きちんと掃除をしているけれど、部屋にいると臭いが気になることはありませんか?部屋の臭いは複数の原因が積み重なっていることが多く、発生原因を特定するのが困難です。しかし、臭いの元になる原因をある程度知っておけば、その臭いに合った対策を行うことができます。部屋の臭いは何が原因なのでしょうか。
この記事では、部屋の臭いの原因やそれらを特定する方法、おすすめの消臭対策などを解説していきます。ぜひ実生活で役立ててみてください。
1. 部屋が臭い原因
部屋の臭いは主に以下の7つが原因だと考えられています。それぞれどのように影響するのか詳しく見ていきましょう。
1-1. 汗の臭い
生活していると、どうしても汗や皮脂が部屋のあちらこちらにこびり付いてしまいます。室内に溜まっているホコリは臭いも吸収するため、気づいた頃には強烈な臭いになっていることがほとんどです。部屋の臭いは普段生活していると、鼻が慣れてしまうため、なかなか気づきにくく、初めて部屋に入った人に指摘されるケースもあります。普段から消臭対策を入念に行っておく必要がありますね。
1-2. タバコの臭い
喫煙者の方はタバコの臭いにも注意が必要です。タバコのヤニは汚れがしつこいため、定期的にお手入れしていないと、家具などを痛めつけてしまいます。喫煙者があるご家庭は洋服などにタバコの臭いなどがこびりつかないようしっかりと対策を考えましょう。
1-3. エアコンの臭い
エアコンの内部はカビが発生しやすく、放置しておくと、エアコンを起動させたときに部屋中に嫌な臭いが充満してしまいます。室内を清潔に保つためにも定期的にエアコンのフィルターにホコリが溜まっていないかチェックしましょう。
※ 参考記事: 「エアコンの掃除頻度はどのくらい?お手入れ方法を解説!」
1-4. 生ごみの臭い
料理中に出る生ごみや油汚れも部屋の臭いの原因となる場合があります。キッチンは排水溝や換気窓など狭いスペースが多いため、入念なお手入れが必要です。料理で使った調理器具は隅々までしっかり洗う他、収納スペースにしまう際はよく乾燥させてからしまいましょう。
1-5. 靴の臭い
部屋の臭いの原因で見落としがちなのが靴です。玄関にある靴の臭いを嗅いでみると、強烈な臭いがしたという経験もあるのではないでしょうか。靴は汗が溜まりやすく、玄関に放置しておくと、悪臭を放ちます。頻繁に履いている靴はこまめに洗い、乾燥させるようにしましょう。
1-6. 排水溝の臭い
キッチンや浴室にある排水溝は汚れが溜まりやすいため、部屋の臭いの原因となります。頑固な汚れは洗剤などを使い、綺麗に落とすことで部屋に悪臭が溜まるのを防げます。
1-7. ペットの臭い
犬や猫などペットを飼っている方はそれらの臭いにも気を付けましょう。こちらも生活臭と同じく、普段からペットと一緒に暮らしているため、なかなか臭いに気が付きにくく、外から入ってきた人に指摘される場合がほとんどです。定期的なシャンプーや掃除を心掛けてください。
2. 部屋が臭い原因を特定する方法
部屋の臭いはさまざまな原因が混じり合っている場合がほとんどですが、それらの原因はどのように特定していけば良いのでしょうか。部屋の臭いの原因が分からないときの対策をご紹介していきます。
2-1. 掃除をする
部屋の臭いの原因が分からないのにも関わらず、早急に対策したい場合は気になる部分を掃除してみましょう。排水溝の掃除やゴミの処理を徹底すれば、臭いが気にならなくなる場合もあります。
また、どの部屋から臭っているのかで対策が異なるため、特に臭いが酷い場所を探しましょう。リビングの場合は生活臭やキッチンからの臭いが原因です。寝室が臭いならファブリック類が原因であることが多いため、寝具やカーテンなどを見直してみましょう。
2-2. 脱臭機を設置する
臭いの原因が特定できない場合は脱臭機を室内に置くのもおすすめです。脱臭機は空気清浄機とは異なり、臭いを除去するのに特化したもので、室内の臭いも綺麗に取り除いてくれるでしょう。
脱臭機にもさまざまな種類があり、素早く臭い吸引できるタイプや消臭成分を放出するタイプなどが人気です。それぞれのライフスタイルに合わせて商品を購入しましょう。
2-3. 業者に依頼する
悪臭の原因や消臭を業者に任せるのもおすすめです。業者に依頼する際は必ず臭気判定士の資格を持っているかどうか確認しましょう。臭気判定士は嗅覚測定法の知識と技術を持った専門家のことを指し、部屋の臭いの原因とスムーズに特定してくれます。費用はそれぞれの業者によって異なるため、依頼時に見積もりを取りましょう。
3. 部屋の臭いを消す方法
部屋の臭いはどのように対策したら良いでしょうか。おすすめの消臭対策を5つご紹介していきます。どれも自宅で簡単に取り入れられるため、ぜひ実践してみてください。
3-1. 換気をする
部屋の臭いを取る最も簡単な方法は換気をすることです。空気を入れ替えることで湿気を逃すことができ、カビ防止にも繋がります。1時間から2時間に1回は5分から10分の換気を行うことをおすすめします。扇風機やサーキュレーターを活用すると、より効率的に空気を循環させられますよ。
※ お部屋の換気方法については、「効率良く部屋の空気を入れ替えるには?換気方法とその効果を解説!」で詳しく解説しています。
3-2. 濡れタオルを振り回す
水で濡らしたタオルを室内で振り回すのもおすすめの方法です。臭いは水に溶けるため、消臭効果も期待できます。アロマや緑茶を垂らしておくと、より効率良く消臭できるでしょう。ただ、カーテンや壁に付いた臭いは落ちないため、来客時の応急処置程度として考えておくことをおすすめします。
3-3. 炭を置く
炭の表面にはたくさんの穴があり、臭いを吸い込む作用があります。炭の種類によって消臭できる臭いは異なるため、白炭は酸性、黒炭はアルカリ性の臭いに効果があると覚えておきましょう。炭による消臭はお手入れも簡単で月に1度天日干しをしておけば再利用可能です。
3-4. 重曹入りのスプレーをする
汗の臭いには重曹が役立ちます。重曹は少量なら粉が残らないため、スプレーにしておくのがおすすめです。重曹に水を混ぜ、臭いが気になるところに吹きかけておきましょう。コートやスーツにも使えるため、普段洗えない衣類も綺麗な状態を保てますね。
3-5. 排水溝にアルミホイルを詰める
排水溝などに付く滑りはアルミホイルを丸めて詰めることで対策できます。アルミホイルは水に濡れると、イオンを発生させます。このイオンが臭いの元となる細菌の増殖を抑制してくれるため、部屋に悪臭が溜まるのも防止できますよ。アルミホイルは月1回は交換するようにしましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は部屋が臭い原因とその対策を解説してきました。部屋に溜まった悪臭は今回ご紹介した原因だけでなく、あらゆるものが混ざり合っていることがほとんどです。
部分的な対処だけでは収まらない場合もあるため、部屋の臭いが気になったときは一度自宅を大掃除してみるのもいいかもしれませんね。その際、臭いの予防策として自宅のあらゆる場所に消臭グッズを取り入れていくことをおすすめします。