モルタル外壁のメリット・デメリットは?仕上げ方法も解説!

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国内における住宅の外壁は、一昔前までモルタルが主流でした。しかし、最近ではサイディングを使う新築住宅が増えてきており、モルタル外壁はあまり見かけません。

ただ、モルタル外壁にも独自の魅力があるため、マイホームに採用する方も一定数います。そこで今回は、モルタル外壁のメリットやデメリット・仕上げの種類をご紹介していきます。

モルタル外壁に興味がある方はもちろん、外壁の素材に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。モルタルの注意点を事前に把握しておけば、施工で失敗するリスクも避けられます。

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1. モルタル外壁のメリット

そもそも「モルタル」とは、セメントと砂を混ぜたものに水を加えて練り混ぜた材料のことです。石灰石と粘土混合物を焼き固め、粉砕したクリンカと石膏を混ぜたものに3倍の砂を入れ、水を加えるとモルタルができます。

1990年代前後はモルタル外壁が主流で、国内住宅のほとんどに取り入れられていました。そんなモルタル外壁のメリットは以下の通りです。

1-1. 自由度が高い

まず、モルタル外壁はデザインの自由度が高いメリットがあります。施工方法や素材を組み合わせによって、さまざまなパターンをつくれるため、オリジナルの外壁をつくれるのが特徴です。

繋ぎ目も必要ないため、見た目が美しいのも魅力の一つでしょう。複雑な形状の建物であっても、比較的簡単に施工できます。

1-2. 耐久性に優れている

モルタル外壁に使用されている材料はセメント・砂・水で不燃性があります。火災があってもすぐに燃えることがなく、有毒ガスを発生させるリスクも抑えられるでしょう。

また、強風によって物が飛んできても、簡単には破損しない強さがあります。災害時の備えとして、モルタル外壁は優れているでしょう。

1-3. コーキングの補修が不要

モルタル外壁は継ぎ目となるコーキングがないため、補修の手間が省けるのもメリットです。メンテナンス性に優れている外壁材であるため、ランニングコストも抑えられるでしょう。

外壁選びでお手入れの手間や費用面を優先する方は、ぜひモルタル外壁を検討してみてください。

1-4. 温かみがある

ざらざらとした壁面であることもモルタル外壁の特徴です。温かみのある雰囲気を演出してくれるため、和風・洋風どちらの住宅にも馴染みます。

デザイン性も高いため、お気に入りの外観を楽しめるでしょう。全体の雰囲気を大切に、理想の住まいをつくってみてください。

1-5. 遮音性が高い

モルタル外壁は、何層にも素材を重ねていくため外壁が厚くなるのが特徴です。断熱性や遮音性も高くなるため、小さなお子さんがいる家庭やペットを飼っている家庭にも向いているでしょう。

ただ、あまりにも素材が重くなると、耐震性が落ちてしまう可能性があるため注意が必要です。

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2. モルタル外壁のデメリット

続いて、モルタル外壁のデメリットをご紹介していきます。注意点を押さえておけば、費用や時間を無駄にすることもなくなるでしょう。

失敗したと後悔することがないように、しっかりと計画することが重要です。

2-1. ひび割れが発生しやすい

モルタル外壁は防水性が劣るため、ひび割れや剥がれが起こりやすいでしょう。特に、何度も乾燥と湿潤を繰り返すような環境下ではすぐに劣化してしまいます。

外壁でひび割れや剥がれが起こると、壁の中に雨水が染み込んで建物の寿命を縮める可能性があるため注意が必要です。定期的に塗り替えを行うなど対策しておきましょう。

2-2. 汚れが目立ちやすい

コケやカビなどの汚れが付きやすいこともモルタル外壁のデメリットです。表面にデコボコがあるため、その隙間にホコリや汚れが溜まります。

湿気が多い場所は特にコケやカビが生えやすいため、計画的にメンテナンスを行うようにしましょう。防汚性の塗料を塗ると、コケやカビの繁殖も多少抑えられます。

2-3. 費用が高い

モルタル外壁は今や主流ではないため、材料が少なくなってきています。そのため、工事には高額な費用がかかるでしょう。

工法も複雑なため、人件費などが高くつく場合もあります。予算と照らし合わせながら、仕上げ方法や使用する材料を決めていくことが重要です。

2-4. 工期が長い

モルタル壁の施工は、職人による手作業で行います。そのため、工期が長く、人件費がかかるのが特徴です。

工期を短く済ませたい方は、ある程度完成されたものを張り付ける「サイディングボード」をおすすめします。何を優先するのか、条件を整理した上で工事を進めるようにしましょう。

2-5. 業者によってクオリティに差が生じる

依頼する業者や手掛ける職人によって、仕上がりに差が出るのもモルタル外壁のデメリットです。高い費用を払ってもイメージと違う完成になってしまう場合もあるため、信頼できる業者を探す必要があります。

ホームページなどで施工事例などを確認してから、契約をしましょう。

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3. モルタル外壁の種類

最後に、モルタル外壁の仕上げについてご紹介していきます。モルタル外壁の仕上げ方法は、主に以下の4つです。

それぞれの特徴を把握して、納得のいく仕上がりにしていきましょう。

3-1. リシン

1970年〜1980年代によく使用されていたモルタル仕上げが「リシン」です。粒状に砕いた石に、セメントや樹脂・接着剤などを混ぜて吹き付けます。

表面がざらざらしているため、独特の落ち着いた風合いを演出できるのが特徴です。ただ、ひび割れを起こしやすいため、定期的にメンテナンスしておきましょう。

3-2. スタッコ

石灰と水で仕上げる方法が「スタッコ」です。骨材を混ぜ合わせて吹き付けるため、高級感や重厚感のある仕上がりになります。

リシンより耐久性がありますが、デコボコしているため汚れやすいでしょう。また、外壁の表面積を増やせば、通気効率も上げられます。

より耐久性のあるモルタル外壁を採用したい方は、ローラーで角を潰す仕上げ方法を選択しましょう。

3-3. 吹き付けタイル

タイルガンという専用の機材を使用して、3回塗りで仕上げるのが「吹き付けタイル」です。骨材が入っていないため、比較的柔らかくひびが入りにくい特徴があります。

耐久性を重視したい方は、この仕上げ方法を検討してみても良いでしょう。中粒仕上げや押さえ仕上げなど種類がたくさんあるため、特徴を把握しておくことをおすすめします。

3-4. 左官仕上げ

コテで模様をつける方法が「左官仕上げ」です。好きなデザインを選べるため、オリジナルの外壁をつくりたい方はこの方法を選ぶと良いでしょう。

職人の手作業で仕上げるため、独特な味が出るのも魅力の一つです。ただ、クオリティは職人によって差が出ます。

信頼できる職人を探すことが重要です。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、モルタル外壁のメリットとデメリット・代表的な仕上げ方法をご紹介してきました。モルタル外壁はおしゃれな雰囲気をつくりやすいことやコーキングの補修が必要ないことがメリットです。

しかし、水に弱いため、ひび割れを起こしやすかったり汚れが付きやすかったりします。定期的なメンテナンスを行い、長く使えるように整備していきましょう。

仕上げ方法によって印象は大きく異なるため、それぞれの特徴を押さえておくことも重要です。

FLIE magazine 編集部

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