おしゃれな和風の部屋づくり|和モダンの基本からインテリア実例まで徹底解説

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どこか懐かしく心安らぐ「和風の部屋」。畳の香りや木の温もりは、日々の喧騒を忘れさせてくれる魅力があります。しかし、「和室は古臭い」「どうすればおしゃれになるかわからない」と感じる方もいるかもしれません。

実は今、日本の伝統美に現代デザインを融合させた「和モダン」スタイルが人気です。ミニマルで機能的な空間は、現代のライフスタイルに馴染みます。

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1. なぜ今人気?現代に馴染む「和風の部屋」3つの魅力

洋室が主流の現代において、「和風の部屋」が注目される理由はその普遍的な魅力にあります。

1-1. 心が整う、癒やしの空間

和風の部屋が持つ最大の魅力は、その癒やし効果です。畳のい草の香りにはリラックス効果があり、無垢材の温もりや漆喰の壁がもたらす調湿効果など、自然素材に囲まれた空間は五感にやさしく働きかけ、心身を穏やかに整えます。

1-2. 様々な用途に対応する多機能性

和室は非常に柔軟性の高い空間です。客間や寝室、お子様の遊び場、家事スペースなど、暮らしのシーンに合わせて使い方を変えられます。襖や障子で空間を仕切ったり繋げたりできる多機能性が、現代の住まいにもマッチしています。

1-3. 洗練された「和モダン」という選択肢

近年人気なのは、伝統的な和の要素と現代的でシンプルなデザインを融合させた「和モダン」です。洋室やモダンな家具とも調和しやすく、どんな住まいにも取り入れやすい洗練されたデザインが、多くの人々を惹きつけています。

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2. 【初心者でも失敗しない】おしゃれな和風の部屋を作るための基本5原則

いくつかの基本原則を押さえるだけで、誰でもおしゃれな和風の部屋は作れます。空間の印象を決める5つの重要ポイントを解説します。

2-1. 素材選び:自然の温もりを取り入れる

和の雰囲気は素材選びから始まります。自然素材を積極的に使うことで、温かみと上質感が生まれます。

  • 床材: 温かみのある無垢フローリングや、モダンな印象を与える縁なしの「琉球畳」がおすすめです。
  • 壁材: 漆喰や珪藻土などの塗り壁は独特の質感が魅力です。コストを抑えるなら、和紙調や織物風のクロス、壁の一面だけ色を変える「アクセントクロス」も効果的です。
  • 天井: 天井を板張りにしたり、梁(はり)をあえて見せたりすると、空間に奥行きと温もりが加わります。

2-2. 色彩計画:アースカラーで統一感を出す

落ち着いた空間を作るには、色数を抑え、自然界にある色(アースカラー)を基調にまとめるのが成功の秘訣です。白やベージュをベースに、家具でブラウンなどの落ち着いた色を加え、小物で黒や濃紺といった引き締め色を少量使うと、空間がぐっと引き締まります。

2-3. 家具選び:「低座の暮らし」で空間を広く見せる

家具の高さを抑える「ロースタイル」で統一すると、目線が下がって天井が高く感じられ、部屋全体に開放感が生まれます。ソファやテーブルを背の低いもので揃え、素材も木や竹など自然素材と調和するものを選びましょう。

2-4. 照明計画:陰影が生み出す上質な空間

日本の建築は光と影のコントラストを巧みに利用してきました。部屋全体を照らすシーリングライト一つではなく、複数の照明を組み合わせる「多灯分散」が基本です。壁や天井を照らす間接照明や、和紙を使ったペンダントライトなどを組み合わせ、柔らかく落ち着いた雰囲気を作りましょう。

2-5. 「余白の美」:引き算で生まれる静寂

モノをたくさん置かず、あえて何もない空間「余白」を大切にするのが和の美意識です。必要なものだけを厳選して配置し、すっきりとした空間を心がけましょう。生活感の出るものは隠す収納を活用し、空間の静けさを保ちます。

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3. 【部屋別】和風インテリアコーディネート実践アイデア

次に、リビングや寝室など、部屋ごとの具体的なコーディネート術を見ていきましょう。

3-1. リビング:くつろぎの和モダン空間

リビングの一角に段差を設けた「小上がり畳スペース」を作るのが人気です。空間にメリハリが生まれ、段差部分を収納としても活用できます。また、リビングに隣接する和室は、襖ではなく木製の「格子戸」で仕切ると、圧迫感なく緩やかに空間を区切れます。

3-2. 寝室:安らぎの快眠空間

一日の疲れを癒やす寝室は、落ち着きと静けさを重視します。高さのないローベッドや、床にすのこを敷くスタイルが似合います。照明は、足元灯や間接照明など、直接光が目に入らない柔らかな光環境を作りましょう。

3-3. 6畳・ワンルーム:狭さを感じさせないコツ

限られた広さでも、背の低い家具で統一して視線の抜けを作ったり、壁や天井を明るい色でまとめたりすることで、圧迫感を軽減できます。フローリングの部屋に「置き畳」を敷くだけで、手軽に和のコーナーを作るのもおすすめです。

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4. もっと素敵に!和風の部屋を格上げするインテリアアイテム

最後に、空間の質をさらに高めるアイテムをご紹介します。細部にこだわることで、より自分らしい部屋が完成します。

4-1. 窓まわり:光を美しく取り込む

窓には、和紙のような質感で障子の代わりにもなる「プリーツスクリーン」がおすすめです。光を柔らかく取り込み、和の雰囲気を高めます。木の質感がモダンな「ウッドブラインド」も相性が良いでしょう。

4-2. アート・小物:季節感と彩りを添える

シンプルな和の空間には、季節を感じさせる小物がよく映えます。現代的なグラフィックの手ぬぐいをアートとして飾ったり、季節の草花を一輪挿しに生けたりするだけで、空間に生命感と彩りが生まれます。

5. まとめ:自分らしい「和」を見つけて、心地よい毎日を

おしゃれで心地よい和風の部屋を作るポイントを解説しました。自然素材の温もり、機能性の高さ、そして現代に合う洗練されたデザインが和風の部屋の魅力です。

和風の部屋づくりのポイント

  • 自然素材を積極的に取り入れる
  • アースカラーで色数を抑える
  • ロースタイルの家具で開放感を出す
  • 間接照明で陰影を演出する
  • 余白の美を意識し、モノを置きすぎない

この記事を参考に、あなただけの心地よい「和」の空間を見つけて、心豊かな毎日をお過ごしください。

FLIE magazine 編集部

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