水回りの間取りはどのように配置する?決め方や注意点を解説!

リノベーション
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住宅を建築する際に悩むポイントとして、水回りの間取りが挙げられます。水回りの間取りは住みやすさに直結するため、慎重に決めなけばなりません。

自宅の水回りはどのように設計したら良いのでしょうか。間取りの決め方や設計時の注意点・おすすめの間取りをご紹介していきます。

これから自宅を建築する方はもちろん、リフォームやリノベーションを検討している方はぜひ参考にしてみてください。理想的な住まいが完成すれば、居心地も良くなり開放的に暮らせるでしょう。

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1. 水回りの間取りはどう決める?

洗面所やキッチン・浴室などの水回りは毎日使う場所であるため、工夫して間取りを設計する必要があります。水回りはどのように配置していけば良いのでしょうか。

以下でご紹介するのは、特に押さえておきたいポイントです。自宅の間取りを考える際に、役立ててみましょう。

1-1. 家事動線を考慮する

水回りの間取りを決める際にまず意識することは、家事動線です。キッチンはリビングから行き来しやすい方が良く、洗面所は玄関からアクセスしやすい方が使い勝手が良いでしょう。

メンテナンスがしやすい間取りだと、日々のストレスも軽減されます。家族とのコミュニケーションも取りやすくなり、住み心地が良くなるはずです。

1-2. 生活動線を考える

水回りの間取りを考えるときは、家事動線だけでなく生活動線も考慮しなければなりません。特に朝や夜は家中が混雑するため、身支度を素早く済ませるために動線を工夫しましょう。

廊下やリビング・各部屋などからのアクセスが良い水回りは使い勝手が良く、動線の混雑も避けられます。

1-3. セパレートにこだわり過ぎない

水回りの間取りを考える際には、セパレートにこだわり過ぎないことも重要です。ユニットバスなどを活用すれば、さらに空間を広げられるでしょう。

ただ、その分のデメリットはあります。使い勝手が悪くなったり衛生面で気になったりする可能性があるため、優先順位は整理しておきましょう。

1-4. まとめるメリットを把握する

水回りは一つにまとめた方がメリットが大きいとされています。水回りを一つにまとめれば排水構造が簡単になるため、維持費が削減できたりメンテナンスがスムーズになったりするでしょう。

配管がスッキリとまとまるため、より広い空間を確保できます。譲れない条件を考え、必要な場所に配置してみましょう。

1-5. 排水計画から決める

水回りは排水計画から考えることも重要です。排水構造が複雑になると、使えるスペースが狭くなる恐れがあります。

より広い空間を確保するためにも、水回りはできるだけまとめて配置するのが良いでしょう。排水計画が複雑な故に、移動しにくい間取りになってしまう可能性もあります。

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2. 水回りにおける間取りの注意点

続いて、水回りの間取りを設計する際の注意点を場所ごとにご紹介していきます。水回りは一度設置してしまうと、なかなか変更できません。

暮らしにくくなってしまうため、設計段階から慎重に決めていきましょう。

2-1. 浴室

浴室は湿気が溜まりやすく、カビが生えやすい場所です。そのため、換気がしやすい場所に配置する必要があります。

1階よりも2階の方がカビが発生しにくいため、2階のベランダに洗濯物を干す場合は浴室も2階に持ってくることをおすすめします。浴室を設計する際は窓を設置し、換気や掃除がしやすい工夫を施しましょう。

2-2. 洗面所

洗面所は浴室の隣に配置されるのが一般的です。家族の人数や使い方に合わせて最適な広さを検討しましょう。

家族の人数が多い家庭や動線の混雑が頻繁に起こる家庭では、洗面ボウルを2つ付けるなど広めの設計にすると使い勝手が良くなります。収納は、しまうものや量を考慮して決めましょう。

2-3. 脱衣所

脱衣所の設置場所も浴室の隣がほとんどです。住宅によっては洗面所と脱衣所を分けるケースもあり、その場合、動線の混雑が解消されます。
※ 参考記事: 「脱衣室と洗面室を分けるメリットは?デメリットや注意点も解説!

間取りを考える際は、現状の問題点を洗い出すことが大切です。何を改善したいか・どのような空間にしたいか具体的にイメージしておきましょう。

2-4. トイレ

トイレは、便器の種類や数・広さなど決めることがたくさんあります。家族構成や人数によっては2つ設置するのがおすすめです。

介護が必要な家族がいる場合には、手すりをつけたり車イスで利用できるように段差を解消したり工夫する必要があります。音やニオイが気になる場合は、キッチンやリビングから離した場所に配置するのが良いでしょう。

2-5. キッチン

キッチンにはさまざまな種類があります。一般的な住宅ではカウンターキッチンを採用しますが、作業スペースが丸見えになることはデメリットです。

また、アイランド型のキッチンは見た目がおしゃれですが、収納場所が少なくなります。それぞれの特徴を把握して、最適な商品を選びましょう。

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3. 水回りのおすすめ間取り

最後に、水回りでおすすめしたい間取りを4つご紹介していきます。最適な間取りは家族構成やライフスタイルなど条件によって異なるため、事前に譲れないポイントを絞っておくことが大切です。

間取りごとの特徴を事前に押さえておきましょう。

3-1. 回遊間取り

水回りを回遊する間取りなら、キッチン・洗濯室・浴室・トイレなどを行き止まりなしで移動できます。動線がスムーズになるため、家事や生活がしやすいでしょう。

家事の同時進行も楽にできるため、日々のストレスが軽減されます。朝や夜など家族と移動が被ることも少なくなるでしょう。

※ 回遊動線の間取りについては、「回遊動線の間取りにはどんな魅力がある?注意点も解説!」で詳しく解説しています。

3-2. 脱衣所を大きく取る間取り

洗濯という家事の負担を少なくしたい方は、脱衣所を大きく取る間取りがおすすめです。脱衣所を広く確保すれば「洗う・干す・取り込む・たたむ・しまう」の一連の流れがスムーズにできるため、家事の負担が軽減されます。

日々の生活で不便な部分を解消すると住み心地が良くなるでしょう。

3-3. 浴室に直行できる間取り

玄関から洗面所・脱衣所・浴室の動線がスムーズな間取りも人気です。玄関横にクローゼットを設置しておけば、上着を脱いだ後、すぐに手が洗えます。

そのままリビングを通らずに脱衣所で服を脱ぎ、お風呂に直行できるため、お子さんが汚れて帰ってきても安心です。洗濯の流れができているため、子育て世代に向いています。

3-4. 洗濯に特化した間取り

洗濯をラクにしたい場合は、脱衣所や洗面所がキッチンから近い間取りを選択しましょう。キッチンと水回りが近いと、家事の合間に別の家事ができます。

水回りの間取りを考える際は、クローゼットについても考えると良いでしょう。広さや棚の数などは家族構成に合わせて決めていくことが重要です。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、水回りの間取りを決める際のポイントやおすすめの事例をご紹介してきました。水回りの間取りを考える際は動線を重視するだけでなく、排水計画も考える必要があります。

水回りを一箇所にまとめると、スムーズな動線がつくれる他、広い空間が確保可能です。その他、回遊間取りや洗濯に特化した間取りなどがあるため、家族構成やライフスタイルに合わせて検討してみましょう。

間取りを決定するときは、譲れない条件を整理しておくことが重要です。