フローリング張り替えの相場は?費用を構成する条件を解説!

リノベーション
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フローリングに傷が付いてしまったりへこみができてしまったりして張り替えを検討している方も多いのではないでしょうか。そんなときに気になるのが費用面です。フローリング張り替え費用は何を基準に決定されるのでしょうか。また、費用を安く抑える方法はあるのでしょうか。フローリング張り替えの気になる費用相場を解説していきます。

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1. フローリング張り替え費用は何で決まる?

フローリングの張り替え費用は主に以下の4つの条件によって決まります。それぞれどのような種類があるか詳しく見ていきましょう。

1-1. 床材の種類

まず1つ目は床材の種類です。フローリングの床材には4種類あります。合板を貼り合わせた複合フローリング、天然の木材だけを使用した無垢フローリング、塩化ビニールを主原料としたクッションフロア、塩ビ素材の床材であるフロアタイルです。それぞれ価格が安かったり柄のバリエーションが豊富だったりと特徴があるため、希望に合わせた床材を選択しましょう。

その際、必要な機能を明確にすることも大切です。ただし、日本国内では「フローリング=木質系の床材」という認識が一般的ですから、今回は、木質系の床材をフローリングとして、解説します。

1-2. 工法の種類

フローリングの張り替え方法には「重ね張り」と「張り替え」があります。重ね張りは既存の床材の上に新しい床材を直接張る工法です。張り替えは古い床材を剥がしてから新しい床材を張り付けます。重ね張りの方が下地の処理と工事の手間が掛からないため、比較的安価にフローリングの張り替えが可能です。マンションの場合は、下地のコンクリート面に専用の接着剤で貼る方法もあります。

1-3. 張り替えを行う面積

フローリング張り替え費用は工事を行う面積に比例して、高くなっていきます。平米数で金額が大きく変わるため、工事したい場所の面積を測っておき、相場を把握しておくと安心です。

1-4. 補修工事の有無

フローリングを張り替える際は下地の確認を行います。大きな腐食やひび割れ、不陸などがあった場合は下地の補修工事が必要です。下地を補修・修繕しないままフローリング張り替え工事をしてしまうと床が水平にならない恐れがありますから、必ずチェックするようにしましょう。予算は補修工事があることも想定し、少し多めに設定することをおすすめします。

また、フローリングを張り替える際に壁面を保護する役割の「巾木」という部材の交換が必要な場合もあり、その場合の予算も考えておいたほうが良いでしょう。

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2. フローリング張り替え費用を抑える方法

フローリング張り替え費用を安く抑えたいと思ったら、以下の方法を試してみてください。フローリング張り替え工事は決して安いものではありません。しかし、住宅は生活を豊かにする重要な場所です。妥協で決めず、しっかりと優先順位を付けた上で納得の形で進めていきましょう。

2-1. 床材のグレードを下げる

フローリング張り替え工事の費用を抑える代表的な方法は床材のレベルを落とすことです。天然の無垢フローリングはその風合いと経年変化が楽しめることがメリットですが、非常に高価な床材でもあります。比較的安価な複合フローリングやクッションフロアにして、費用を抑えても良いでしょう。最近では床材の種類も増え、無垢フローリングの風合いと大差ない複合フローリングも多く流通していますよ。

2-2. 上張りにする

フローリング張り替えの工法を変えるのもおすすめのやり方です。新しく張り替るより既存の床材の上から張る重ね張り工法の方が安く工事ができます。ただ、床の高さや状態によっては上張りできない場合もあります。現地調査をする際に床材の確認をしましょう。

2-3. DIYをする

知識があれば、自分でフローリングを張り替えることが可能です。DIYをすれば、業者に依頼するより安く張り替え工事ができます。ただ、材料を購入したり下地を剥がしたりと手間が掛かるのも事実です。失敗したらやり直しも自分でしなければならないため、不安な方は専門家に依頼しましょう。DIYでフローリングを張り替えたけれど、床が軋んでしまい、結果的に費用が高くなってしまったという事例もあります。

DIYでフローリング張り替え工事をする際はあらゆるリスクを考えた上で行いましょう。

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3. 畳からフローリングに張り替える場合の費用

畳のある和室からフローリングの洋室にしたいという方もたくさんいるでしょう。そのような場合の費用はどのくらい掛かるのでしょうか。畳からフローリングに張り替える場合は畳を剥がしてから張り替える方法と畳の上から張る方法があります。それぞれの注意点と、相場を解説していきます。

3-1. 畳を剥がして張り替える方法

畳を剥がしてフローリングに張り替える場合は、下地によって、床の高さを調整する必要があります。マンションの場合を例にしてみますと、基本構造が2重床になっている場合は、下地材の高さを調整して無垢のフローリングなどを施工する事も出来るでしょう。また、畳の下が直接コンクリートになっている場合は、直接接着剤でフローリングを貼る施工になる事もあり、その場合はマンション専用の複合フローリングを選択する必要があります。

畳を剥がしてフローリングに張り替えるデメリットは費用と手間が掛かる点でしょう。プロに依頼しても2,3日工事が掛かるため、家具の移動などもしなければなりません。相場も8畳の空間で20万円から30万円です。

3-2. 畳の上から張る方法

畳を剥がさずにフローリングを上から張るメリットは何と言っても費用が安い点でしょう。「張る」というよりも「畳の上に敷く」というイメージでしょうか。この場合は、ホームセンターや通信販売で販売されている、置き敷き用のフローリング材を購入して、畳の上に敷くという施工で、簡単であるためDIYしやすい方法です。

フローリングは水を弾く性質があり、あまり汚れる心配はありませんが、万が一汚れてしまった場合でもその部分だけを新しく張り替えることが可能です。常に清潔な床を保つことができるでしょう。

ただ、環境によっては、フローリングの下の畳が傷んでしまうこともあります。畳の上に直接フローリングを敷いているため、湿気も発生しやすく、カビの原因ともなり得ます。

畳の上から直接フローリングを張る際の費用は8畳の空間で20万円程度です。作業も少ないため、1日程度で工事が終了します。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。
今回はフローリング張り替え費用を決める4つの条件をご紹介しました。フローリングの張り替えは床材・工法・面積・補修工事の有無で決定されます。費用を安く抑えたい場合はそれらの条件を見直してみることが大切です。グレードを下げる場合は自分のライフスタイルを考え、最低限の希望は残しておきましょう。工事後にあれをやっておけば良かったと後悔することがないようにしっかりと計画を立てましょう。

また、洋室の需要が上がったことから和室を洋室にリフォームする方も増えています。畳からフローリングにする場合の工法も2種類あるため、条件や予算と照らし合わせながら考えていきましょう。