インテリアを探している方の中には「オットマン」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。オットマンはよくスツールと間違えられる言葉ですが、それらにはどのような違いがあるでしょうか。
そこで今回は、オットマンとスツールの違いとともに、向いている方の特徴や商品の選び方をご紹介していきます。オットマンかスツールか迷ったときは、ぜひ参考にしてみてください。
1. オットマンとスツールの違い
そもそも「オットマン」とは、オスマン帝国を意味します。しかし、現在では「足置き」の意味で使われるのが一般的です。
オットマンとスツールは、どちらも背もたれや肘掛けがなく、形状がよく似ています。それらの違いはどこにあるでしょうか。
目的やくつろぎ方・使用方法などを見ていきましょう。
1-1. スツールは座るのが目的
まず、スツールは「背もたれがない1人掛けの椅子」のことです。3本脚や4本脚のものが多く、中にはバーのカウンターで使用するような座面が高いハイスツールの他、料理や家事に疲れたときに一息つけるキッチンスツールなどがあります。
座ることを前提に設計されているため、使い方によってはオットマンの方が良いでしょう。
1-2. オットマンは足を置くのが目的
一方、オットマンは足を置くのが目的です。一般的に座面が低く、柔らかいクッションやパッドで覆われています。
リビングや寝室などくつろぎの空間で使用されるのが主な特徴です。椅子やソファの前に配置されることが多く、足を休めるために使われます。
もちろん単体で使用できるため、あらゆる場面で重宝するでしょう。
1-3. オットマンはくつろぎ方の自由度が高い
オットマンはソファでのくつろぎ方を増やせるところも魅力です。特にI字型のソファは足を前に伸ばしてくつろぐことが困難なため、オットマンを活用します。
I字のソファにオットマンを配置すれば、足も気軽に伸ばせるでしょう。他にも、コーヒーテーブルなどに活用できるため、リビングに一つ置いておくと便利です。
1-4. オットマンは場所を取らない
オットマンはソファより小さいサイズで、場所も取りません。省スペースで足を伸ばせるため、ソファを置くスペースがない方にもおすすめです。
デッドスペースを活用できるため、狭いリビングにも適しています。足を伸ばして座りたいけれど、ソファを置くのが難しい方はオットマンを検討してみてください。
1-5. オットマンは気軽に運び出せる
オットマンは気軽に運べることもメリットです。自由に持ち運びができるため、自宅のあらゆる場所で使用できます。
普段はリビングに置いておき、書斎や自分の部屋で趣味を楽しむときに移動させるなどさまざまな使い方が可能です。サイドテーブルにもなるため、ちょっとした休憩にも向いています。
2. オットマンがおすすめのケース
続いて、オットマンを使うのに向いている方の特徴をご紹介していきます。オットマンが必要か迷ったときは、以下のポイントを考えてみると良いでしょう。
2-1. 足を伸ばしてくつろぎたい場合
足を伸ばしてくつろぎたい場合は、オットマンを検討することをおすすめします。オットマンをソファ近くに置けば、ソファにただ座るだけでなく、足を伸ばしてくつろげます。
自宅でのリラックスタイムを充実できるため、ライフスタイルに合わせて検討してみましょう。特に小さなお子さんがいる家庭などに向いています。
2-2. 来客が多い場合
来客が多い家庭は、オットマンを活用することをおすすめします。普段は足置きとして利用し、来客時には1人掛けの椅子として活用可能です。
状況に合わせてさまざまな使い方ができるため、来客が多い方やホームパーティーをよくする方はオットマンの購入を検討してみましょう。
2-3. 部屋が狭い場合
部屋が狭い場合も、ソファよりオットマンの方が向いています。オットマンは場所を取らないため、省スペースで設置可能です。
敷地面積が狭いリビングや寝室などに活用してみてください。書斎など小さな空間にも適しているため、優先順位を考慮した上で最適な設置場所を検討していきましょう。
2-4. ソファで寝転びたい場合
ソファで寝転びたい方にも、オットマンがおすすめです。オットマンをソファの隣や前に配置することで、座面の面積を広くできます。
ソファでも寝転んでくつろぐことが可能です。寝転んでテレビを見たい、本を読みたいという方にぴったりです。
家族団らんを楽しみたい方はオットマンを購入してみると良いでしょう。
2-5. 模様替えを頻繁にしたい場合
オットマンは、模様替えを頻繁にする方にも最適です。気軽に移動できるため、設置場所の変更も容易にできます。
季節や気分で模様替えをしたい方は、移動が大変なソファよりオットマンを選ぶと良いでしょう。インテリアコーディネートもしやすく、さまざまなアレンジが可能です。
3. オットマンの選び方
最後に、オットマンの選び方をご紹介していきます。オットマン選びで失敗しないためには、以下の4つのポイントを押さえておくと良いでしょう。
3-1. ソファに合わせる
オットマンを選ぶときは、高さを慎重に選ぶ必要があります。その際の基準となるのが、ソファの床から座面までの高さです。
5cm前後の誤差であれば気にする必要はありませんが、できる限りソファの座面高とオットマンの高さを合わせることをおすすめします。座面高40cmのソファに合わせたいのであれば35cm〜45cmの高さのオットマンが最適です。
3-2. テーブルに合わせる
ソファの他、テーブルに合わせるのもおすすめの方法です。特に、ローテーブルなど低めのテーブルはオットマンが合わせやすいため、のんびりくつろげるでしょう。
テーブルの高さが55cmのときは23cm〜27cmのオットマンを購入するなど、テーブルの高さに合わせた商品を購入することが大切です。
3-3. 使用方法に合わせる
オットマンの選び方で迷ったときは、くつろぎ方で考えてみましょう。オットマンを使って寝転びたいのであれば、高低差があると不便です。
ソファの高さに合わせて選ぶと、ゆったりとくつろげます。一方、テーブルで食事をしたり作業をしたりするときにオットマンを使用したいのであれば、テーブルの高さに合わせてオットマンを選ぶと良いでしょう。
3-4. 使えるスペースに合わせる
オットマンを選ぶときは、設置場所に合わせてサイズを決める必要があります。選ぶサイズを間違えてしまうと、チグハグな雰囲気になってしまうため、バランスの良い商品を選びましょう。
ソファやテーブルなど合わせる家具の高さを意識することが重要です。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、オットマンとスツールの違いやオットマンに向いているケース・商品の選び方をご紹介してきました。オットマンは足を置くのが目的です。
ソファより小さく、持ち運びしやすい特徴があります。省スペースに設置できるため、リビングだけでなく寝室や書斎などにも設置可能です。
商品を選ぶときは、ソファやテーブルの高さに合わせると良いでしょう。