住まいや暮らしに関する様々な“気になるコト”を調査する「フリエ住まい総研」。
今回は「自宅の省エネ意識」について、20代以上で日本国内にお住まいの方1,018名を対象にその実態を調査いたしました。
2022年は気象庁の梅雨明け発表前にもかかわらず各所で猛暑日を記録するなど、早くも夏本番の暑さが到来しており自宅でも電力を多く使う時期になりました。
近年では「SDGs」や「サステナビリティ」といった持続可能な未来に向けたワードが注目を集めており、今年は政府や自治体からの省エネ・節電取り組みへの呼びかけも実施されていることから省エネへの意識も変化していることが考えられます。
電力不足が叫ばれる今年の省エネに対する意識や取り組んでいる対策の内容など、省エネについてみなさんはどのように意識しているのでしょうか。一般の方々への調査を通してその実態をレポートいたします。
「自宅の省エネ意識」 についての調査結果内訳
まずは、今年の夏に向けた省エネ意識を調査しました。
Q1. 今年の夏は自宅の省エネを意識しますか?
- はい 83.5%
- いいえ 16.5%
83.5%という大多数が「はい」と回答する圧倒的な結果となりました。「いいえ」はわずか16.5%に留まり、今年の夏は省エネの意識がとても高いことが伺えます。
続いて、以前に比べて省エネに対する意識がどのように変化したかのか「向上した」「変わらない」「低下した」という回答項目でお伺いしました。
Q2. 以前に比べ省エネ意識に変化はありましたか?
- 向上した 51.9%
- 変わらない 46.9%
- 低下した 1.3%
「変わらない」が46.9%と半数近くに到達したものの、過半数の51.9%が「向上した」と最多の回答率を獲得しました。この結果から、今年の省エネ意識の水準はとても高いだけでなく近年の意識の高まりが見て取れます。
続いて、Q2で「向上した」と答えた方に対して省エネ意識が上がった要因についてお伺いしました。調査結果をランキング形式で発表いたします。
Q3. 省エネ意識が上がった要因を教えてください。
- 電気代の上昇 87.9%
- 環境に対する意識の高まり 26.1%
- 政府や自治体からの呼びかけ 20.8%
- 省エネ家電の普及 11.9%
- 省エネ住宅の普及 3.8%
- その他(フリーアンサー) 3.0%
圧倒的な得票率だったのは1位「電気代の上昇」で87.9%となりました。エネルギー価格の高騰による電力需要のひっ迫で電気料金が値上がりしており、家計を直撃していることが如実に分かる結果でした。
2位は「環境意識の高まり」26.1%となり、近年「SDGs」や「サステナブル」といったワードに関する取り組みが注目される中で、世の中のトレンドが影響したと考えられます。
3位は「政府や自治体からの呼びかけ」で20.8%。政府や全国の自治体で行っている節電への呼びかけについて、一定の効果が出ている様子が伺えました。
その他のフリーアンサーとしては以下のような回答がありました。
その他(フリーアンサー)の回答例
- 東日本大震災がきっかけ、それ以降無駄遣いはしなくなった(40代男性)
- SDGsと聞くようになったから(40代女性)
- 節約して貯金を増やすため(40代女性)
- ロシア、ウクライナ情勢の影響の為(40代男性)
3位の「政府や自治体からの呼びかけ」は全国平均で20.8%の得票率でしたが、その内訳を全国の地域別に分けて見てみると「関東地方」のみ27.8%という高い水準が表れており、関東での呼びかけが特に効果を奏しているようです。
最後に、どのような省エネ対策に取り組んでいるか(取り組む予定か)という点についてお伺いしました。
Q4. どのような節電に取り組んでいますか?または取り組む予定ですか?
- エアコンの温度を工夫する 64.1%
- 照明をこまめに消す 63.9%
- エアコンの使用を控える 42.4%
- 家電の未使用時に元電源を切る 32.1%
- 断熱/遮熱対策をする 13.6%
- 冷蔵庫の温度設定を工夫する 13.3%
- 省エネ家電を積極的に活用する 11.9%
- 乾燥機の使用を控える 10.5%
- 特になし 5.1%
- その他(フリーアンサー) 1.2%
まずは1位「エアコンの温度」64.1%、3位「エアコンの使用を控える」42.4%という結果から、やはり夏場に使用電力の割合が高いエアコンに関する回答が目立ちました。
また、2位「照明をこまめに消す」63.9%、4位「家電の元電源を切る」32.1%といった日常から電力のスイッチをオフにするという気軽に取り組める対策も高い得票となっており、主にこれら2つの傾向が見られました。
その他のフリーアンサーとしては以下のような回答がありました。
その他(フリーアンサー)の回答例
- 電気代が安い時間帯に電気を使う(30代女性)
- 洗濯の回数を減らす、入浴を控える(40代女性)
- 朝夕の家電使用時以外ではブレイカーを切っておく(30代男性)
まとめ
今回は夏本番の気温が到来した今、「自宅の省エネ意識」についてレポートいたしました。
調査では今年の省エネ意識の高さだけでなく、あらゆる要因で近年省エネ意識が上がったと回答する方が多くみられ、みなさんのご自宅ではあの手この手で省エネ対策を実施していることが分かりました。
すでに猛暑が到来している今年の夏ですが、今回の記事をきっかけにできることから省エネ対策をはじめてみてはいかがでしょうか。
調査方法: インターネット自社調査
調査対象: 20代以上で日本国内にお住まいの方 1,018名
調査期間: 2022年6月14日~2022年6月18日
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