キッチンには種類もたくさんあり、それぞれ金額が異なります。リノベーションをする際、キッチンのデザインやレイアウトで悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回の記事ではリノベーションできるキッチンの種類やそれぞれの相場を解説していきます。
また、リノベーション費用を安く抑えたいと考えている方はそのコツも知っておくと業者に依頼するときに役立ちます。効率良くキッチンリノベーションを進めていくためにもぜひ参考にしてみてくださいね。
1. キッチンレイアウトの種類
リノベーションの際、検討できるキッチンレイアウトの 種類は主に以下の6種類があります。それぞれ用途に合わせて、お気に入りのタイプを選びましょう。
1-1. ウォールキッチン
壁に沿ってキッチンを取り付けるタイプです。壁付けキッチンと呼ばれることもあります。ウォールキッチンはキッチンの中でもメジャーなタイプで、多く採用されています。 キッチンが独立した空間になるため、周りに気にせず、調理ができるのが特徴です。
料理のニオイも広がりにくく、清潔感のある居住空間を保てます。
1-2. アイランドキッチン
アイランドは「島」を意味します。その名の通り、キッチンの面はどの部分も壁に接していません。完全に独立したタイプのキッチンです。アイランドキッチンは存在感があるため、ある程度広さを必要とします。高級感を演出することもできるため、よりお洒落な住宅を目指したい方におすすめです。
キッチンの周りを囲んで調理や食事ができるため、料理教室やホームパーティーにも向いています。
1-3. ペニンシュラキッチン
ペニンシュラとは「半島」を意味します。キッチンの片端が壁付けられているキッチンのことです。カウンターを設置できるため、調理スペースの拡張も簡単にできるでしょう。リビング側を向いた対面キッチンに すれば、リビングの様子を見られるため、お子さんがいる家庭でも安心です。
コンロ前を壁や耐熱ガラスで仕切れば、油汚れなどが飛び散る心配も少なくなります。
1-4. I型キッチン
I型キッチンとはシンクやコンロ、調理スペースが横一列に並んだタイプのキッチンです。比較的コンパクトなサイズも選べるため、 単身向けの賃貸住宅などで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
I型キッチンはウォールキッチンとして設置されることが多く、少ない面積で設置可能です。キッチンにそこまでスペースを設けられないという方におすすめでしょう。
1-5. II型キッチン
II型キッチンはシンクとコンロが分かれているタイプのキッチンです。セパレートキッチンと呼ばれることもあります。 ただ、II型キッチンは調理中にシンク側とコンロ側を行ったり来たりするため、床が汚れたりする事が多くなりがちです。
こまめに拭き掃除をすることを忘れないようにしましょう。
1-6. L型キッチン
L型キッチンはその名の通り、L字にコンロとシンクが設置されています。収納力も高く、家族の多い方にもおすすめです。ただ、L型キッチンはコーナー部分がデッドスペースになりやすいため、コーナー部分の空いたスペースに調理器具を置くなどして、工夫してみると良いでしょう。
2. 予算別のキッチンリノベーション事例
キッチンのリノベーションにはどのくらいの費用が掛かるのでしょうか。予算別 にできる工事を解説していきます。今回ご紹介するのは予算50万円以下、50万円から100万円、100万円から200万円、200万円以上の4パターンです。用意できる予算と照らし合わせながら計画していきましょう。
2-1. 予算50万円以下
予算50万円以下の場合、簡単な修繕は可能ですが、キッチン全体を交換するなどは困難でしょう。 コンロやシンクの部分的な交換やシンプルなI型キッチンなら施工できる場合があります。詳しくは依頼する業者に問い合わせてみましょう。
2-2. 予算50万円から100万円
予算50万円から100万円になってくると、シンプルなI型キッチンでもデザインのグレードをアップさせることが可能です。また、食洗機や浄水器などオプションもキッチンのグレードによっては付けられるかもしれません。
2-3. 予算100万円から200万円
予算100万円から200万円ではキッチンの向きを変更したり本格的なシステムキッチンへリノベーションしたりできます。希望に沿った施工ができるため、高い満足感を得ることができるでしょう。理想が具体化されているなら、予算は150万円程度用意しておくことをおすすめします。
2-4. 予算200万円以上
予算が200万円を超えるなら、 壁を取り払って、アイランドキッチンにすることも可能です。最新モデルのキッチンを取り入れることもできますよ。オーダーメイドでキッチンをリノベーションしたい方は予算を多めに設定しておくことをおすすめします。
3. キッチンのリノベーション費用を抑える方法
キッチンのリノベーションは高額です。理想があっても費用が用意できず、諦めたという方も多いのではないでしょうか。キッチンのリノベーションは以下の方法を試すと効率良く費用を抑えることができます。優先順位を決め、後悔しないリノベーションで快適な暮らしを手に入れましょう。
3-1. グレードを下げる
キッチンはつくられた年や素材、展開数によって金額が大きく変化します。リノベーション費用を抑えたいのであれば、キッチンのグレードは下げましょう。商品を選ぶ際は最低限必要な設備や機能を洗い出し、不要なものから削っていくと、リノベーション後に後悔することもありません。
ショールームなどで実物を確認してから注文するようにしましょう。
3-2. シンプルなデザインを選ぶ
キッチンは設備や機能が付属すればするほど金額が上がります。オプションを付ける場合は本当に必要かよく考えてから付けるようにしましょう。シンプルなキッチンほど費用は安くなるため、オプションを勧められても長年使わないものなら積極的に外していくことをおすすめします。
3-3. キッチンの場所は変更しない
キッチンの位置を動かしてしまうと、それだけで費用が嵩みます。配管や床材の撤去や補修で30万円前後プラスされるため、費用を安く抑えたいなら、なるべくキッチンの位置は動かさないようにしましょう。
3-4. 複数社に見積もりを依頼する
キッチンのリノベーションはリフォーム専門会社やキッチンメーカー、工務店などあらゆる場所で依頼可能です。信頼できる業者を探すには複数社で見積もりを取ることが大切です。決して金額だけで決めないようにしてください。
キッチンリノベーションに特化している業者ほど安く施工をしてくれる可能性が高いため、専門性のある業者に見積もりを依頼してみましょう。
3-5. DIYするのもおすすめ！
キッチン全体を交換するような工事は業者に依頼する必要がありますが、扉にシートを貼ったり、簡単な収納棚を付けたりするだけならDIYする事も可能です。 収納棚やカウンターを製作するだけなら自力でできるため、費用を抑えたい方はぜひ挑戦してみましょう。
DIYは製作過程を楽しめるため、時間を掛けてお気に入りのキッチンをつくれますよ。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はキッチンのリノベーションに関して解説してきました。キッチンには、ここで紹介したタイプの他にもさまざまな種類があります。リノベーションする目的をハッキリさせ、納得のいくキッチンを製作してみましょう。
リノベーション業者を探す際は口コミや一括サイトなどを活用してみると、質の良い業者がスムーズに見つかります。
