部屋の中に癒しの水辺を。室内ビオトープのレイアウティングのコツ

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近年、SNSなどでビオトープの美しい水景が話題になっています。しかし、広い庭やベランダを持っていない人には「ビオトープを作るのは無理だな」と諦めてしまう人も少なくありません。

そんな人にぜひ試していただきたいのが、室内ビオトープです。部屋の中にも、メダカやエビ、水草などが共生する緑豊かな水辺を作ることができます。

室内ビオトープのメリットや作り方、必要な準備物、注意点などを詳しく解説します。狭い空間でも手軽に始められる室内ビオトープの魅力をお伝えします。

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1. 室内ビオトープとは

1-1. 室内ビオトープの特徴

ビオトープとは、水辺の動植物が共生する自然生態系を再現した空間のことです。一般的には庭などの屋外に作られることが多いのですが、部屋の中にも同様のビオトープを作ることができます。これが室内ビオトープです。

室内ビオトープの大きな特徴は、天気や季節の変化の影響を受けにくいことです。屋外のビオトープは雨風や気温の変化により、水質や生物の状態が変化しやすいのに対し、室内では安定した環境を保つことができます。

また、直射日光や外敵の心配がない分、ライトや防虫ネットなどを使えば、より快適な環境を整えられます。一年を通して緑豊かな水辺を楽しめるのが室内ビオトープの大きな魅力といえるでしょう。

1-2. 室内ビオトープの用途

室内ビオトープの主な用途は以下の3つが挙げられます。

  1. 観賞用: 水槽とは違う、自然な水辺の風景を楽しめる・季節の移り変わりを感じられる・癒やし効果でリラックスできる
  2. 教育・研究用: メダカやエビの生態を間近で観察できる・子供たちの自然への興味関心を育むことができる・水生生物の飼育を通して生命の尊さを感じることができる
  3. ストレス解消: 水の音や生き物の動きが心を落ち着かせる・植物の成長を見守ることで心が安らぐ・集中力を高める効果も期待できる

部屋に置くだけでも、ゆったりとした雰囲気を演出できるのが室内ビオトープの魅力です。水槽のように魚を眺める以外にも、メダカやエビ、水草の世話をすることで癒やされたり、生き物の生態を学んだりと、様々な楽しみ方ができます。

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2. 室内ビオトープのメリット

室内ビオトープには以下のようなメリットがあります。

2-1. 安定した環境で管理しやすい

屋外のビオトープは、気温の変化や雨風の影響を受けやすく、水質管理が難しくなることがあります。一方、室内ビオトープは温度や湿度、日光量などを人為的にコントロールできるため、安定した環境を保ちやすくなります。

定期的な掃除や水換えなどのメンテナンスが必要ですが、屋外ビオトープと比べると管理のしやすさが格段に向上します。

2-2. 天敵の心配がない

屋外のビオトープでは、鳥類やトンボなどの天敵に注意を払う必要があります。しかし、室内では外敵の心配がないため、メダカやエビなどの生き物を安心して飼育できます。

人為的に管理できる室内ビオトープなら、生き物たちが自然な生態系の中で安全に暮らせるでしょう。

2-3. 一年を通して楽しめる

室内ビオトープは、屋外のビオトープのように季節の変化の影響を受けません。したがって、冬でも青々と茂る水草や、元気に泳ぐメダカなどを鑑賞し続けられるのが大きなメリットです。

部屋の中に四季折々の表情を見せる水辺空間を作り出せるのは、室内ビオトープならではの魅力と言えるでしょう。

2-4. 観賞性が高い

室内ビオトープは、透明な水槽やガラス容器を使って作ることができます。これにより、水中の様子を上から見下ろすだけでなく、横から眺めることもできるようになります。

水草や生き物の様子を間近で観察できるのは、室内ビオトープならではの楽しみ方です。また、おしゃれなガラス容器を選べば、インテリアとしても活用できます。

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3. 室内ビオトープの作り方

では、実際に室内ビオトープを作るにはどうすればよいでしょうか。ここでは、準備するものや手順について解説します。

3-1. 必要な用品

室内ビオトープを作るために必要なものは以下の通りです。

  • 水槽、ガラス容器、睡蓮鉢など、水生植物や生き物を収容できる容器
  • 水草用土(ソイル)
  • 水生植物
  • メダカやエビなどの水生生物
  • 照明器具(水草用LED照明など)
  • CO2添加装置(任意)
  • ろ過装置(任意)

これらの用品を揃えれば、簡単に室内ビオトープを作ることができます。特に、容器の選び方やライトの設置が重要なポイントになります。

3-2. 作り方の手順

室内ビオトープを作る手順は以下の通りです。

  1. 容器に水草用土(ソイル)を4-5cm程度の厚さに敷き詰める
  2. 水草を植え付ける
  3. 水を張る
  4. 1週間ほど馴染ませる
  5. メダカやエビなどの生き物を入れる
  6. 照明やCO2添加器具、ろ過装置を設置する(任意)

ポイントとして、最初に水を張らずに1週間ほど待つ必要があります。この間に水質が安定するため、この時期に生き物を入れるとストレスがかかりにくくなります。

また、照明やCO2添加器具は必須ではありませんが、水草の健康維持には有効です。ろ過装置も水質管理に役立ちます。

3-3. 適したレイアウト

室内ビオトープのレイアウトでは以下のようなポイントが重要です。

  • 前景、中景、後景の水草を組み合わせて立体感を出す
  • 石や流木などのアクセサリーを配置して奥行きを演出する
  • 水面上にも植物を配置して水中と水上のコントラストを楽しむ

またレイアウトを変更しやすいよう、植物をプランターに植えるなどの工夫も有効です。これにより、メンテナンス時の植替えが簡単になります。

ぜひ、自分のイメージに合ったオリジナルの室内ビオトープを作り上げてみてください。

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4. 室内ビオトープの管理

室内ビオトープを長く楽しむためには、適切な管理が欠かせません。ここでは、水質管理や生物の世話などの注意点を説明します。

4-1. 定期的な水換え

室内ビオトープでは、水の蒸発や生物の排出物により、水質が徐々に悪化していきます。このため、1週間に1回程度の割合で部分水換えを行うことをおすすめします。

水換え時は、水温の差によるストレスを避けるため、同等の温度の水を使用しましょう。また、中性洗剤などは使用せず、水道水に水質調整剤を混ぜるなどして、水質を中和する必要があります。

4-2. 生物の世話

室内ビオトープには、メダカやエビ、貝類などの生き物を飼育することができます。これらの生物には、定期的な観察と適切な餌やりが求められます。

餌には専用の水生動物用のものを使用し、与える量にも注意が必要です。過剰な餌は水質を悪化させる原因になります。

また、メダカやエビは冬季に活動が鈍くなるため、水温管理に気をつける必要があります。

4-3. 水草の手入れ

水草の育成は室内ビオトープの大きな魅力の一つです。しかし、水草にも適切な管理が必要になります。

葉が汚れたり、枯れ始めたりした場合は、こまめに剪定して水質を保つようにしましょう。また、植え替えの際は根を傷つけないよう丁寧に行う必要があります。

水草の種類によっては、照明の強さやCO2の添加量を調整する必要があるため、状態を確認しながら管理することが大切です。

5. 室内ビオトープの注意点

室内ビオトープにはいくつかの注意点があります。適切に対策を行えば、安心して楽しむことができます。

5-1. 小型容器の危険性

室内ビオトープには小型の容器を使うことも可能ですが、水の蒸発や水質悪化のリスクが高くなります。水温の急激な変化にも弱く、生物への負担が大きくなります。

できるだけ水量の多い容器を使うことをおすすめします。10リットル以上の容量があると、より安定した環境を作れます。

5-2. 蒸発と水漏れへの対策

室内ビオトープは蓋のない容器を使うため、水の蒸発に注意が必要です。こまめな水補充が重要となります。

また、水がこぼれる可能性もあるため、容器の下に吸水性のマットなどを敷くと良いでしょう。水が漏れても、素早く吸収してくれます。

5-3. 冬場の温度管理

室内でも冬場は気温が下がるため、水温の低下に気をつける必要があります。水温が低すぎると、メダカや一部の水草の活動が鈍くなったり、枯れてしまう可能性があります。

必要に応じて、水槽用のヒーターを設置するなど、適切な保温対策を講じましょう。

以上のように、室内ビオトープを楽しむには、容器の選び方や水質管理、温度管理など、いくつかの注意点に気をつける必要があります。しかし、これらの対策を講じれば、一年を通して手軽に緑豊かな水辺を堪能できるはずです。

6. まとめ

室内ビオトープは、庭やベランダのスペースがない人でも気軽に始められる新しい趣味です。

安定した環境で管理しやすく、天敵の心配もないため、初心者でも失敗しにくいのが特徴です。また、一年を通して緑を楽しめるのも大きな魅力です。

ライトやCO2の設置など、少し工夫が必要な部分もありますが、慣れれば簡単に管理できます。おしゃれな容器を選んで、自分だけの室内ビオトープを作り上げてみてはいかがでしょうか。

FLIE magazine 編集部

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