掃出し窓とは?種類や設置するメリットやデメリットをご紹介!

リノベーション
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採光や通風などで何かと便利な掃出し窓ですが、一体どのような窓を指すのかご存知でしょうか。

掃出し窓は一戸建てやマンション問わず、必ずあると言っても過言ではありません。住宅を購入する際や賃貸を探す際にも掃出し窓の特徴を知っておくと便利です。

今回は掃出し窓の魅力や注意点を解説していきます。

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1. 掃出し窓とは

掃出し窓とは、床まで下されている窓のことです。

開閉はレールを上を左右に滑らせるため、引き違い窓と呼ばれることもあります。そんな掃出し窓にはどのような特徴があるのでしょうか。種類や腰窓との違いも解説していきます。

1-1. 掃出し窓の特徴

掃出し窓は出入り口が大きく設定されているため、180cm以上の高さが一般的です。防水のため立ち上がりがあるのがほとんどで、雨水が室内に侵入するのを防ぎます。

そのため、窓の下部分が床と同じでない場合もあり、生活する中で不便を感じてしまうケースもあります。そのような場合は踏み台を使用したり床を底上げしたりするようにしましょう。

1-2. 掃出し窓の種類

掃出し窓には大きく分けて2種類。一つは引き違い窓、もう一つは片引き窓です。

引き違い窓は日本独自の開閉方法で、2枚のガラス戸を使用します。一方で、片引き窓はガラス戸が1枚です。大きなガラスを左右に動かして開閉します。

1-3. 腰窓との違い

掃出し窓と腰窓の違いは窓の高さにあります。掃出し窓は「ゴミを外に出せるぐらいの高さ」であるのに対し、腰窓は「人の腰ぐらいの高さ」です。腰窓は出入りができませんが、掃出し窓にはないスッキリとした印象を与えてくれます。

窓の向きによりますが、採光や通風もしっかりと行えるでしょう。

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2. 掃出し窓のメリット

掃出し窓を設置する利点は以下の通りです。メリットとなる部分は最大限活かして、より快適な暮らしを実現させましょう。それぞれ特徴をご紹介していきます。

2-1. 風通しが良い

まず、掃出し窓はガラス戸が大きく、風通しや日当たりが良いことがメリットです。室内が明るく、快適な空間になることでしょう。

植物を育てるのにも有効です。日当たりや風通しが良いと、気分も前向きになり、病気にもなりにくいと言われています。

2-2. 出入りがスムーズ

掃出し窓はベランダやバルコニー、テラスなど外へのアクセスがスムーズにできます。布団を干す際にも便利でしょう。開口部が広いため、家具やインテリアなど大きなものを運ぶ際にも役立ちます。

段差がある場合はウッドデッキやスロープを設けるのもおすすめです。

2-3. 日本家屋と相性が良い

掃出し窓は日本の住宅と相性が良く、さまざまな場所に設置可能です。1階であれば立ち上がりを設ける必要もないため、室内との繋がりを演出することができます。

縁側を設けて、小休憩スペースや子どもの遊び場として活用してみても良いでしょう。

2-4. 開放感がある

採光や通風の確保が容易な掃出し窓は開放感を演出することも可能です。壁に覆われているお部屋よりも広く感じる空間にできるでしょう。

窓周辺にはあまり家具を置かず、開放的な空間を楽しんでみてくださいね。

2-5. 非常口としても使える

掃出し窓は災害時の避難ルートとしても活用できます。間取りによっては玄関からより早く逃げられるため、いざというときに役立ちます。

ただ、高齢者が住んでいるご家庭は段差があると移動が困難です。スロープなどを設けてバリアフリー対応をしておくことをおすすめします。

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3. 掃出し窓のデメリット

続いて、掃出し窓の欠点をご紹介します。掃出し窓は利点だけでなく懸念点もたくさんあります。ポイントを押さえて、しっかりと対策しましょう。

改善次第では、特別気にならないことも。住宅を選ぶ際や生活していく中で意識してみましょう。

3-1. 床が焼けやすい

掃出し窓は面積が大きく、周辺の床が焼けてしまう欠点があります。特に直射日光が入ってくる間取りは気を付けましょう。

テーブルや棚など家具を窓近くに置いた場合も日焼けしてしまう可能性があるため、家具の置き場所にはご注意ください。遮光性の高いカーテンを設置するなど対策が必要です。

※ 遮光カーテンについては、「遮光カーテンの魅力とは?商品を選ぶ際の注意点も解説!」で詳しく解説しています。

3-2. 音が響く

開口部が広いと音が響きやすいのも注意点です。二重サッシや防音カーテンを設置して防音性を高めましょう。

特にペットを飼っている方や小さなお子さんがいるご家庭は注意が必要です。近隣住宅と騒音トラブルにならないようしっかり対策しましょう。

3-3. 熱伝導率が高い

大きな窓は熱伝導率が高く、夏は蒸し暑く、冬は非常に寒い欠点があります。エアコンを付けてもなかなか効果を実感できず、温度を調節する他ありません。毎月の電気代も高くなってしまうでしょう。

二重サッシや樹脂サッシ、Low-Eガラスなど断熱性の高い窓を設置して対策することをおすすめします。ホームセンターなどで売られている断熱シートも有効です。

3-4. 大きなカーテンが必要

掃出し窓は腰窓など他の窓より大きなカーテンが必要です。

その分、金額も高くなるため初期費用が嵩むのも欠点となります。住宅によって窓サイズも変わるため、カーテンを購入する際は正しく採寸しましょう。

3-5. 掃除が大変

窓が大きいと、日々の掃除も大変です。窓を拭く面積も大きく、手間が掛かります。掃出し窓の掃除をストレスに感じてしまい、なかなかお手入れができないということもあるでしょう。

メンテナンス性も考慮して、住宅を決めることをおすすめします。

3-6. 防犯性に劣る

掃き出し窓は窓部分が大きいため、プライバシーが気になる方もいるでしょう。

外から室内が見える状態は空き巣にも狙われやすいため、防犯性の高いカーテンやブラインドを設置することをおすすめします。それでも気になるという方は防犯ガラスや補助錠を設置しましょう。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は掃出し窓の特徴を解説しました。掃出し窓はサッシ部分が大きいため、採光や通風がしっかり確保できます。しかし、メンテナンス性や防犯性が悪い場合もあるため、それぞれのライフスタイルに合わせて必要な機能を導入していきましょう。

住宅を購入する際や賃貸物件を探す際は掃出し窓の種類や機能にも注目して選ぶことで、より良い暮らしが叶えられます。理想の暮らしができるようにどのように生活したいのか具体的にイメージしてみてくださいね。