インテリアにはさまざまな種類があるため、どの雰囲気にしようか迷っている方も多いでしょう。そんな方には、おしゃれなカフェやレストランでよく見かけるインダストリアルインテリアがおすすめです。
インダストリアルインテリアとは、どのようなものでしょうか。今回は、スタイルの特徴やコーディネートの仕方・おすすめの素材などをご紹介していきます。
自宅のインテリアに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. インダストリアルインテリアの特徴
そもそもインダストリアルは、和訳すると「産業の」「工業の」という意味です。1920年代に登場したインテリアとして知られており「工業的で、無駄のない機能美を持ったデザイン」がテーマに設定されています。
このようなインテリアには、どのような特徴があるでしょうか。以下で、スタイルの特徴を5つご紹介していきます。
1-1. むき出しの躯体
インダストリアルインテリアは、むき出しの建築要素や躯体が特徴的なデザインスタイルの一つです。このスタイルは、工業用建物や工場・倉庫など特有な要素を取り入れているため、無骨で実用的なデザインとなっています。
あえて錆を演出するケースもあり、古びた印象が魅力です。
1-2. 無機質な素材
インダストリアルインテリアは、無機質な素材であることも特徴の一つです。工業用建物や工場などの無機的で実用的な空間からインスパイアされているため、鉄や鋼などの金属がよく使用されています。
コンクリートの壁であるケースも多く、スタイリッシュな雰囲気を演出してくれるでしょう。
1-3. ダークカラー
一般的に、インダストリアルインテリアは中〜ダークトーンの配色を使用します。これは、工業的な空間や倉庫・工場の雰囲気を再現するためです。
堅牢で重厚な印象を強調するためには、茶色やベージュ・深い青などの暗めの色が適しています。コーディネートの際は全体のバランスを考慮して配色しましょう。
1-4. 見せる収納
おしゃれなインテリアの中には、見せる収納を取り入れているケースもあります。オープンシェルフやワイヤーバスケットなど無機質で露骨な雰囲気の収納家具を取り入れることで、工業的な空間を演出できるでしょう。
インダストリアルインテリアをコーディネートする際は、細部までこだわりを持って行うことが大切です。
1-5. ヴィンテージ感のある家具
ヴィンテージ感のある家具は、インダストリアルインテリアによく馴染みます。鉄や木の組み合わせや再利用された素材などをふんだんに使い、おしゃれな空間を演出してみましょう。
インダストリアルインテリアをコーディネートするときの家具選びは、慎重に行うことをおすすめします。
2. インダストリアルインテリアの作り方
インダストリアルの特徴が分かったところで、今度はインテリアコーディネートのポイントを解説していきます。自宅の雰囲気を変える際には、どのようなポイントに注意したら良いでしょうか。
以下で、おすすめの行動を5つご紹介していきます。
2-1. 壁紙を変更する
インダストリアルの空間を作るためには、面積の大きい壁や床から変えていく必要があります。コンクリート打ちっぱなし風の壁紙にしてみたり、レンガ調の壁紙にしてみたりとさまざまな演出が可能です。
壁紙の張り替えは自分でも行えるため、時間に余裕がある方や費用を削減したい方は挑戦してみましょう。
2-2. 照明を変更する
照明を変えるのも、空間の雰囲気をガラリと変化させる方法です。シーリングライトから吊り下げ式のペンダントライトに変えてみると、インダストリアルの雰囲気が増します。
空間の程良いアクセントにもなるため、照明にもこだわってインテリアコーディネートを進めてみると良いでしょう。
2-3. 棚を変更する
インダストリアルの雰囲気に近づけたいなら、棚を変更するのもおすすめです。特に金属と木材の組み合わせ棚は、インダストリアルの雰囲気に馴染みます。
その他、黒のスチール棚もシンプルで使い勝手が良く、無骨感をしっかりと演出してくれるでしょう。棚を購入するときは、全体のバランスを見ながら最適な商品を選ぶことが大切です。
2-4. 家具を少なくする
インダストリアルの空間は、シンプルで物が少ない特徴があります。特にリビングには物が集まりやすいため、コーディネートの際には空間がごちゃついていないかしっかりと確認することが大切です。
模様替えや引っ越しをきっかけに使わない家具やインテリアを断捨離するのも良いでしょう。
2-5. アクセントを付ける
おしゃれなインダストリアルインテリアを作るためには、空間にアクセントを付ける必要があります。統一する部分と強調させる部分を分け、メリハリのある空間を目指しましょう。
リビングや居室が物足りないと感じたら、アートや植物などを飾ってアクセントを付けるのもおすすめです。
3. インダストリアルインテリアにおすすめの素材
最後に、インダストリアルインテリアに取り入れたいおすすめの素材をご紹介していきます。以下でご紹介する素材は、アイアン・モルタル・レンガ・タイルの4つです。
それぞれの特徴を事前に把握しておくと、コーディネートの際に役立ちます。
3-1. アイアン
アイアンは、日本語で「鉄」を意味します。丈夫で耐久性に優れ、かつ風合いも重厚感と高級感を感じさせる素材です。
テーブルやチェアなどあらゆる家具に取り入れられているため、無機質な空間を演出する手助けをしてくれるでしょう。取り入れる家具に迷ったら、アイアン家具を検討してみることをおすすめします。
3-2. モルタル
モルタルはセメントや砂・水など不燃性の材料でできているため、耐火性に優れています。環境にも優しい素材となっているため、自然な印象の空間が演出できるでしょう。
スタイリッシュな見た目が特徴となっているため、インダストリアルの雰囲気も気軽に作れるはずです。
3-3. レンガ
レンガも粘土などの天然由来の素材で作られた建築素材です。身体に優しい素材となっているため、小さなお子さんや肌の弱い方にも適しています。
耐熱性や保温性が優れているため、温かみのある空間が演出可能です。建築コストも比較的安く済み、費用の削減が期待できます。
3-4. タイル
耐久性のあるタイルも、インダストリアルインテリアで人気の素材です。色褪せにくい特徴があるため、壁の素材としても注目を集めています。
リビングやキッチンのアクセントに取り入れてみると良いでしょう。また、丈夫な素材となっているため、汚れや傷が付きにくいのも特徴です。
小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心して使えます。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、インダストリアルインテリアの特徴や作り方・おすすめの素材をご紹介してきました。インダストリアルインテリアは、無骨で無機質なスタイルです。
むき出しの躯体や鉄・コンクリートなどスタイリッシュな素材を使用するため、おしゃれな印象を作りやすくなっています。壁紙や照明を変更したり、家具を少なくしたりして高級感のある空間を演出してみましょう。
おすすめの素材には、アイアン・モルタル・レンガ・タイルなどがあります。それぞれの特徴を理解し、理想の空間を演出してみてください。
