【知らないと損】ウッドカーペットで後悔する前に!失敗しないための知識

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「畳の和室を手軽に洋室へ」「賃貸の床を傷つけずに模様替えしたい」。そんな願いを叶えるウッドカーペットは非常に便利なアイテムです。

しかし、その手軽さから安易に購入し、「サイズが合わない」「敷いたらカビだらけに…」といった失敗で後悔する人が後を絶ちません。

1. 「こんなはずじゃなかった」ウッドカーペットでよくある失敗パターン

多くの人が経験する失敗。まずは、具体的にどのような「後悔ポイント」があるのかを見ていきましょう。

1-1. サイズが合わない!「敷けない」「隙間が気になる」

ウッドカーペットで最も多い失敗は、サイズに関するトラブルです。「6畳間だから6畳用を買ったのに大きすぎて入らない」といったケースが多発します。その原因は、畳の規格(江戸間・本間・団地間など)を考慮せず、「〇畳用」という表記だけで選んでしまうことにあります。規格が異なると数センチの差で敷けなくなるのです。逆に、小さすぎて壁との間に隙間ができ、見栄えが悪くなることもあります。

1-2. 湿気でカビ・ダニが発生!「畳が腐る」最悪のケースも

ウッドカーペットは、床との間に湿気がこもりやすく、通気性が悪くなりがちです。何年も敷きっぱなしにしていると、裏側や下の畳にびっしりと黒カビが発生していた、という恐ろしい失敗談は珍しくありません。カビは健康被害の原因になるだけでなく、賃貸の場合は高額な原状回復費用を請求されるリスクもあります。

1-3. 色や質感が「思っていたのと違う…」

ネット通販の写真や小さなサンプルだけで判断し、実際に敷いてみたら「部屋の雰囲気に合わない」「安っぽいプリント感が目立つ」と感じる失敗も多いです。光の当たり方によっても見え方は変わるため、画面上のイメージと実物とのギャップが生まれやすいのです。

1-4. 重くて敷けない!一人での設置は想像以上の重労働

ウッドカーペットは見た目以上に重量があります。特に6畳や8畳用は成人男性でも一人で運ぶのは困難です。「女性でも簡単」という謳い文句を信じ、一人で作業しようとして壁や床を傷つけたり、腰を痛めたりする危険性があります。

1-5. 歩くとギシギシ・ペコペコ…気になる音と感触

元の床のわずかな凹凸が原因で、歩くたびに「ギシッ」「ペコペコ」といった音鳴りが発生することがあります。自分自身が気になるのはもちろん、集合住宅では階下への騒音トラブルに発展する可能性も否定できません。

2. 後悔しない!ウッドカーペットの賢い選び方

失敗を避けるため、購入前に以下のポイントをチェックしてみてください。

2-1. 最重要!採寸と畳の規格確認を徹底する

サイズミスを防ぐには正確な採寸が不可欠です。

  • 部屋の実寸を測る: 「〇畳用」を鵜呑みにせず、必ずメジャーで部屋の縦横を複数箇所測りましょう。
  • 障害物を確認: 柱の出っ張りなど、動かせないものの位置とサイズも正確に測ります。
  • 畳の規格を確認する: 自宅の畳が「江戸間」「本間」「団地間」のどれかを確認します。不明な場合は実測値と下記の表を照合してください。

ポイント: 商品は部屋の実寸よりも1cm程度小さいサイズを選ぶのがセオリーです。木材の伸縮に対応でき、設置しやすくなります。

2-2. 色とデザインは「サンプル請求」で実物を確認

写真だけで判断するのは危険です。多くの販売店ではカットサンプルを取り寄せられます。必ずサンプルを請求し、実際の部屋の照明の下で、床や壁、家具との相性を確認しましょう。質感や木目のリアルさも直接確かめることが重要です。

2-3. 素材ごとの特徴を理解する

素材は大きく「プリント化粧板」と「天然木」に分かれます。予算と目的に合わせて選びましょう。

2-4. ライフスタイルに合った「機能性」で選ぶ

様々な付加機能を持つ製品があります。ライフスタイルに合わせて選びましょう。

  • 低ホルマリン仕様: 小さなお子様やペットがいる家庭に必須です。
  • 抗菌・消臭タイプ: 衛生面が気になる方におすすめです。
  • 軽量・分割タイプ: 搬入や設置が格段に楽になり、一人暮らしや女性に最適です。定期的な虫干しの際も、負担を軽減できます。

2-5. 賃貸なら必須!裏面の素材をチェック

元の床を傷つけないよう、裏面に綿布や不織布(ふしょくふ)が貼られているタイプを選びましょう。床を保護し、滑り止めの効果も期待できます。

3. 購入後の後悔を防ぐ!設置・メンテナンスのコツ

最適な商品を選んでも、その後の扱いを誤ると失敗につながります。

3-1. 正しい敷き方|安全第一で2人以上での作業を

  • 準備: 部屋の家具をすべて移動させ、床をきれいに掃除します。ケガ防止のため、軍手を着用しましょう。
  • 敷き込み: 必ず2人以上で作業し、部屋の端からゆっくりと敷いていきます。板の間に指を挟まないよう細心の注意を払いましょう。

3-2. カビ対策は「換気」と「除湿シート」が鍵

カビを防ぐには、湿気対策が最も重要です。

  • こまめな換気: 意識的に窓を開け、部屋の空気を入れ替えましょう。
  • 除湿シートの活用: ウッドカーペットを敷く前に、床との間に防カビ・防ダニ効果のある除湿シートを敷くのが非常に効果的です。
  • 定期的な虫干し: 最低でも半年に1回はウッドカーペットを上げ、床とカーペット裏面の風通しを良くしましょう。

3-3. 日々のお手入れ

普段の手入れはフローリングと同様、掃除機や乾いたワイパーで行います。水分はカビや反りの原因になるため、水拭きは原則NGです。汚れがひどい場合は、固く絞った雑巾で素早く拭き取り、すぐに乾拭きしてください。

4. まとめ 失敗を知れば、ウッドカーペットは最高の味方になる

ウッドカーペットは、手軽に理想の空間を作れる素晴らしいアイテムですが、その特性を理解せずに購入すると後悔につながりやすいのも事実です。

今回ご紹介した失敗パターンと、それを回避するための選び方・メンテナンスのポイントを押さえることが成功への一番の近道です。

  • 購入前: 部屋の正確なサイズと畳の規格を測り、サンプルで色と質感を確認する。
  • 選ぶ時: 機能性や裏面素材までチェックする。
  • 購入後: 設置は2人以上で行い、換気と除湿シートでカビ対策を徹底する。

これらのポイントを実践すれば、「こんなはずじゃなかった」という失敗を防ぎ、ウッドカーペットのメリットを最大限に享受できるはずです。まずはメジャーを手に取り、理想の部屋づくりの第一歩を踏み出してみましょう。

FLIE magazine 編集部

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