ガラスの中の小さな庭園!テラリウムの始め方とおすすめ植物図鑑

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「部屋にグリーンを取り入れたいけど、手入れは大変そう…」「おしゃれなインテリアで癒やされたい」と感じていませんか? テラリウムは、ガラス容器の中で植物を育てる、まるで**”小さな地球”**のようなインテリアです。管理の手間が少なく、植物が初めての方や忙しい方にもぴったり。

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1. テラリウムとは?ガラスの中に広がる小さな自然

まずは、テラリウムがどのようなもので、なぜ人々を魅了するのか、その基本と魅力に迫ります。

1-1. テラリウムの魅力|癒やしとインテリアを両立

テラリウムの最大の魅力は、「生きたインテリア」として、日々の暮らしに潤いと癒やしを与えてくれる点です。ガラス容器の中で植物がゆっくりと成長する姿は、心を和ませるリラックス効果があります。また、容器や植物の組み合わせ次第で、さまざまな風景を自由に創造できるアート性も魅力の一つです。

1-2. テラリウムの歴史と種類

テラリウムは、19世紀のイギリスで、医師のウォード氏がガラス容器の中でシダが育つことを偶然発見したのが始まりです。外部の汚染から植物を守り、内部で水分が循環するこの仕組みは、植物の運搬や栽培に革命をもたらしました。

  • テラリウム: 主に陸地の植物を育てるスタイル。
  • アクアリウム: 水中で魚や水草を育てる水槽。
  • パルダリウム: 陸地と水辺を一つの容器で再現し、熱帯雨林のような環境を作ります。
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2. 初心者でも簡単!テラリウムの作り方【完全ガイド】

実際にテラリウムを作る手順を解説します。市販のキットや100円ショップの材料で気軽に挑戦できます。

2-1. 市販キットを使った基本手順

初心者には、必要な材料が揃った市販キットがおすすめです。説明書通りに進めれば、誰でも簡単におしゃれなテラリウムが完成します。

  1. 根腐れ防止剤を敷く: 容器の底にゼオライトなどを敷き、水はけを良くします。
  2. 土台を作る: 植物に合った土やカラーサンドを重ねます。
  3. 植物を配置する: ピンセットを使い、バランスを見ながら植物を植え付けます。
  4. 装飾する: 苔や小石、フィギュアなどを配置して風景を作ります。
  5. 霧吹きで仕上げ: 最後に全体を軽く湿らせたら完成です。

2-2. 100均グッズで手軽に始める

もっと気軽に試したい方は、100円ショップの材料を活用しましょう。ガラス容器、多肉植物用の土、根腐れ防止剤、小さな観葉植物、装飾用の石など、必要なものが低予算で揃います。手順はキットの場合と同じです。

2-3. 失敗しないためのポイント

  • 容器の口は広いものを選ぶ: 作業やメンテナンスが格段にしやすくなります。
  • 植物を詰め込みすぎない: 成長後のスペースを考え、少し余裕を持たせましょう。
  • 同じ環境を好む植物を組み合わせる: 乾燥好きと湿気好きを一緒に植えるのはNGです。
  • 容器は清潔に: 使用前に容器をきれいに洗い、しっかり乾燥させましょう。
  • 土を湿らせすぎない: 植え付け時の土は、軽く湿っている程度がベストです。
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3. テラリウムにおすすめの植物15選【種類別】

テラリウムで育てやすく、見た目もおしゃれなおすすめの植物をタイプ別に15種類ご紹介します。

3-1. 【乾燥に強い】多肉植物・サボテン・エアプランツ

管理が楽で、フタのない開放型の容器に向いています。

  1. エケベリア: バラのような形の美しい多肉植物。
  2. セダム: 粒状の葉が可愛らしく、寄せ植えに活躍します。
  3. ハオルチア: 葉に透明な「窓」を持つ、光に透ける美しい品種。
  4. ミニサボテン: 小さなサイズで形も様々、テラリウムのアクセントに。
  5. エアプランツ(チランジア): 土が不要で、石や流木に置くだけで育ちます。

3-2. 【湿気を好む】苔(コケ)・シダ類

しっとりした環境を好み、フタのある密閉型の容器での育成に最適です。

  1. ホソバオキナゴケ(山苔): こんもりとした丸い形が可愛らしい苔テラリウムの定番。
  2. ヒノキゴケ: ヒノキの葉のように繊細で、森の景観作りに。
  3. シノブゴケ: 環境適応力が高く、地面を覆うのに適しています。
  4. アジアンタム: レースのように繊細で涼しげな葉を持つ小型のシダ。
  5. プテリス: 小さなヤシの木のような姿が愛らしいシダ植物。

3-3. 【個性派】観葉植物

テラリウムに彩りや動きを与えてくれます。

  1. フィットニア: 網目状のくっきりした葉脈が特徴的。
  2. フィカス・プミラ: 白い斑入りの小さな葉を持つつる性の植物。
  3. ベビーティアーズ: 無数の小さな葉が密集し、愛らしい印象を与えます。
  4. ジュエルオーキッド: ベルベットのような葉に金色の葉脈が輝く美しいラン。
  5. アフリカスミレ: 小ぶりで育てやすく、可憐な花を咲かせることもあります。
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4. テラリウムを長く楽しむための管理方法

作ったテラリウムを長く美しく保つための、管理のポイントを解説します。

4-1. 水やり|「やりすぎ」に注意

テラリウム失敗の最大の原因は水のやりすぎです。

  • 密閉型(苔など): 容器内で水分が循環するため、水やりは数週間〜数ヶ月に一度、霧吹きで湿らせる程度でOKです。
  • 開放型(多肉植物など): 土が完全に乾いてから、植物の根元に少量の水を与えます。数週間に一度が目安です。

4-2. 置き場所|直射日光は避ける

レースのカーテン越しの柔らかい光が当たる、明るい日陰が最適な置き場所です。直射日光はガラス容器内を高温にし、植物を傷める原因になります。

4-3. 換気とトラブル対処

特に密閉型は、1日に1回数分、フタを開けて空気を入れ替えるとカビを防げます。カビが生えた場合はその部分を取り除き、しばらく乾燥させましょう。根腐れのサインである葉の黄変が見られたら、水やりを控えて様子を見てください。

5. まとめ|自分だけの小さな庭園作りを始めよう

テラリウムは、あなたの自由な発想で「どんな世界を作りたいか」を表現できる、クリエイティブなインテリアです。

  • 初心者でもキットや100均の材料で手軽に始められる。
  • 植物は「乾燥好き」「湿気好き」など性質を合わせて選ぶのがコツ。
  • 管理の鍵は「水のやりすぎ注意」と「直射日光を避ける」こと。

忙しい毎日の中に、ふと目を向けるだけで心が安らぐ小さな緑がある暮らしは、とても豊かなものです。さあ、あなたも自分だけの小さな庭園作りを始めてみませんか?