集成材の主な種類は?使用するメリットやおすすめの選び方を解説!

リノベーション
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木材は建材やDIYの材料などあらゆる場面で使用されます。その中でも、安定した品質と優れた強度を持っているのが「集成材」です。

無垢材よりもリーズナブルで使いやすいため、住宅づくりやDIYなどで取り入れてみると良いでしょう。しかし、集成材にはどのような種類があるかご存知ない方も多いはずです。

そこで今回は、集成材の代表的な種類や利用するメリット・おすすめの選び方をご紹介していきます。DIYを検討している方はもちろん、住宅を新築しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

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1. 集成材の種類

1本の木から切り出した木材が「無垢材」です。それに対して集成材は、ひき板と呼ばれる小さく切り分けて乾燥させた木材を、木目方向を平行にして集成し、接着剤で貼り合せて人工的に作られた木材のことを指します。

含まれている樹種は、以下のような5つが一般的です。それぞれ特徴を見ていきましょう。

1-1. カバサクラ

カバサクラは、カバノキ科の落葉広葉樹です。肌目が緻密で、材面に特別な模様を持たないため、上品な風合いがあります。

加工もしやすいため、塗装や表面仕上げなどが簡単にできる樹種です。明るい雰囲気を作れるため、床や壁などにも使われています。

ただ、傷が付きやすいため、定期的なメンテナンスは必要です。

1-2. ブナ

ブナは、ブナ科の落葉広葉樹です。肌目が緻密で、米粒大の斑が現れる特徴があります。

接着性に優れており、表面も美しいため、家具や曲木・造作材などにも活用可能です。強度も強く、長寿命となっているため、耐久性を高めたい家具やインテリア・建具に使用してみると良いでしょう。

1-3. チーク

チークはクマツヅラ科の落葉広葉樹で、美しい木目と病害虫への強さが魅力的なポイントです。加工性や耐水性に優れているだけでなく、経年によって色に深みがでます。

耐久性も良く、古くから「世界三大銘木」として世界各国で親しまれている樹種です。そのため、価格が高いのが注意点に挙げられます。

1-4. ハードメープル

ハードメープルは、カエデ科の落葉広葉樹です。ブラックメープルとシュガーメープルの2種を総称してそのように呼びます。

硬い材質であるため、加工性はあまり良くありません。その分、木目が通っているため、塗装などで艶を与えると美しく仕上がります。

清潔感のある色味で、明るい空間を作るのに適している樹種です。

1-5. ウォールナット

ウォールナットはクルミ科の落葉広葉樹で、乾燥後の狂いが少ない木材です。加工しやすく、木目の濃淡も美しいため、落ち着いた色合いが表現できます。

天井や壁・床などの他、テーブルやソファなど耐久性が必要な家具にも使用可能です。経年変化により色味が変化するため、長年楽しめる樹種と言えるでしょう。

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2. 集成材を使うメリット

集成材の種類が把握できたところで、今度は集成材を使用するメリットをご紹介していきます。集成材を使う主な魅力は、以下の5つです。

事前に特徴を把握しておくと、木材を選ぶ際もスムーズに決められるでしょう。

2-1. 強度に優れている

集成材は節や割れなどを取り除いてから加工されるため、木材としての強度が安定しています。湿気による反りなども生じにくいため、長持ちする素材でしょう。

建具やインテリアの耐久性を高めたい方は、無垢材よりも集成材の利用を検討してみることをおすすめします。

2-2. 反りが少ない

集成材は反りが少ないこともメリットです。乾燥が不十分な材料は、使用中に変形してしまう可能性が高く、すぐに寿命を迎えてしまいます。

床や壁・家具など耐久性を重視する木材は、反りの少ない集成材を使用すると良いでしょう。住宅を新築する際やDIYをする際は、木材の特徴をあらかじめ知っておくことが大切です。

2-3. コストパフォーマンスが高い

集成材は、コストパフォーマンスが高いメリットもあります。無垢材よりも安価で、入手しやすいため、あらゆる場面で活用できるでしょう。

用途に合わせて集成材を効果的に活用すれば、コスト削減も見込めるはずです。住宅建築やリフォームも費用を抑えたい方は、集成材を検討してみてください。

2-4. 用途の幅が広い

用途の幅が広いことも、集成材の魅力的なポイントです。集成材は構造用と造作用の2種類から選択できるため、用途に合わせてさまざまなシチュエーションで活用できます。

また、あらゆる板材や小角材を加工するため、無垢材にはないような大型のサイズ・厚みの木材も選択可能です。

2-5. バリエーションが豊富

集成材は形やサイズのバリエーションが豊富です。特に床材や壁面材・階段の踏み板などの内装材は、十分なサイズの無垢材が見つからないケースも少なくありません。

その点、造作用集成材であれば、使い方に合わせて好みの厚み・大きさに加工できます。使用したい木材が見つからない場合は、集成材を検討してみましょう。

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3. 集成材の選び方

最後に、集成材の選び方をご紹介していきます。集成材を選ぶ際は、以下の4つの注意点を知っておくと良いでしょう。

集成材選びで失敗しないためにも、用途や目的はハッキリさせておくことが重要です。

3-1. 価格で決める

集成材の選び方として、価格で決める方法があります。木材の価格は容積によって変わりますが、樹種による価格差も大きいものです。

安価な樹種にはゴムやパインなどが挙げられます。それに対して、高価な樹種はウォールナットやチークなどです。

予算と照らし合わせながら最適な木材を検討してみましょう。

3-2. 加工のしやすさで決める

集成材を選ぶ際のポイントとして、加工のしやすさも挙げられます。ウォールナットやパインは特に加工がしやすいため、壁や床・家具などに採用しやすい樹種です。

木材をどの部分に使用するのか、どこで使用するのか明確にしておくと、最適な木材を選びやすくなります。

3-3. 仕上がりの雰囲気で決める

集成材は仕上がりの雰囲気で決めるのもおすすめです。樹種によって仕上がりのイメージはさまざまで、明るい雰囲気ならカバサクラやハードメープルなどが適しています。

それぞれ作りたい雰囲気のイメージに合わせて、最適な木材を選んでみましょう。木目調の雰囲気を楽しみたいなら、ウォールナットがおすすめです。

3-4. 木目のデザインで決める

樹種によって木目のデザインもさまざまです。ナチュラルな木目ならパイン材、特徴的な木目ならゼブラなどが向いています。

作りたい雰囲気に合わせて、お気に入りのものを選んでみましょう。事前に木目のデザインを把握しておくと、納得のいく木材を選べるはずです。

ホームセンターやインテリアショップなどで木材のイメージを確認してみると良いでしょう。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、集成材の種類や利用するメリット・おすすめの選び方をご紹介してきました。集成材は人工的に作られた木材のことを指します。

強度が高く、反りが少ないことが特徴です。コストパフォーマンスも高いため、無垢材を選ぶよりも費用を抑えられるでしょう。

木材を選ぶ際は、価格や加工のしやすさ・仕上がりの雰囲気・木目のデザインなどを総合的に判断して最適なものを購入することが大切です。集成材の主な種類には、カバサクラやブナ・チークなどがあります。