近年人気を集めているインテリアとして「モロッカンスタイル」があります。それらのインテリアをコーディネートする際にはラグなどのファブリックが重視されますが、その種類をご存知でしょうか。
その中でも特に有名なものは「ベニワレン」です。ベニワレンとはどのようなものなのでしょうか。
今回は、ベニワレンの特徴や馴染むインテリアスタイルの種類・それらの活用方法をご紹介していきます。異国情緒の雰囲気を自宅でも味わいたい方は、ぜひベニワレンを取り入れてみてください。
1. ベニワレンの特徴
ベニワレンとは、モロッコ北部に住むベルベル人の部族が天然のウールを使用してつくる手織りの絨毯です。ベニワレンには以下の5つの特徴があるため、事前に知っておくと良いでしょう。
性質をしっかりと押さえ、自宅のコーディネートで役立ててみてください。
1-1. 肌触りが良い
まず、ベニワレンは肌触りが良いことが特徴です。上質の羊毛がしっかりと織り込まれており、厚手で毛足が長くふかふかの質感が楽しめます。
赤ちゃんや肌の弱い方にもおすすめで、素材にこだわった空間が演出できるでしょう。リビングや子供部屋などに活用してみるのもおすすめです。
1-2. フリンジが片側だけにある
ベニワレンはフリンジが片側だけにあるのも特徴です。フリンジとは織物の端糸を束ねてつくる「房飾り」のことで、糸が解けないように処理をします。
このフリンジは室内のコーディネートでアクセントにもなるため、空間にメリハリを付けることも可能です。デザイン性も高い空間が実現するため、オリジナルの空間をつくりたい方はぜひベニワレンを活用してみましょう。
1-3. 柔らかい色合い
ベニワレンはアイボリーやベージュなど柔らかい色合いが魅力です。優しい雰囲気を演出できるため、大人っぽい印象も簡単につくれるでしょう。
また、黒やこげ茶色をしたひし形のデザインであることもポイントで、ひし形には子孫繁栄の意味合いもあります。お子さんをつくりたいと考えているカップルに最適です。
1-4. 高級感がある
ベニワレンは高級絨毯として知られており、上質な雰囲気を演出してくれるのも特徴です。ラグをつくるのにも手間がかかっているため、職人の想いが詰まったインテリアを自宅でも味わってみてください。
リビングがどこか物足りないと感じたら、ベニワレンを敷いてみるのもおすすめです。
1-5. 日本家屋のサイズに合う
無駄のないシンプルな幾何学模様のベニワレンは、比較的どのインテリアにも馴染みます。日本家屋のサイズにもマッチしやすいため、コーディネートの幅も広がるでしょう。
ライフスタイルや家族構成に合わせて、最適な場所を検討してみることが重要です。その際は、全体の雰囲気もしっかりと考えましょう。
2. ベニワレンが馴染むインテリアスタイル
続いて、ベニワレンが馴染むおすすめのインテリアスタイルを5つご紹介していきます。それぞれの特徴をしっかりと理解し、自宅をコーディネートする際の参考にしてみましょう。
2-1. モロッカンインテリア
ベニワレンは元々モロッカンインテリアで使用されてきました。モロッカンインテリアは、カラフルな配色や幾何学模様のデザインが特徴です。
異国情緒漂う雑貨や照明が多いのも特徴で、個性的な空間が実現します。ベニワレンを敷けば、空間の印象もガラリと変化するため、雑貨や小物をあまり置かなくても雰囲気がつくれるでしょう。
2-2. フレンチインテリア
ベニワレンはモロッカンな雰囲気だけでなく、クラシカルなフレンチインテリアにも馴染みます。シャンデリアやモールディングした窓などと合わせて洗練されたインテリアに仕上げましょう。
毛足の長いベニワレンラグは空間をエレガントな雰囲気にしてくれるため、高級感のある室内が完成します。
2-3. モダンインテリア
モダンインテリアもベニワレンラグにおすすめのスタイルです。壁や床を白にすると、ヨーロッパ寄りのモダンスタイルがつくれます。
テイストが違うラグを組み合わせてもアクセントになるため、オリジナルの空間に仕上げられるでしょう。ヨーロッパとアジアなどテイストの違いを楽しんでみるのもおすすめです。
2-4. 北欧インテリア
北欧インテリアにもベニワレンのラグが馴染みます。北欧インテリアはシンプルなスタイルで、天然素材を多用するのが特徴です。
ベニワレンは天然のウールをふんだんに使っているため、素材感もしっかりと演出できます。シンプルな室内でもベニワレンのラグがあれば、華やかな空間になるでしょう。
2-5. ボーホーインテリア
モダンと民族テイストを取り入れた都会的ボーホーインテリアもベニワレンにおすすめのテイストです。明るいカラフルなラグやエキゾチックなアイテムを多く採用するため、ベニワレンもしっかりと馴染んでくれるでしょう。
照明や食器などの細かいデザインにもこだわって、お気に入りの空間を演出してみてください。
3. ベニワレンの活用方法
最後に、ベニワレンの活用方法を4つご紹介していきます。ベニワレンラグの使い方が違えば、空間の印象も大きく変わってくるため、慎重に検討することが重要です。
3-1. お部屋の主役として
お部屋の主役としてベニワレンを活用する際は、その他のインテリアをシンプルなデザインにしましょう。色数が多いと、ごちゃついた印象になってしまうため、配色バランスの取れた空間を目指すことが重要です。
ベニワレンの色味を先に考え、そこからソファやテーブルなどの色味を決めていくと良いでしょう。
3-2. 空間のアクセントとして
先に大型家具を決めたい場合は、ベニワレンを空間のアクセントとして活用することをおすすめします。壁や床・天井などの色味も重視してラグのデザインを決めていきましょう。
どこか物足りない空間であっても、ベニワレンラグを敷けば空間にメリハリが生まれます。完成イメージを具体的に思い描いておくと、失敗することも少ないでしょう。
3-3. ゾーニングとして
ベニワレンは空間を区切る目的で使用されることもあります。テーブルやソファの下に敷くことで、空間を緩やかに仕切ることが可能です。
リビングやダイニングにメリハリを付けたい方は、ベニワレンのラグを敷いてゾーニングをすることをおすすめします。コーディネートの際は、色味や素材をまとめる意識が大切です。
合わせたい空間は、同じ色味・素材で統一しましょう。
3-4. テクスチャーとして
室内の素材感を出したいときも、ベニワレンのラグが重宝します。ベニワレンは肌触りが良く、質感としての演出も可能です。
クッションやカーテンなどと馴染むように、コーディネートする際は素材を合わせるようにしましょう。ウールのカーテンなどファブリックにもこだわることが大切です。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、ベニワレンの特徴や馴染むインテリアスタイル・おすすめの活用方法をご紹介してきました。ベニワレンは天然のウールを使用してつくる手織りの絨毯のことで、気持ちの良い肌触りや優しい色合いが特徴です。
モロッカンインテリアを始め、フレンチインテリアやモダンインテリアなどあらゆるスタイルに馴染みます。さまざまな使い方ができるのも特徴となっているため、お好きなコーディネートでオリジナルの空間を演出してみましょう。