デザインと実用性、広さと収納力。こだわりどころにメリハリをつけて、満足度は満点に。

リノベーション事例
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竣工後はロスになるほど楽しかった打ち合わせ
東京都文京区 D様

購入から16年暮らした家を、今回大々的にリノベーションされたD様。二人の息子さんそれぞれに個室を与えようと思ったのがリノベーションのきっかけだとか。

住み替えも視野に入れて新築物件も見て回りましたが、広さ、住み心地、金額を考えると、周辺環境も含めて気に入っている今の家をリノベーションするのがベストだと感じました。そこで、雑誌やネットで気になる事例をチェックしていくと、夫婦ともに良いと感じる物件のほとんどがインテリックス空間設計のものだったんです

最初のご相談で担当者の人柄を気に入り、他社をまるで検討せずに即決されたD様。

とてもナチュラルな雰囲気で、話しやすかったんです。リノベーションが初めての素人でも希望を口にしやすそうだし、こちらの気持ちに沿ってくれそうと感じました。いざプランが進むと、まさにその通り。担当者と建築士さんと現場監督さんの3人を私たちは“ゴールデントリオ”と呼んでいましたが、みなさん話しやすくて、とにかく信頼できました

主にやり取りを重ねていた奥様は、家の完成はうれしかったものの、これから3人と会えなくなると思うと「ロスになってしまいました」と笑う。

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快適性を追求した“最低限”の狭さと広さのバランス

リノベーションのきっかけとなったのは子供部屋だが、その2部屋は最低限の広さで構わないので、リビングダイニングを大きく取ることをD様は重視した。
人が増えてもフレキシブルに楽しめる円形のダイニングテーブルや、息子さんたちがゴロリとくつろいでもまだスペースのある大きなソファー。それらを置いてもなお、ゆとりのある空間作りを目指された。

この丸テーブルが気に入ったものの、サイズが大きいので購入は見送ろうと思っていました。ところが建築士さんがダイニングに入りますよと太鼓判を押すんです。椅子の後ろに人が通るスペースもないような窮屈な状態では困ると思いましたが、最低限のスペースはありますと言われたので信じてみました。
完成してみると、建築士さんの言う“最低限のスペース”というのは私たちが思うものよりずっと広い、“快適に過ごせる最低限のスペース”なんですね。リビングもダイニングも、図面から感じていたよりも広くて感激しました。息子たちも、自室は“お籠り感”のある狭さがちょうどいいようで気に入っていますし、リビングは広くなったねと喜んでいます

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見せるところはオシャレに、見せないところは実用的に

玄関からリビングへ向かう廊下に素敵な洗面台がある。これは奥様のこだわりだ。洗濯物を部屋干しすることが多いD様宅では、寝室や洗面所に部屋干し用のバーを設けている。洗濯物を干したプライベート空間をお客様に見せずに済むよう、廊下に洗面台を取り付けた。

雑誌で廊下洗面を見かけて、来客時や朝など、何かと便利に使えると思いました。この洗面台はお客様の目に入るので見た目が素敵なものを選びました。その分、日常使いの洗面台は、とにかくお手入れが楽なタイプを選んでいます

キッチンもタイルやガラスを使うことを考えたが、奥様が朝からお弁当を作ると聞いた建築士に掃除が楽なものを勧められたとか。

お手入れは毎日のことなのでストレスにならないようにと言われ、汚れにくいところは凝って、汚れやすいところは汚れ落ちなどの実用性を重視しました。油汚れもすいすい落とせるので、本当に楽ですね

と微笑む。

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まるでパズルのように収納スペースを確保

キッチンには、D様が“お母さんのコックピット”と呼ぶパントリーがある。食器の数が多いので十分な収納スペースが必要となり、パントリーを設けることにした。

ちょっとしたカウンターがあるので、建築士さんに勧められて小さな照明を付けました。ここで椅子を出してお茶を飲むひとときがお気に入りです。ウォーターサーバーなどを載せた棚は引き出すことができて使いやすいですし、新調した食器棚もぴったりと納めてもらいました

そもそも物が多いことは気になっていたので、リビングダイニングを大きく確保しつつも、間取りの隙間という隙間にパズルのように棚や扉を作って収納を設けたとか。

子供部屋はベッドのサイズに合わせてぴったりのサイズで収納棚を設けました。寝室には吊り戸棚を。洗面所には隙間を利用してタオルを置くスペースを。そしてトイレの横にもちょっとした収納を作りました。ここに掃除用具やトイレットペーパーのストックを入れられるので、トイレは吊り戸棚を設けず、間接照明も利用して広く感じるように工夫しています

before

after

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“妄想”をスケッチして、プロが現実的な形に

長年暮らした家ということもあり、自分たちが使いやすい生活動線や収納など、希望が明確だったD様。お話を伺うと、大きな希望を伝えて、細かいところは担当者や建築士を全面的に信頼した様子。

建築士さんにはイメージ画像や自分で描いたスケッチを何枚もメールしました。するとそれが、私が思っていたよりも素晴らしい形で図面やイメージ図になって返ってくるんです。私の妄想が現実的かどうかクールに判断して、予想の上をいくお返事をくれるので、やり取りは毎回ワクワクしました。

スペースの取り方や水回りの配置、お手入れを考えた設備など、プロの意見に従ったことも大正解でした。初めてのリノベーションですから、きっと思うようにいかないこともあるだろうと覚悟して始めましたが、すべてが上手くいき、信頼して本当に良かったです。

今はここをこうしたら良かったと思うようなところはひとつもなく、すべてに満足しています。あえてひとつだけ不満を挙げるなら、エアコンがオシャレじゃないことくらいでしょうか

と笑った。

~建築士からのひと言~

育ち盛りの息子さんがお二人いらっしゃるD様のお宅は、とにかく洗濯物が多く、それらをテキパキさばける家事動線や、廊下洗面の設置をメインに水回りの配置を決めていきました。元々は直張り仕様のフローリングから無垢フローリングにしたこともあり、床上げをしています。そのため、既存のお部屋よりも天井高さの制約がある中、天井裏には熱交換形24時間換気システムのダクトや、構造上のスラブ段差、照明レイアウトもあって、実は平面的にも断面的にもかなり入り組んだプランになっています。出来上がってしまうとわからないのですが、設計も施工も苦労を重ねました。
オーク材を使ったヘリンボーンのフローリングに、適度に照明を配したリビングは、経年変化が楽しめる素敵なものに仕上がったと思います。
奥様から随時アイディアが書かれたスケッチをいただき、それに技術的に肉付けをしていきましたので、共同設計のような感覚でした。D様の価値観もはっきりとされていて、理想的な打ち合わせの進め方だったと思います。
(広瀬由和/HOME STORE)

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