造作洗面台の魅力とは?設計時の注意点やボウルの種類を解説!

リノベーション
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住宅を新築・リフォームする際に、洗面台の造作を検討する方も多いでしょう。既存の洗面台と違って造作洗面台は自分の手が加えられるため、より愛着の湧く空間がつくれるでしょう。

しかし、設計前に注意点を押さえておかないと失敗してしまう可能性もあります。お金をかけて設置したのに使いづらいということがないように、事前に造作洗面台の特徴を把握しておきましょう。

そこで今回は、造作洗面台のメリット・デメリットやおすすめの洗面ボウルについてご紹介していきます。自宅の洗面台を造作したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1. 造作洗面台のメリット

そもそも造作洗面台とは、工務店や家具屋に特注で製作してもらう洗面台のことです。洗面ボウルや水栓・収納などを自由に選べるため、自分だけのオリジナル空間がつくれます。

マイホームに造作洗面台を取り入れるメリットは以下の5つです。それぞれの魅力を最大限活かしてみましょう。

1-1. 家に合わせてつくれる

既存の洗面台はあらかじめ寸法が決まっているため、自宅に取り入れたときに無駄なスペースができてしまう可能性があります。

造作洗面台なら間取りや広さに合わせて自由に設計できるため、デッドスペースをなくすことが可能です。綺麗に収まるため、見栄えも良くなり、おしゃれな洗面所となるでしょう。

1-2. 使い勝手が良くなる

造作洗面台は自分で洗面ボウルやミラー収納の幅などを選べるため、使い勝手の良い洗面所がつくれます。

洗面所は毎日使用する場所であるため、スムーズな動線や出し入れしやすい収納が確保されているだけでストレスが軽減されるでしょう。洗面ボウルが2つの洗面所をつくることも可能となっているため、家族の人数に合わせて検討してみてください。

1-3. 収納を増やせる

洗面台には歯ブラシや化粧道具などさまざまなアイテムを収納するため、しまえるスペースが少ないと不便です。収納するアイテムを把握した上で、適切な広さや段数を検討していきましょう。

スッキリとまとまった空間は過ごしやすく、清潔感を保ちやすくなります。家族が多くても綺麗な状態を維持できるように、造作洗面台を取り入れてみましょう。

1-4. カウンターを広げられる

造作洗面台はカウンターの幅や長さも自由に設定できます。同居する人数が多いと洗面所が混雑するため、カウンターを広げて複数人でも同時に身支度できるようにしてみましょう。

洗面台の高さも使用する方の身長に合わせられるため、より使い勝手の良い洗面所に仕上がります。

1-5. デザイン性が高い

デザイン性を高められるのも造作洗面台の魅力です。おしゃれなタイルを貼ったりカウンターの素材にこだわったりとさまざまなデザインを取り入れられます。

浴室や隣接するお部屋とのバランスを考慮しながら、おしゃれな雰囲気を演出してみましょう。設計段階から楽しめるのも造作洗面台のメリットです。

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2. 造作洗面台のデメリット

続いて、造作洗面台のデメリットをご紹介していきます。注意点を押さえておけば、設置後に後悔することもなくなるため事前に対策しておきましょう。

2-1. 費用が高い

まず、造作洗面台は、既存の洗面台と比べて価格が高いことがデメリットです。使用する素材やパーツの仕様によって価格は大きく変動するため、あらかじめ相場を把握しておくことをおすすめします。予算を大幅に超えることがないように、上限を決めておくことも重要です。

2-2. イメージが湧きにくい

既存の洗面所はショールームやメーカーのホームページなどで完成イメージや使い勝手を確かめられますが、造作の場合は実際に施工されないとイメージが付きにくい特徴があります。

見本がないため、施工途中にイメージと違ったということも起こりやすく、お部屋のインテリアに合わない可能性もあるでしょう。

2-3. 時間がかかる

全てがオリジナルである造作洗面台は素材やパーツを一つ一つ決めていかなければならないため、完成まで時間がかかります。施工会社との打ち合わせも必要になってくるため、その時間も確保しなければなりません。

参考資料や画像をたくさん集めておくと、スムーズに打ち合わせが進みます。

2-4. 保証が付かない場合もある

施工会社によっては、工事後の保証が付かない場合もあるため注意が必要です。

特に、選んだ洗面ボウルと水栓などの相性が悪い場合は、水しぶきが飛び散る可能性があります。使い勝手が悪いだけでなく、水しぶきによってパーツの接続部分などにカビが生えるリスクもあるため、組み合わせや保証内容をよく確認しておきましょう。

2-5. 掃除に手間がかかる

創作洗面台の設計にこだわって、収納や棚数を増やした場合は掃除の手間が増えることも押さえておく必要があります。造作洗面台の設計をする際は、メンテナンス性も考慮して手間がかからない造りを心掛けましょう。

パーツや素材によっては、既存の洗面台を購入した方がランニングコストが安い場合もあります。

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3. 造作洗面台の種類

造作洗面台の設計では、洗面ボウルの選び方が重要です。選ぶ洗面ボウルの種類が異なれば、見た目も使い勝手も大きく変わってきます。より快適な洗面所となるように、ここで洗面ボウルの種類を知っておきましょう。

3-1. ベッセル型

カウンターの上に洗面ボウルを置くタイプで「置き型タイプ」とも呼ばれています。ボウルのフォルムがそのまま見えるため、洗面台のデザイン性を高めたい方におすすめです。

しかし、洗面ボウルとカウンターの間に隙間が発生するため、掃除がしにくい可能性もあります。

3-2. 埋め込み型

カウンターに洗面ボウルを埋め込むタイプです。ボウルとカウンターに高低差がないため、スッキリとまとまります。シンプルな洗面所を目指している方におすすめです。

ただ、カウンター下の空間が少なくなるため、その分収納スペースは減ってしまいます。収納場所が必要な場合は他の場所で確保しましょう。

3-3. カウンター型

カウンターと洗面ボウルが一体化しているタイプで、繋ぎ目のないデザインが特徴です。お手入れもしやすく、綺麗な状態を保ちやすいメリットもあります。

しかし、カウンターにボウルを半分隠すため、カウンターに厚みが出るのがデメリットです。色味や素材によっては圧迫感を感じてしまう場合もあります。

3-4. アンダーカウンター型

カウンター下から洗面ボウルを取り付けるタイプです。洗面ボウルとカウンターに段差ができないため、スタイリッシュな雰囲気に仕上がります。お手入れもしやすく、清潔感のある洗面所がつくれるでしょう。

組み合わせるパーツによって費用が大きく変わるため、予算と照らし合わせながら検討してみてください。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、造作洗面台のメリットやデメリット・おすすめの洗面ボウルをご紹介しました。造作洗面台は、間取りやお部屋の広さに合わせて素材やパーツを組み合わせられるため、デッドスペースの少ない設計が可能です。使い勝手の良い洗面台となるため、日々の生活も楽になるでしょう。

しかし、施工費用が高いことや完成までに時間がかかることはデメリットです。完成イメージも湧きにくいため、入念な計画を立てておく必要があります。

FLIEmagazineでは、造作家具の魅力についてもご紹介しています。是非あわせてご覧ください。
※ 参考記事: 「造作家具の魅力とは?メリット・デメリットをそれぞれ解説!