マンションの屋上には入れない?!理由やルーフバルコニー付物件の選択肢

不動産知識
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テレビドラマや映画でよく見かけるマンションの屋上スペース。マンションに住むなら屋上が使用できる物件を探したいと思っている方も多いのではないでしょうか。

実際には、マンションで屋上利用ができる物件は多くありません。なぜ、魅力的な屋上スペースを住民が使用できないのか。

今回は、その理由や屋上付の物件を探したい方におすすめしたいルーフバルコニー付き物件について、詳しく解説していきます。

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1. マンションの屋上、ほとんどは立入り禁止

冒頭でもお伝えした通り、マンションの屋上は、一般的に規約等で立入を禁止している物件がほとんどです。屋上への通路は格子柵などで区切られ、厳重に鍵がかけられて容易に立ち入ることができなくなっています。

屋上は眺望も良いですしせっかくの魅力的なスペースがもったいないですが、屋上利用が簡単に許可できない理由があります。

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2. 屋上が利用できない理由

では、屋上はなぜ立入禁止となっているのでしょうか。主な理由について詳しく見ていきましょう。

2-1. 安全面の問題

やはり一番に挙げられるのが安全面の問題を考慮した上で立ち入りを禁止しているという理由です。小さなお子様からお年寄りまで、幅広い年代の方が住むマンション。いくら気をつけていても絶対に事故が発生しないとは言い切れません。

マンションが高層であればなおさら厳重な安全面での対策が求められます。屋上スペースは魅力的ですが、安全性が担保できないという理由から一般的に立ち入りが禁止されているのです。

2-2. 防犯面の問題

そして、防犯上の理由も挙げられます。屋上から各住戸へ立ち入るのは不法侵入でよくある手口です。屋上を開放することによって、こうした不法侵入者が立ち入る可能性があるため、防犯上の観点から立ち入りが禁止される傾向にあります。

2-3. 水道、電気等のライフライン設備が設置されている

マンションの屋上には、マンション全体で使用する電気や水道設備が設置されていることが多く、特に築が古い物件にはエレベーターの機械室や給水設備、貯水槽や空調設備、倉庫等が設置される傾向にあります。

こうしたマンションに欠かすことのできない重要な設備にかなりのスペースが取られていることも、屋上の開放が難しいと理由の一つとも言えます。

また、住民が立ち入って設備の破損や事故などのトラブルになる可能性があることも立ち入りを禁止している理由となっています。

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3. 屋上を活用しているマンション例

一般的にはマンションの屋上は住民が使用できないように決められていますが、一部のマンションではあらかじめ屋上の有効活用を行うための設計がされ、屋上スペースを住民に開放している物件もあります。

例えば、住民が誰でも使用できる憩いの場として緑化した屋上テラスを提供している例。家庭菜園ができるように整備し住民に貸し出している例、ペットを飼っている住民のためにドッグランを設けている例などがあります。

その他、太陽光パネルの設置を設置して共用部の電力に充てるといった活用例もあり、屋上スペースを積極的に有効活用している物件もあるようです。

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4. ルーフバルコニー付き物件なら選択肢が豊富

屋上のような屋外スペースに憧れがあるという方におすすめなのがルーフバルコニー付きのマンションです。詳しく見ていきましょう。

4-1. ルーフバルコニーとは

屋上スペースが利用できるマンションも一部ありますが、物件数は多くはありません。そのため、どうしても屋外のスペースを利用できる物件を探したいという方には、ルーフバルコニー付きのマンションを探すことをおすすめします。

ルーフバルコニーとは、二階以上にある建物から外に張り出した平らなスペースのこと。ルーフは屋根を意味しますが、階下の屋根上にあることからルーフバルコニーと言います。

階下の屋根上を活用して設置されるものですから、普通のバルコニーよりも広い面積と開放的で日当たりが良いというメリットがあります。

4-2. ルーフバルコニーのメリット

ルーフバルコニーのメリットは、広々とした屋外のスペースがプライベートに使用できること。マンションでありながら庭を持つことができるというのが醍醐味ではないでしょうか。

ガーデニングをしたり、空の下でヨガをしたりハンモックで昼寝をしたり、テーブルと椅子を出して食事をしたり、子供の遊び場としても利用できますね。

部屋の前にスペースができますから、部屋の中も見えづらいというのもメリットと言えます。屋上に憧れがある方も、ルーフバルコニー付きの物件であれば希望を叶えることができるかもしれませんね。

4-3. ルーフバルコニー付き物件で気をつけたいポイント

メリットが多いルーフバルコニーですが、使用する際には気をつけるべきポイントがあります。

まず、居住者のみが使用できるスペースではありますが、あくまでもマンションの共有部であるため、使い方にはルールがあります。必ず事前に管理規約を確認して、決められた範囲内で正しく使用しましょう。

マンションのバルコニーは災害時の避難経路になるため、設置したものもすぐに片付けられるようにしておくこと、また周囲の住民の迷惑にならないように、音や臭いなどにも気をつけマナーを守って利用しましょう。また、火の利用も原則禁止している場合が多いため注意してください。

意外と見落としがちですが、ルーフバルコニー付きの物件の場合、毎月使用料が発生する物件がほとんどです。管理費・修繕積立金とは別に費用が発生することになるため、事前に確認をしておきましょう。

5. まとめ

今回は、マンションの屋上の使用状況について詳しく解説してきました。屋上は非常に魅力的なスペースではありますが、リスク管理の観点から、ほとんどのマンションで屋上の立ち入りは禁止されています。

マンションでも自由に使える屋外スペースを手に入れたいという方は、ぜひ、ルーフバルコニー付きの物件を探してみてください。比較的物件数も多く、見つけやすいと思います。

※ ルーフバルコニーについては、「憧れのルーフバルコニー!メリットだけでなく、デメリットや注意点も知ろう」で詳しく解説しています。

この記事を参考にしていただき、皆さんの理想の住まいの実現にお役立てください。