう。
家族構成やライフスタイルを考慮して、どのような間取りでどのように使うか検討することが大切です。配置場所を工夫すれば、少ない床面積でも開放的な住宅に仕上がります。