大人っぽいシックな部屋は、流行に左右されにくく多くの方から支持されています。新居に引っ越す方の中には、シックな空間を目指している方もいるでしょう。
そのような部屋をつくるには、どのようなポイントに注意したら良いでしょうか。そこで今回は、シックな部屋の魅力やコーディネートのコツ・主なテイストの種類をご紹介していきます。
シックな部屋に憧れている方はもちろん、インテリアに迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
1. シックな部屋の魅力
そもそも「シック」には、どのような意味があるでしょうか。シックとは、フランス語の「chic」を日本語表記にしたものです。
「おしゃれな」「あか抜けた」「粋な」といった意味があり、インテリアでは「上品で高級感がある」や「大人の雰囲気がある」などの意味で使われます。そんなシックな部屋には、どのような魅力があるでしょうか。
主な利点を5つご紹介していきます。
1-1. 落ち着き感が生まれる
シックな部屋の魅力として、まず挙げられるのは「落ち着き感」があることです。重厚感のあるリビングや寝室を演出できるため、リラックスしやすい空間が実現します。
落ち着いた空間で過ごしていると、日々のストレスも軽減してくるため、生活の充実度も高められるはずです。ストレスフリーで過ごしたい方は、シックな部屋を目指してみると良いでしょう。
1-2. 上品な印象になる
シックな部屋は、上品な印象をつくれるところも魅力です。生活感のない洗練されたデザインが特徴で、ホテルライクなインテリアが叶えられます。
コーディネートするアイテム次第では、高級感も演出できるため、ワンランク上の暮らしが楽しめるでしょう。他の住宅とひと味違う空間の中で過ごせるはずです。
1-3. 統一感が出せる
統一感を演出できるのも、シックな部屋の特徴です。シックな部屋では、ダークブラウンやモノトーンなど落ち着いた色を使用するため、安定感のある空間をつくれます。
統一感のある空間はおしゃれで、住宅のインテリア性も上げられるはずです。インテリアコーディネートを成功させるためには、空間のテーマを決めておくと良いでしょう。
1-4. 自然な印象を楽しめる
シックな部屋では、ホワイトやベージュ・アイボリー・明るめのグレーなど自然なカラーを使うのも特徴です。グリーンや観葉植物などとも合わせやすいため、自然な印象を楽しめます。
リビングやキッチンなど空間をコーディネートする際は、その部分だけでなく全体のバランスも考慮することが大切です。
1-5. 他のインテリアと合わせやすい
馴染むインテリアの種類が多いことも、シックな部屋の魅力です。シンプルスタイルやインダストリアルスタイルなどさまざまなインテリアを組み合わせられるため、好みの雰囲気がつくりやすくなっています。
コーディネートの際は、完成のイメージを具体的に思い浮かべておくことが大切です。
2. シックな部屋をつくるポイント
シックな部屋の魅力が分かったところで、今度はインテリアコーディネートのポイントをご紹介していきます。シックな部屋をつくる際は、以下の5つの注意点を押さえておくと、失敗を避けられるでしょう。
2-1. 色数を抑える
シックな部屋をつくるためには、色数を3色以内に抑える必要があります。おすすめの色は、ホワイト・グレー・ブラウンといった落ち着いた雰囲気の色です。
メインにする色が変われば印象も大きく変化するため、慎重に決めるようにしましょう。配色バランスを意識すると、まとまりのある空間がつくれます。
2-2. 落ち着いたトーンにする
色のトーンは、合わせた方が統一感を演出できます。シックな部屋をつくりたいのであれば、落ち着いたトーンを選ぶようにしましょう。
特にグレーは主張が強くない色で、モノトーンのバランスを取ったり、周りの色を引き立てたりする効果があります。温かみをプラスしたい場合は、ブラウンを取り入れてみましょう。
2-3. 装飾品を絞る
アートや観葉植物など装飾品を絞るのも、シックな部屋をつくるコツです。家具や小物の装飾品が多いと、雑然とした印象になってしまい統一感が出ません。
ごちゃついた印象にならないように、アイテムを置き過ぎないようにしましょう。インテリアコーディネートの際は一気に飾らず、少しずつバランスを見ていくことが大切です。
2-4. シンプルなデザインを選ぶ
シックな部屋をつくるためには、シンプルなデザインを心掛けなければなりません。特に気を付けておきたいのが、面積の大きい壁紙やカーテンです。
柄物を選ぶときは、細いストライプや幾何学模様などシンプルなデザインを選ぶことをおすすめします。落ち着いた色合いのものを選ぶと、洗練された雰囲気が演出できるでしょう。
2-5. 天然素材を取り入れる
シックな部屋は上品な印象が特徴ですが、コーディネートの仕方によっては単調な雰囲気になってしまう可能性があります。そのようなときは、天然素材を取り入れてみると良いでしょう。
家具や床・建具に無垢材を使うのもおすすめです。天然素材は温かみを感じられるため、開放感も演出できます。
3. シックな部屋の種類
最後に、シックな部屋をつくるときに取り入れたいスタイルの種類をご紹介していきます。シックなスタイルは他のインテリアとの組み合わせがしやすいため、あらゆる雰囲気が演出可能です。
代表的な4つのスタイルを見てみましょう。
3-1. モダンシック
モダンスタイルと掛け合わせたのが「モダンシック」です。シンプルながらも落ち着いた格調高い雰囲気が魅力で、大人っぽい重厚感のある空間を演出できます。
配色はグレーを基調としており、落ち着いた雰囲気が特徴です。トーンでアクセントを付けると、バランスの良い空間がつくれます。
3-2. ソフトシック
ソフトシックは、洗練されたモダンな空間の中でもどこか柔らかさを感じるスタイルです。優しい雰囲気を出す曲線的なデザインの家具や、柔らかなグレージュカラーを取り入れます。
ネイビーやブラックなどハッキリとした色をアクセントとしてプラスすると、ワンランク上のインテリアに仕上がるでしょう。
3-3. シャビーシック
シャビースタイルは、使い古した・粗末な雰囲気を演出するインテリアです。シックな雰囲気とは正反対なスタイルとなっているため、個性的な空間がつくれます。
アンティーク調のおしゃれな家具を取り入れると、レトロで品のあるフェミニンな雰囲気がつくれるでしょう。
※ シャビーシックの詳細については、「シャビーシックとは?魅力やコーディネートのポイントをご紹介!」をご覧ください。
3-4. フレンチシック
シンプルで柔らかな「フレンチシック」は、ホワイトを中心としたおしゃれな雰囲気が特徴です。曲線的な家具や天然素材のファブリックを取り入れると、まとまりのある空間が演出できます。
シックな雰囲気でも優しい空間をつくりたい方は、フレンチシックを検討してみてください。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、シックな部屋の魅力やコーディネートのポイント・スタイルの種類をご紹介してきました。シックな部屋は、落ち着き感が生まれる他、自然な印象が楽しめることが魅力です。
他のインテリアとも合わせやすく、モダンスタイルやシャビースタイルなどさまざまな組み合わせができます。色数を絞ったりシンプルなデザインを心掛けたりすると、統一感のあるおしゃれな空間が演出できるでしょう。