トイレリフォームはDIYでどこまで可能?費用と手順、失敗しないコツを解説

DIY
この記事は約6分で読めます。

「家のトイレが古くて気になる…」「おしゃれにしたいけど、リフォーム費用は抑えたい」

毎日使うトイレだからこそ、快適な空間にしたいもの。しかし、業者に頼むと高額になりがちで、躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。

実は、トイレリフォームはDIYでもできる部分がたくさんあります。壁紙や床の張り替え、収納の工夫など、ポイントを押さえれば専門家でなくても空間を劇的に変えることが可能です。

スポンサーリンク

1. トイレリフォーム、DIYでどこまでできる?自分でできる範囲と業者に頼むべき範囲

トイレリフォームで最も重要なのは、「自分でできること」と「プロに任せるべきこと」の線引きです。これを誤ると、水漏れなどの重大なトラブルにつながる可能性があります。

1-1. 初心者でも挑戦可能!DIYできるトイレリフォーム

以下の作業は比較的安全で、トイレの雰囲気を大きく変えることができます。

  • 壁紙・リメイクシートの張り替え: トイレの印象を最も左右する部分。シールタイプやのり付き壁紙を使えば、初心者でも挑戦しやすいです。防カビ・抗菌機能付きがおすすめです。
  • 床(クッションフロアなど)の張り替え: 床の汚れは古さの原因。耐水性のあるクッションフロアなら、掃除も楽になり清潔感がアップします。
  • 収納棚の設置・増設: 突っ張り棒やディアウォールを使えば、壁を傷つけずに収納を増やせます。100円ショップのアイテム活用も効果的です。
  • ペーパーホルダー・タオル掛けの交換: ドライバー1本で交換可能。アイアンや木製など、素材を変えるだけで空間のアクセントになります。

1-2. 危険!専門業者に依頼すべきリフォーム

以下の作業は専門知識や資格が必要なため、DIYは非常に危険です。必ず専門業者に依頼してください。

  • 便器・便座の交換・設置: 給排水管の接続ミスは水漏れや悪臭の原因に。温水洗浄便座は電気工事が絡むこともあり、プロの技術が必須です。
  • 手洗い場の新設・移設: 新たな給排水管工事が必要となり、水漏れリスクが非常に高いため、DIYは厳禁です。
  • 給排水管の工事: 「水道局指定工事店」でなければ施工できない専門工事です。
  • コンセント増設などの電気工事: 壁内部の配線工事は「電気工事士」の資格が必要です。無資格での作業は火災や感電の恐れがあります。

水回りや電気系統のトラブルは、修理に高額な費用がかかるだけでなく、建物全体やご近所にも被害を及ぼす可能性があります。安全を最優先し、難しい作業はプロに任せることが賢明な判断です。

スポンサーリンク

2. 【場所別】トイレDIYリフォームの手順と費用相場

2-1. 壁紙の張り替えで空間の印象を一新

  • 必要な道具: 壁紙、カッター、ヘラ、ローラー、メジャー、養生テープなど
  • 手順:
    1. 便器や床を養生し、既存の壁紙を剥がす。
    2. 壁の凹凸があればパテで埋め、下地を平らにする。
    3. 壁紙を天井から貼り、ヘラで空気を抜きながら圧着する。
    4. 余分な部分をカットして仕上げる。
  • 費用相場: 5,000円~25,000円程度

2-2. 床の張り替えで清潔感をアップ

  • 必要な道具: クッションフロア、床用接着剤または両面テープ、カッター、地ベラ、新聞紙(型紙用)
  • 手順:
    1. 新聞紙で便器周りの型紙を作る。
    2. 型紙に合わせてクッションフロアをカットする。
    3. 床を清掃後、接着剤を塗り、クッションフロアを貼り付けて圧着する。
  • 費用相場: 5,000円~15,000円程度

2-3. 収納棚の設置でスッキリ空間へ

  • 必要な道具: 突っ張り棒、棚板、ワイヤーネットなど
  • 手順(突っ張り棒タイプ):
    1. 設置したいスペースに突っ張り棒を2本、水平に固定する。
    2. その上に棚板やワイヤーネットを乗せて固定する。
  • 費用相場: 2,000円~5,000円程度

2-4. 小物交換で手軽にイメージチェンジ

  • 必要な道具: 新しいホルダー、ドライバー
  • 手順:
    1. 既存のホルダーをドライバーで取り外す。
    2. 新しいホルダーをネジでしっかりと固定する。
  • 費用相場: 1,000円~5,000円程度
スポンサーリンク

3. 【賃貸物件】トイレをDIYする際の重要注意点

賃貸物件のDIYには「原状回復義務」があります。トラブルを避けるために、以下の点を必ず守りましょう。

3-1. 大家さん・管理会社への事前相談は必須

DIYを始める前に必ず賃貸借契約書を確認し、大家さんや管理会社に「どこまでのDIYが可能か」を相談して許可を得ましょう。無断でのリフォームは、退去時に高額な修繕費用を請求される原因になります。

3-2. 「原状回復」できる方法を選ぶ

賃貸DIYの基本は、「退去時に元の状態に戻せること」です。貼って剥がせる壁紙や、既存の床の上に両面テープで貼るクッションフロアなど、元に戻せる工法を選びましょう。壁への穴あけは極力避けるべきです。

3-3. 取り外した部品は必ず保管する

交換したペーパーホルダーなど、元々設置されていた部品は、退去時の原状回復のために絶対に捨てずに保管してください。

スポンサーリンク

4. トイレDIYを成功させる!失敗しないためのポイント

DIYのクオリティを上げ、より満足度の高いリフォームにするためのポイントをご紹介します。

4-1. DIYを始める前の丁寧な準備

  • 正確な採寸: 「だいたい」は失敗のもと。ミリ単位で正確に測りましょう。
  • 丁寧な下地処理: 壁紙や床を美しく仕上げるには、下地が平らであることが重要です。パテ埋めや掃除などの下準備が仕上がりを左右します。
  • リフォーム中のトイレ対策: 作業内容によってはトイレが使えなくなる時間が発生します。事前に家族に伝えたり、近くの公共トイレを確認しておくと安心です。

4-2. おしゃれに見せるワンランク上のコツ

  • アクセントを取り入れる: 壁の一面にウォールステッカーやシールタイプのタイルを貼ると、手軽に空間が引き締まります。
  • 照明で雰囲気を演出: 照明を暖色系に変えるだけで、リラックスできる空間に変わります。
  • グリーンで彩りを: 小さな観葉植物やフェイクグリーンは、空間に清潔感と生命感を与えてくれます。

4-3. DIYと業者依頼の「ハイブリッド型」もおすすめ

「壁紙は自分で、便器交換はプロに」というように、DIYと業者依頼を組み合わせるのも賢い選択です。得意なことは自分でやってコストを削減し、難しい作業はプロに任せることで、費用と安全性のバランスが取れたリフォームが実現できます。

5. まとめ:賢く使い分けて理想のトイレ空間を実現しよう

トイレリフォームは、DIYでできる範囲とプロに任せるべき範囲を見極めることが成功の鍵です。

壁紙や床、小物交換など、初心者でも安全に挑戦できるDIYはたくさんあります。これらは費用を抑えつつ、自分の手で空間を創り上げる達成感も得られるでしょう。

一方で、便器の交換や配管・電気工事は、水漏れや火災のリスクを伴うため、必ず専門業者に依頼してください。

DIYの楽しさと限界を正しく理解し、自分でできることとプロに任せることを賢く使い分ける。それが、安全で満足度の高いトイレリフォームを実現する最善の方法です。まずは簡単な小物交換から、理想のトイレ作りを始めてみませんか。

FLIE magazine 編集部

お客様の”住みたい”気持ちを形にしたい!
確かな情報で安心、かつ納得した上で不動産取引が出来ることを目指し、不動産・リノベーション・暮らしの情報を発信しています。

FLIE magazine 編集部をフォローする
DIY
スポンサーリンク
FLIE magazine