浴室の大きさを把握していなくて、修理に困ったという方も多いはずです。浴室はどのように計測したら正しいサイズが把握できるでしょうか。
今回はサイズ表記の方法や計測の仕方などをご紹介します。浴室のリフォームを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
1. 浴室サイズの表し方
まず、浴室サイズの表記方法をご紹介します。浴室はいくつかの規格が定められているため、表記を読み取れば大まかなサイズが分かります。故障時やリフォームをする際に役立つため、知っておきましょう。
1-1. 坪数
浴室の表記方法の1つ目は坪数です。
一般的にお風呂の広さは0.75坪・1坪・1.25坪・1.5坪の4種類で表されます。1坪とは、縦182×横182cmの畳2枚分の広さです。坪数が増えていくごとにお風呂の広さも広くなり、ゆとりを持つことができます。カウンターや棚などさまざまな設備を付けることも可能です。
1-2. 4桁の数字
浴室の表記方法の2つ目は4桁の数字です。
1317や1217などのように4つの数字が振られており、浴室の大きさを示しています。例えば、「1217」なら横幅1200mm、奥行き1700mmの浴槽サイズです。
坪数によって横幅や奥行きもある程度決まっており、0.75坪なら1317・1316・1217・1216の4種類あります。1坪なら1717・1616・1818・1618、1.25坪なら1621、1.5坪なら16231・1624です。
その中でも1616と1620は特に商品のバリエーションが豊富なため、さまざまな場面で選ばれます。
1-3. 規格
マンションと戸建てではお風呂の規格が多少異なります。マンションより戸建ての方がサイズの種類も多く、全部で11種類です。
その他、マンション用の浴室は天井の高さや床下を低くつくっている特徴があります。マンションの構造によって、規格が異なる場合もあり、床面積や間取りだけでは大きさは判断できません。
1-4. 畳枚数
浴室によって畳の枚数でサイズが決まる場合があります。畳の枚数は坪数にも関係しており、0.75坪で畳1枚、1坪で畳2枚、1.25坪で畳2.2枚、1.5坪で畳5枚です。
商品によってそれぞれ表記の仕方も違うため、上記で紹介した4つを押さえておくことをおすすめします。
2. 浴室サイズの測り方
お風呂の大きさを正しく把握したい場合は幅・奥行き・高さを採寸する必要があります。以下では、それぞれの採寸方法や注意点をご紹介していきます。浴室のリフォームをする際に役立ててみましょう。
2-1. 幅の測り方
まず浴室の幅を計測します。メジャーなどを用意し、壁の端から端までを測りましょう。浴室の横幅は100cm以下だと窮屈に感じてしまいます。身長の高い方や親子で一緒に入りたい場合は140cmから160cm程度あると良いでしょう。
2-2. 奥行きの測り方
続いて、浴室の奥行きを計測します。メジャーを使用する際は水平にしてから測るようにしましょう。浴室の奥行きはある程度規定が決まっているため、あまり変化がありません。
しかし、ワイドタイプの浴室を注文した場合には奥行きが10cmから20cm広くなるため、より開放的なバスタイムを過ごせるはずです。
2-3. 高さの測り方
浴室の高さを計測する際は正しい数値を出すためにも壁に這わせて行いましょう。物件によっては特注で浴室が設置されている場合もあるため、またぎの高さもあわせて計測することをおすすめします。
その他、浴槽の外寸や内寸も計測しておくと、正しいサイズが分かります。浴室は簡単にリフォームできる場所ではないため、費用を無駄にしないためにも細部まで正確に測りましょう。
2-4. 洗い場の測り方
浴室として施工できる坪数はあらかじめ決まっているため、浴槽の幅によって洗い場の広さも変わります。
大人1人であれば0.75坪でも問題ありませんが、お子さんと一緒に入りたい場合は1.25坪ある方が余裕が持てます。広々とした浴室を検討している方は1.5坪ほど確保しておきましょう。1.5坪ならお子さんと一緒に入っても窮屈さをあまり感じないはずです。
2-5. シャワーの測り方
浴室にはシャワーが欠かせません。リフォームではシャワーの設置場所や長さにも注目しておくことが大切です。一般的に浴室用のシャワー水栓の長さは17cm程度です。
浴室の大きさによってはスパウトが邪魔になってしまうこともあるため、シャワールームのサイズにも注意しましょう。既存の浴室のシャワーサイズを測っておくことも必要です。
3. 浴室サイズを計測する際の注意点
最後にお風呂の大きさを計測する上での注意点を解説していきます。ポイントを押さえて、浴室リフォームで失敗しないようにしましょう。
3-1. 大まかな浴室サイズを知る
浴室サイズを正しく把握するにはある程度の規格を知っておく必要があります。商品によっては浴槽に品番シールが貼られていることも。しかし、メーカーが違うと同じサイズであっても対応していなかったり違うサイズであったりする場合があります。
不安な方は自宅の浴室に対応しているか業者に確認してもらうようにしましょう。
3-2. 家族構成を考慮してサイズを検討する
浴槽や洗い場の広さを考えるときは家族構成を考慮することをおすすめします。小さなお子さんがいる場合は広めのお風呂を設置した方が安全性も高められるでしょう。
スムーズに入浴できるようにゆとりのある浴室設計を心掛けてくださいね。
3-3. 実物で確かめる
浴室は実際に入ってみないと使用感が分かりません。商品の色味やオプションなどを実物で確認し、納得のいくものを購入するようにしましょう。小さなお子さんや高齢者がいる家庭は特に滑りにくい加工がされているかも重要視するポイントです。
使い心地の良い商品か細かいところまでチェックしましょう。
3-4. オプションに注意する
浴室のリフォームをする際はドアや窓、浴室乾燥機などその他の設備にも目を向けましょう。高齢者がいる場合は手すりや自動音声などを付けるなどバリアフリーにしておくこともおすすめです。
他にもリフォームを機に内窓や引き戸を設置するなどさまざまな工夫を凝らすことができるでしょう。
3-5. リフォームできない場合がある
浴室リフォームでは浴室のサイズはもちろん、搬入経路も確保しておかなければなりません。通路の間口65cm以上、曲がり角で75cm以上の幅が確保できればほとんどの浴槽は運べます。
浴室リフォームをする際は搬入経路が確保できるかもしっかり確認しておきましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はリフォームの中でもよく疑問に挙げられている浴室サイズについて解説してきました。浴室にはさまざまな規定があります。これらを把握しておくことで、リフォーム時も商品を選びやすくなるでしょう。
商品を選ぶ際は正しくサイズを計測する他、必要な機能を明確にしておくことが大切です。現状の不満点などを基により良い商品を選んでいきましょう。
また、依頼する業者によって、施工費用や仕上がりも異なるため、信頼できる会社を見つけられるように下調べは徹底することをおすすめします。