近年、フローリングが一般化し、和室を使用する機会が減ったことから押入れをクローゼットにリフォームする方が増えています。押入れからクローゼットのリフォームは子供が大きくなったり家族が増えたりとクローゼットへのリフォームは収納スペースを増やすために役立ちます。
それらのリフォームにはどのような方法があるでしょうか。今回は押入れからクローゼットへの工事方法や費用、リフォームする際の注意点を解説していきます。押入れの使い勝手に悩んでいる方は知っておくと良いでしょう。
1. 押入れからクローゼットにリフォームする方法
押入れをクローゼットにリフォームする方法は主に以下の3つのやり方があります。簡易的な方法から本格的な方法まであるため、それぞれのスタイルに合わせて工事を進めていきましょう。それぞれ特徴を解説していきます。
1-1. 棚をなくす
まず1つ目は棚をなくす簡易的なリフォームです。一般的に押入れは2段構造となっており、収納スペースの中間に板が設置されています。この板は荷物を分類するためには最適ですが、背の高いものや衣類などをしまうには無向きです。そのようなときは中間にある板を外して、空間を広げましょう。工事内容も板を取り外すだけで、費用も抑えられます。押入れをクローゼットにしたいけれど、そこまでお金は掛けられないという方におすすめです。
1-2. 扉を変える
押入れの開閉は襖で行います。襖は和の印象が強いため、洋風の造りをご希望の方は押入れの扉を変更しましょう。扉の開閉スタイルによっては大掛かりな工事となるため、費用も高くなります。予算をあらかじめ決め、後悔なくリフォームを進めていきましょう。一般的にクローゼットで多く取り入れられている扉のタイプは折れ戸です。スペースが狭くても開閉できるため、人気を集めていますよ。
1-3. 拡張する
押入れを拡張してウォークインクローゼットを設置する方も増えてきています。和室を使わなくなった方におすすめです。ウォークインクローゼットを設置する場合、既存の押入れを解体しなければならないため、工事期間も長く設定されます。その分、広い収納スペースができるため、ライフスタイルの変化に応じて、対策できるでしょう。
2. 押入れからクローゼットにリフォームする際の費用
押入れからクローゼットにリフォームする際、工事費用はどのくらい掛かるのでしょうか。この記事では簡易的なリフォームと大規模なリフォームの相場を解説していきます。
2-1. 簡易的なリフォーム
襖を残したまま棚を取り外したりポールハンガーを取り付けたりする簡単な工事の場合は2万円から6万円程度でできます。押入れの広さや状態によって多少金額が変化するため、工事を依頼する業者に見積もりを出してもらいましょう。
2-2. 大規模なリフォーム
押入れをウォークインクローゼットにしたりクロスのグレードを上げたりする場合は約20万円から50万円掛かります。和室を丸ごと工事する場合はさらに費用が上乗せするため、広さやグレードなど優先順位を付けておきましょう。造作棚などオプションを付ければ、さらに費用は上がります。
2-3. 費用を抑えるには?
簡易的なリフォームであれば、DIYすることも可能です。ポールやカーテンを取り付けるだけならDIY初心者にもできますね。知識がある方は板などを購入すれば、自分で扉を変更することも可能です。これだけではなく、他にも押入れを有効活用する方法があります。気になる方は検索してみてくださいね。
3. 押入れからクローゼットにリフォームする際の注意点
最後に押入れからクローゼットにリフォームする際に気を付けるポイントを解説していきます。リフォーム後に後悔することがないよう以下の事柄をしっかりと頭に入れておきましょう。
3-1. 結露対策をする
押入れは閉め切っているため、湿気が溜まりやすいのが特徴です。放っておくと、カビや劣化の原因となるため、結露対策は入念に行いましょう。リフォームする際は断熱材を使用し、空気の循環を良くすることが大切です。防カビシートを敷いていても長年使っていると、効果が薄れて、カビが発生しやすくなるため、押入れをクローゼットにリフォームする際に床材の強度も見直してみましょう。必要であれば補強工事も行ってください。
3-2. 床の構造を把握する
押入れの床は補強工事がされていないことがほとんどです。下地を組まず、ベニア板が張られているだけのものもあるため、自宅の床の構造を把握しておきましょう。床の構造によっては棚や扉が設置できない可能性があります。
3-3. 予算を明確にする
床の構造や押入れの状態によってはクローゼットへのリフォーム前に補強や修繕工事をしなければなりません。追加費用も掛かるため、予算は希望より高く設定しておきましょう。現実的な予算と超えてはいけない予算の2つを持っておくと安心です。また、予算の他、上限の優先順位を決めておくと、見積もりが希望額より高かった際にどこを削るかすぐに答えが出せるでしょう。効率良くリフォームを進めていくためにも計画はしっかりと行ってください。
3-4. リフォーム会社選びは慎重に行う
希望の条件で工事を進めてもらうためにも依頼するリフォーム会社は慎重に選びましょう。値段だけで決めてしまうと、見積もり時とは違う金額を最終的に支払わなければならなったり、工事不備が多発してしまったりと失敗してしまうケースもあります。
リフォームの見積もりは複数社に依頼し、工事内容やアフターサービスが希望と合っている会社に決めましょう。質の良い会社であれば、相談や現地調査は無料で行ってくれるため、候補となる会社に一度問い合わせてみても良いかもしれませんね。
4. FLIE(フリエ)なら購入した物件のトータルコーディネートサービスが受けられる
新しい住まいを購入した後、カッコよく、素敵な家にしたいけど、どんな風にしたら良いのか自信がない。そんな事ありませんか?
FLIEエージェントのサービスは、物件購入のサポートにとどまりません。
リフォームリノベーションのご相談や、インテリアコーディネートのご相談も承っています。
物件を購入して、リフォーム・リノベーションをする。
押入れをクローゼットに変えるだけで、日々の暮らしもより快適になるでしょう。
FLIE(フリエ)ではそんなトータルコーディネートを提案します。
5. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は押入れからクローゼットにリフォームする方法や費用、依頼時の注意点を解説してきました。
押入れからクローゼットにすることで引っ越すことなく、収納スペースを増やせます。ライフスタイルの変化に合わせて、工事内容も選べるため、それぞれのやり方でより快適な住まいをつくってみましょう。
押入れをクローゼットへリフォームする際は構造や状態をしっかりと把握し、適切な処置を施すことでより長持ちする住宅が実現します。部材を強化することは住宅のランニングコストを削減することにも繋がるため、リフォーム時にどのような工事が必要か聞いてみましょう。