使い勝手の良い快適なキッチンにするためには、レイアウトだけでなく色選びにもこだわる必要があります。
キッチンの色にはさまざまな種類があり、選ぶ色によって印象が異なるため慎重に決めなければなりません。キッチンはすぐに交換できるものではないため、後悔しないように選び方のポイントを押さえておきましょう。
今回は、キッチンの色選びについて注意点やおすすめの配色をご紹介していきます。新築する方はもちろん、キッチンのリフォームを検討している方にも参考になる内容です。ぜひ参考にしてみてください。
1. 後悔しないキッチンの色選び
キッチンは調理をするための場所であり、生活の中でも使用頻度の高い空間です。色選びに失敗してしまうと、印象が悪くなり居心地の悪い空間になってしまいます。
お部屋にマッチするキッチンはどのように選べば良いのでしょうか。キッチンの色を選ぶ際のポイントを解説していきます。
1-1. 家具家電の色と調和させる
キッチンの色を選ぶ際は、周囲の家具や家電の色を考慮することが大切です。既存のキッチンを交換するなら色選びは比較的簡単に行えますが、新築する場合は家具家電かキッチンの色を先に決めておくとスムーズにインテリアを選べるでしょう。
全てを同系色にする必要はありませんが、明るい配色なのか暗めの配色なのか方向性を決めておくことをおすすめします。
1-2. 床と壁との相性を考える
キッチンの色は床や壁の色と合わせると、統一感が演出できます。キッチンの色が同じでも床や壁の色が違うと、雰囲気もガラリと変化するでしょう。
キッチンを目立たせたい場合は、床と反対のトーンをキッチンに使用することをおすすめします。ダークブラウンの床なら明るめの色のキッチンが良いでしょう。
1-3. つくりたいイメージを明確にする
理想のキッチンがあるなら、そのイメージを固めることも大切です。ナチュラルな雰囲気なら木目調のデザイン、モダンな雰囲気ならモノトーンのデザインなどつくりたいイメージによって選ぶ色味は異なります。
インテリアの画像を検索したりショールームに行ったりしてイメージを膨らませましょう。
1-4. お手入れのしやすさも考慮する
キッチンは毎日使用する場所であるため、お手入れのしやすさも重要です。水や油などの汚れが目立たない色を使用したり表面加工が施されている製品を選んだり工夫を凝らす必要があります。
また、質感によっても汚れの目立ち具合が変わるため、商品を選ぶ際はそれらも考慮しましょう。ツヤのある鏡面仕上げは汚れを拭き取りやすい特徴がありますが、拭き掃除をしないと指紋や水しぶきが目立ちます。
1-5. サンプルを取り寄せる
キッチンの色をインターネットのサイトなどで見る際は、実際の色味と違う場合があるため注意が必要です。可能であればサンプルを取り寄せ、色味や素材をチェックしましょう。
特に明るい色は面積が大きければさらに鮮やかに、暗い色はよりくすんで見えるため、色選びをする際はその点も考慮することが大切です。
2. キッチンの色を選ぶ際の注意点
続いて、キッチンの色を選ぶ際に押さえておきたい注意点をご紹介します。以下の注意点を押さえておけば、キッチンの色で後悔することも少ないはずです。
2-1. 柄で色の印象が異なる
キッチンの色味は良くても、柄の違いで印象が悪くなってしまう場合もあります。
特に木目調のキッチンは柄に違いが出やすいため、見本で見たイメージと実際の印象が異なることもあるでしょう。自宅に似合いそうな色であっても、リビングやダイニングとの相性を考慮して柄を選ぶことをおすすめします。
2-2. 光によって見え方が変わる
色味は光の入り方によっても印象が異なります。
光が当たらない場所に暗い色のキッチンを配置してしまうと、ますます暗いイメージになってしまうでしょう。日当たりの良し悪しだけでなく表面加工の仕方によっても異なった印象になるため、悩んだときは業者に相談するのもおすすめです。
2-3. 素材によって雰囲気が違う
キッチンの色は素材によっても雰囲気が異なります。キッチンの素材には木材や大理石・ステンレスなどさまざまなものがあるため、つくりたい雰囲気や間取りに合わせて最適な種類を選んでみましょう。
イメージが決まらない場合は、お気に入りの写真をたくさん集めて分析することをおすすめします。
2-4. 決まらない場合は風水を参考にする
キッチンの色味が定まらない場合は、風水を参考にするのも良いでしょう。方角によって、おすすめの色が決められているためそれらを選択肢の一つとして考えるのもおすすめです。
キッチンは風水で金運アップに効果的な場所だといわれているため、取り入れると良い色を調べてみると面白いでしょう。
※ 参考記事: 「風水でキッチンの色を選ぶなら!おすすめの選び方をご紹介!」
3. キッチンの色でおすすめは?
最後にキッチンに向いている色を5つご紹介していきます。それぞれの特徴を知り、自分に合ったキッチンをつくっていきましょう。
3-1. ホワイト
キッチンの色で最も人気があるのはホワイトです。清潔感があり、空間を広く見せてくれる効果もあるため、開放的なキッチンをつくれるでしょう。冷蔵庫や炊飯器などの家電もホワイトで合わせれば統一感も出せます。
ただ、汚れが目立ってしまうため、拭き取りやすい素材を選ぶことが大切です。
3-2. 木目調
ホワイトのキッチンと同様に人気があるのは木目調のキッチンです。フローリングとの相性が良いため、リビングとのコーディネートも楽しめるでしょう。キッチンと床の濃淡をハッキリさせると失敗する確率も少なくなります。
ナチュラルな雰囲気をつくりたい方は、ぜひ木目調のキッチンを取り入れてみてください。
3-3. ピンク
優しい雰囲気のキッチンをつくりたい方はピンクがおすすめです。特にパステルのピンクは他のインテリアとも調和しやすく、バランスの取れた空間がつくれます。
フローリングや木製家具との相性も良いため、自然な印象の空間をコーディネートできるでしょう。他とはひと味違うキッチンを置きたい方はぜひピンクを取り入れてみてください。
3-4. イエロー
キッチンを主役にしたい方はイエローを取り入れてみましょう。日当たりの悪い場所にキッチンがあっても、明るい空間を演出できるはずです。
ただ、フローリングとのバランスを考えないと、ぼんやりとした印象になってしまうため、トーンの差はしっかり付けましょう。
タイルの床とも相性が良いため、個性的な空間をつくれるはずです。
3-5. レッド
キッチンのデザイン性を高めたいならレッドもおすすめです。お部屋のアクセントになるため、メリハリの効いた空間がつくれるでしょう。カウンター部分をブラックにするとより引き締まった印象になります。
ただ、狭いリビングにレッドのキッチンを配置してしまうと、コーディネートの仕方によっては圧迫感を感じてしまうかもしれません。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、キッチンの色選びについてご紹介しました。キッチンの色が異なるだけで、お部屋の印象も大きく変化します。失敗したと後悔することがないように、ポイントを押さえて商品を選ぶようにしましょう。
生活の仕方や好みを考慮し、最適なキッチンを選ぶことで生活もより良いものになるはずです。そのためにも、つくりたいイメージをしっかりと固めておくことが大切です。