部屋の臭いが気になって芳香剤を置こうか悩んでいる方も多いはずです。しかし、芳香剤にはさまざまな種類があるため、どれを選んで良いか分からない場合もあるでしょう。
「購入してみたけれど効果がなかった」「部屋が変な臭いになってしまった」という失敗も多く、中には原因が分からないケースもあります。そのようなことにならないように、事前に部屋の芳香剤の選び方や使用方法を知っておきましょう。
今回は、部屋の悪臭が消えない原因や芳香剤選びの基準・効果的に使うコツをご紹介していきます。
1. 部屋の悪臭が消えない原因
部屋に芳香剤を置いただけでは、根本的な解決にならない場合があります。短期間で悪臭を消すには、臭いの発生源を知る必要があるでしょう。
以下では、部屋の悪臭がどこから来るのか主な原因を5つ解説していきます。自宅の悪臭はどこから来るものなのか生活を見直してみましょう。
1-1. キッチンからの臭い
部屋の臭いが気になったときは、まずキッチンを疑いましょう。キッチンは調理をする場所であるため、生ゴミや油汚れなどが溜まりやすく、時間が経つと独特な臭いを放ちます。
生ゴミを捨てるシンクやゴミ箱周辺はもちろんですが、冷蔵庫や電子レンジの隙間に食材が残っているケースもあるため、細かい部分まで確認することが大切です。
1-2. 玄関からの臭い
部屋の悪臭は玄関から来る場合もあります。玄関からの臭いは、靴に染み付いた汗や皮脂が原因です。そのまま保管していると、生乾きのような雑菌臭が発生してしまうため早急に対策するようにしましょう。
特に革靴やブーツなど動物製品を使った靴は、湿気が多い場所に置いておくとカビが発生する可能性もあります。
1-3. トイレからの臭い
トイレも部屋の悪臭に繋がりやすい場所です。トイレの悪臭はアンモニアやヘドロなどが原因で、放置しておくと強烈な臭いを放ちます。アンモニア臭を防ぐには毎日のお手入れが欠かせないため、日頃から掃除の習慣を付けておくことが大切です。
特に家族に立って用を足している方がいる場合は、壁や床などに汚れが付着する可能性が高まります。
1-4. 浴室からの臭い
水をよく使用する浴室も悪臭に繋がりやすい場所です。浴室は湿気がこもりやすい場所でもあるため、メンテナンスを怠っていると、すぐにカビが繁殖してしまいます。
壁や床などに皮脂や洗剤が残っている可能性もあるため、隅々まで洗い流すようにしましょう。掃除後はよく乾燥させることも大切です。
1-5. リビングからの臭い
リビングから発生する臭いの原因は、食べ物や体臭・寝汗などさまざまなものがあります。特にカーテンやクッションなどのファブリックは臭いを吸着しやすいため、そのままにしておくと掃除してもなかなか悪臭が消えません。
定期的に洗濯をしたり天日干しをしたりと対策するようにしましょう。
2. 部屋の芳香剤はどう選ぶ?
ここからは、部屋の芳香剤を選ぶ際の基準について解説していきます。ライフスタイルに合わせて、適切な商品を購入しましょう。
2-1. タイプから選ぶ
芳香剤には液体や固形・スティックタイプ・置き型タイプなどさまざまな種類があります。それぞれ種類によって、設置方法や交換タイミングが異なるため、自身の暮らしに合わせた種類を選んでいきましょう。
設置や交換の手間を省きたい方は置き型タイプ、安定した香りを楽しみたい方はプラグタイプがおすすめです。
2-2. デザインで選ぶ
お部屋に芳香剤を置くならデザインにもこだわりたいところ。設置する場所のインテリアに合わせて、芳香剤のデザインを選ぶのもおすすめです。
最近では、シンプルなものからインテリアのアクセントになるようなものまでさまざまなデザインがあるため、お好きなタイプを選んでみましょう。
2-3. 香り方で選ぶ
芳香剤の香りは人によって感じ方が異なります。購入後に「思っていたよりきつかった」ということがないように、テスターをしてから購入するようにしましょう。
香りが気になるという方はスティックタイプを選び、スティックの本数で香りを調節してみるのもおすすめです。置く場所に合わせて適切な芳香剤を選びましょう。
2-4. 置き方で選ぶ
芳香剤を選ぶ際は置き方で商品を決めるのもおすすめです。大きな芳香剤を1つだけ置くと、周辺のみ香りがきつくなってしまう場合もあります。
そのような場合は、小さめの芳香剤を何個か置き、香りを分散させましょう。芳香剤を置けるスペースを考慮しながら最適なものを取り入れてみてください。
2-5. 効果で選ぶ
部屋の芳香剤は基本的に消臭効果が含まれていません。生活臭を消して香りを楽しみたいという方は、消臭効果のある芳香剤を選ぶようにしましょう。
その他、脱臭剤の入った芳香剤もあるため、条件に合わせてお気に入りのものを購入してみてください。事前にお部屋をどのような空間にしたいのか悩みを洗い出しておくと良いでしょう。
3. 部屋の芳香剤を効果的に使う方法
最後に、部屋の芳香剤を効果的に使うコツについてご紹介していきます。ポイントを押さえて、正しく扱えるようにしておきましょう。
3-1. 発生源の近くに置く
まず、芳香剤は臭いの発生元の近くに置くことをおすすめします。嫌な臭いの多くはキッチンや玄関などの近くに溜まるため、周辺に芳香剤を置いて悪臭をなくしましょう。
芳香剤と合わせて消臭剤も設置しておくと、嫌な臭いがお部屋全体に広がるのを防げます。それぞれの効果をしっかりと理解し、原因に合わせて使い分けましょう。
3-2. 高い位置に置く
芳香剤はいい香りをお部屋全体に広げてくれるため、より高い位置に設置した方が効果的です。見た目が気になるからといって、低い位置に芳香剤を設置してしまうと、香りが下に落ちていき、悪臭が消せません。
たとえ、製品に消臭剤と書かれていても香り付きのものは芳香剤として高い位置に設置するようにしましょう。
3-3. 空気が溜まりやすい場所に置く
部屋の「空気だまり」を見つけることも芳香剤を効果的に使うコツです。空気だまりにある空気はなかなか動かないため、一度溜まってしまうと嫌な臭いが解消されにくくなります。
キッチンや浴室など空気が溜まりやすい場所を見つけ、適切な位置に設置することで嫌な臭いも気にならなくなるでしょう。
3-4. 風通しの良い場所に置く
芳香剤は風が入る窓際に設置することも大切です。風があまり入ってこない場所や換気扇の近くなどは、芳香剤の香りが広がりにくいため効果が半減してしまいます。窓や扉の位置を考慮して設置場所を検討してみましょう。
空気の流れを意識することも芳香剤を正しく扱う重要なポイントです。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、部屋の芳香剤について選び方や使用時のポイントを解説しました。部屋の悪臭は1箇所だけでなく複数の臭いが混じり合っていることがほとんどで、原因を特定するのが難しい場合もあります。
想定される場所に芳香剤や消臭剤を設置しても改善されない場合は、一度ハウスクリーニングを依頼してみるのも良いでしょう。費用は掛かりますが、すぐに部屋の嫌な臭いを消すことができます。
※ 参考記事: 「ハウスクリーニングの特徴とは?メリット・デメリットをご紹介!」
予算や住宅の状況に合わせて、最良の策を検討してみましょう。