ボロボロ落ちる砂壁をDIYで解決!費用相場と失敗しないコツ

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「和室の砂壁がポロポロ落ちて掃除が大変…」「部屋の古臭い印象をどうにかしたい…」そんなお悩みはありませんか?砂壁のリフォームは、業者に依頼すると費用がかさみますが、DIYならコストを抑えてお部屋の悩みを解決できます。

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1. DIYの前に知るべき砂壁の基礎知識

砂壁は、糊で練った色砂を塗りつけて仕上げた日本の伝統的な壁です。自然素材ならではの温かみが魅力ですが、まずはその特徴を理解しましょう。

1-1. 砂壁のメリット・デメリット

  • メリット:
    • 高い調湿性: 湿気を吸ったり吐いたりして、室内を快適な湿度に保ちます。
    • 防火性・耐火性: 主原料が不燃性の砂であるため、燃えにくい性質を持ちます。
    • 有害物質の吸収: シックハウス症候群の原因となる化学物質を吸着します。
  • デメリット:
    • 衝撃に弱く、剥がれやすい: 物が当たると表面の砂がポロポロと剥がれ落ちます。
    • 掃除が大変: 劣化した砂壁は常に砂が落ち、掃除の手間が増えます。
    • 汚れが落ちにくい: 一度付いたシミは落とすのが困難です。

1-2. リフォームを検討すべき劣化のサイン

ご自宅の砂壁に以下のようなサインが見られたら、リフォームのタイミングです。

  • 触らなくても砂がポロポロ落ちる
  • 壁に黒い点々としたカビが生えている
  • ひび割れや傷が目立つ
  • 全体的に色褪せ、くすんで見える
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2. 砂壁リフォームDIYの基本と最重要の下準備

DIYの成功は、丁寧な下準備にかかっています。特に砂壁は、そのままでは塗装や壁紙貼りができないため、下地処理が不可欠です。

2-1. DIYのメリットと注意点

DIYの最大のメリットは、専門業者に依頼するより費用を大幅に抑えられる点です。一方で、時間と手間がかかり、仕上がりは自身の技術力に左右されるという注意点も理解しておきましょう。下地の劣化が激しい場合や、完璧な仕上がりを求める場合は、無理せず専門業者への依頼も検討してください。

2-2. 成功を左右する下地処理の手順

この工程を省略すると、塗料や壁紙がすぐに剥がれる原因になります。必ず丁寧に行いましょう。

  1. 養生: 作業箇所以外の床や柱などを、マスカーやマスキングテープでしっかり保護します。
  2. 表面の砂を落とす: ブラシを使い、壁全体の古い砂やホコリを丁寧に払い落とします。
  3. 清掃: 落ちた砂やホコリを、ほうきと掃除機で綺麗に取り除きます。
  4. 下塗り材(シーラー)を塗る: これが最も重要な工程です。 砂壁が塗料を吸い込むのを防ぎ、表面を固めるために「アク止めシーラー」をハケやローラーで壁全体に塗り、完全に乾燥させます。状態によっては2度塗りするとより確実です。
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3. 【方法別】砂壁DIYリフォームの手順・費用・難易度

下地処理が終わればいよいよ本番です。ここでは代表的な4つのリフォーム方法をご紹介します。

3-1. 方法①:ペンキ塗装

最も手軽で安価な方法。豊富な色で部屋の印象を大きく変えられます。

  • 費用の目安(6畳): 約10,000円~30,000円
  • 難易度: ★☆☆☆☆(初心者向け)
  • 手順: 下地処理後、ペンキを「下塗り」「上塗り」の2回に分けてローラーやハケで塗ります。完全に乾く前に養生を剥がすのがコツです。

3-2. 方法②:壁紙(クロス)貼り

デザインが豊富で、和室から洋室へのイメージチェンジも可能です。

  • 費用の目安(6畳): 約15,000円~40,000円
  • 難易度: ★★★☆☆(やや経験者向け)
  • 手順: シーラーを塗った後、壁の凹凸をパテで埋めて平らにします。サンドペーパーで表面を滑らかにしてから、壁紙用のりでクロスを貼ります。

3-3. 方法③:漆喰・珪藻土

砂壁の持つ調湿性をさらに高めたい場合におすすめ。自然素材ならではの質感が魅力です。

  • 費用の目安(6畳): 約20,000円~60,000円
  • 難易度: ★★★★☆(経験者向け)
  • 手順: 下地処理後、練った漆喰や珪藻土をコテで2回に分けて塗ります。2回目の上塗りで表面に模様をつけることもできます。

3-4. 方法④:ベニヤ板・羽目板

木の温もりがあるモダンな空間に。壁の耐久性も向上します。

  • 費用の目安(6畳): 約20,000円~70,000円
  • 難易度: ★★★★☆(経験者向け)
  • 手順: 壁に細い角材(胴縁)を取り付け、その上からサイズに合わせてカットした板を釘やビスで固定していきます。
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4. 失敗しないための注意点とQ&A

  • 失敗例と対策:
    • シミ(アク)が浮き出る: シーラーの塗り方が不十分なことが原因です。塗り残しがないよう丁寧に作業しましょう。
    • 仕上がりがムラになる: 一度に厚塗りせず、「薄く、2回に分けて」塗るのが基本です。
  • Q&A:
    • Q. 賃貸でもできる?: 必ず大家さんや管理会社の許可が必要です。無断で行うと原状回復費用を請求される可能性があります。
    • Q. 作業時間は?: 6畳の部屋で最低でも2日間は必要です。乾燥時間を考慮し、余裕を持った計画を立てましょう。

5. まとめ:自分に合った方法でDIYに挑戦しよう

砂壁のリフォームは、正しい手順を踏めばDIYでも十分に可能です。それぞれの方法の特徴を理解し、ご自身の予算や理想のイメージに合ったものを選びましょう。

この記事を参考に、ぜひ砂壁のDIYリフォームに挑戦して、快適な空間を自分の手で作り上げてください。

FLIE magazine 編集部

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