狭いリビングでも工夫次第で開放的な空間をつくることができます。今回は、家具配置・配色・家具選びの観点からコーディネートのコツを解説していきましょう。
それぞれ問題点を明らかにすることで、必要な対策が分かります。リビングが狭いと居心地が悪くなってしまう場合もあるため、ここでポイントをしっかりおさえておきましょう。
1. 狭いリビングを開放的に見せるコツ①家具配置
リビングを狭くしてしまう原因の多くは家具のレイアウトにあります。開放的なリビングをつくるには、どのようなレイアウトをすれば良いのでしょうか。
引っ越しを機に家具を新調する方はもちろん、既に持っている家具を新居に移すという方も以下の注意点を把握しておきましょう。
1-1. 高さのある家具は手前に置く
まず、収納棚など高さのある大きな家具は奥に置くのではなく、なるべく入り口側にレイアウトをするのがポイントです。
これは遠近法を応用したテクニックであり、背の低い家具をリビングの奥に置くことで奥行きが感じられるようになります。視線を遮らないように家具をレイアウトすることが大切です。
1-2. 窓への動線を残す
家具で窓を塞がないこともポイントです。窓からは外の景色が見えるため、それらを塞いでしまうと抜け感がなくなってしまう可能性があります。
より狭いリビングになってしまい、圧迫感が出てしまうでしょう。リビングに掃き出し窓や高窓がある場合はその周辺に家具を置かないようにすることが重要です。
1-3. 大きな家具は壁に寄せる
背の高い家具や横幅のある家具をリビングの中央に配置してしまうのも、圧迫感を感じる原因です。リビングを広く見せるためには、リビングの奥まで視線が抜けるレイアウトをすることが大切です。
ソファやテレビボードなどの大型家具は壁に寄せて配置してみましょう。
1-4. 床が見える範囲を広げる
リビングは床が見える面積が多いほど広く感じます。そのため、家具はあまり散らばさずにまとめることが大切です。
家具があちらこちらに点在していると、床が見せる範囲が分断されてしまい広がりを感じにくくなってしまうでしょう。視線があちらこちらに向くことがないようにゾーンを意識してコーディネートすることが大切です。
2. 狭いリビングを開放的に見せるコツ②配色
続いて、配色のコツをご紹介していきます。色にはそれぞれイメージがあるため、つくりたい雰囲気に合っていないものを取り入れてしまうと、チグハグな印象になってしまいます。
リビングの快適さも変わってくるため、バランスを意識しながらコーディネートしていきましょう。
2-1. ホワイトを基調にする
開放的なリビングをつくりたいなら、ホワイトをメインにしたコーディネートがおすすめです。ホワイトには空間を広く見せる効果があるため、狭いリビングでも広く感じるでしょう。
カーテンやテーブル、ソファなど面積の大きいインテリアに取り入れてみてください。メリハリを付けるためにも、アクセントカラーをしっかり取り入れるのも重要です。
2-2. アースカラーを取り入れる
アースカラーとは、自然を感じられる色のことです。空を連想させるブルーやホワイト、大地を連想させるブラウンなどがその代表色として挙げられます。
自然界にある色を使用することで、室内に開放感がプラスされるでしょう。テーブルや椅子などは木製のものを使用するのもおすすめです。
2-3. 配色バランスを意識する
インテリアにおいて適切な配色バランスは、ベースカラー70%・アソートカラー25%・アクセントカラー5%です。ベースカラーはお部屋の中で最も面積が大きい天井・壁・床などを指し、アソートカラーは次に面積が大きい家具やカーテンなどを指します。
クッションや雑貨などの小さなインテリアは、アクセントカラーといて分類されるため覚えておきましょう。比率をできる限り守ることで、よりおしゃれな空間が演出できます。
2-4. 色を使いすぎない
配色を考えることは開放的なリビングをつくる上で重要なことですが、あまり色数が多いとごちゃついた印象になってしまいます。
ベースカラー1色・アソートカラー1色・アクセントカラー1~2色を基本にして、あまり色を使い過ぎないコーディネートを心掛けましょう。
2-5. 全体のイメージを明確にする
配色を考える際は、全体のイメージを具体的に思い描くことが大切です。どのようなリビングで過ごしたいのか、どんな雰囲気のリビングなのか明確に決めてから家具や雑貨を購入しましょう。
全体像が曖昧だとコーディネートの途中で方向性がずれてしまう可能性があります。
3. 狭いリビングを開放的に見せるコツ③家具選び
最後に家具選びのコツをご紹介していきます。開放的なリビングをコーディネートするためには家具レイアウトも重要ですが、そもそも取り入れる家具が適切でないといけません。
引っ越しを機に家具を新調する方は、以下のポイントを押さえた上で商品を選ぶようにしましょう。
3-1. 機能付き家具を置く
収納付きや機能付き家具を選ぶことで、リビングに余計な家具を置かなくて済みます。狭いリビングには多機能な家具を置いて、スッキリとした空間をつくりましょう。
リビングは家族が集まる場所であるため、収納付きのテーブルやテレビボードを取り入れることで、使い勝手も良くなるはずです。
3-2. 背の低い家具で揃える
狭いリビングには背の低い家具が重宝します。ローテーブルやローソファなどを積極的に取り入れ、開放的な空間をつくりましょう。
背の低い家具は視線を遮らないため、リビング全体を見渡すことができます。コンパクトな大きさで、引っ越し時も楽に運べるでしょう。
※ 参考記事: 「ローテーブルのメリットとは?食事利用の注意点もご紹介!」
3-3. 主張の強い家具は避ける
狭いリビングに置く家具はなるべくシンプルなものを選びましょう。形が個性的なものは視線を集中されるため、存在感が出てしまいます。
圧迫感を感じる場合もあるため、大きな家具はフォルムにも注意しましょう。個性的なアイテムを取り入れたい場合は、小物などで調節することをおすすめします。
3-4. 透明感のある素材を選ぶ
ガラス製のテーブルなど透明感のある家具を選ぶのもポイントです。視線が抜けるような素材を使用し、開放感を演出していきましょう。
また、脚が細めのものを選ぶのもおすすめです。そのような家具は、座面下に隙間ができるため開放的なイメージに繋がりやすくなります。
3-5. シンプルなデザインを心掛ける
テーブルやソファ、収納棚などの大きな家具は形だけでなくデザインにも気を付けなければなりません。派手なデザインは目立ってしまうため、家具の大きさによっては窮屈さを感じてしまう場合もあるでしょう。
色や柄にも注目して、なるべくシンプルなデザインのものを取り入れてみてください。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、リビングが狭い場合に試したいコーディネートのポイントをご紹介しました。家具の配置・配色・選び方でそれぞれ注意点が異なりますが、どれか1つでも変えてみることで印象が変化します。
好みやライフスタイルに合わせて、さまざまな方法を試してみましょう。何か違うと思ったらどのように違うのか、どうしたいのか問いただしてみると良いでしょう。
それぞれの原因に合わせて対処することで、より快適な空間がつくれます。