土壁リフォームとは?メリットや方法・タイミングをご紹介!

リノベーション
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土壁は古来より日本家屋に取り入れられてきた代表的な壁材です。近年ではメンテナンスが容易な壁紙の方が人気を集めていますが、珪藻土の普及により土壁の需要も高まっています。

リビングや寝室のクロスを土壁にリフォームする方も多く、あらゆる場面で活用されているのが特徴です。そんな土壁リフォームにはどのようなメリットがあるでしょうか。

リフォームの方法や工事をするタイミングとあわせて解説していきます。室内の雰囲気を変えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1. 土壁リフォームのメリット

土壁はその名の通り、土を使用してつくられた壁です。天然素材を使っているため、自然な風合いを感じられるでしょう。

自宅の壁を土壁にリフォームすると、以下のようなメリットが得られます。土壁の特徴をしっかりと把握し、快適な空間に仕上げていきましょう。

1-1. 断熱性を高められる

土は無機質な物質でできているため、非常に燃えにくいのが特徴です。火災が発生しても燃え広がるのが遅いため、避難の時間を確保できます。

災害時の対策を入念に行いたいと考えている方は、クロスから土壁に変更してみましょう。特に漆喰は、建築基準法で不燃材料に認定されています。

耐久性があり、長持ちする素材です。

※ 参考記事: 「漆喰壁のデメリットは?施工する際の注意点やおすすめの種類をご紹介!

1-2. 遮音性を上げられる

土壁は多孔質であるため、遮音性を高められるのもメリットでしょう。室内の防音性を上げたい方やプライバシーを確保したい方は、ぜひ土壁リフォームを検討してみてください。

費用はかかりますが、より快適な空間に仕上がるでしょう。工事の際は予算を考慮しながら計画していくことが重要です。

1-3. 脱臭効果を期待できる

土壁は脱臭効果や調湿効果があるのも特徴です。湿度の高いときは小さな穴に水分を取り込んで除湿し、乾燥しているときは含んだ水分を放出して室内を潤します。

自然と快適な環境が整うため、ストレスを溜めにくい空間づくりが実現できるでしょう。人がよく出入りするリビングやキッチンにおすすめです。

1-4. アレルギー対策になる

土壁にある穴は、人体に有害なホルムアルデヒドなども取り込んで吸着してくれます。シックハウス症候群などのアレルギーや嫌なニオイを軽減できるため、人間の身体にも優しい素材です。

敏感肌の方や小さなお子さんなどがいる家庭に向いています。状況に合わせて、壁材を検討してみましょう。

1-5. デザインに独自性を求められる

土壁はさまざまな色みやテクスチャーがあるため、仕上げ方法で雰囲気が大きく変化します。職人の腕によってもクオリティが変わるため、壁の独自性を高められるのも大きなメリットです。

使っていくうちに味も出てくるため、オリジナルの空間を演出できるでしょう。壁のデザインにこだわりたい方は、土壁リフォームを検討してみてください。

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2. 土壁リフォームの方法

ここからは、土壁リフォームの方法をご紹介していきます。土壁リフォームにはいくつか種類があるため、それぞれのニーズに合わせて工事内容を検討してみましょう。

2-1. 土壁に塗り替える

まず、土壁に塗り替える方法があります。壁表面が劣化している場合は、上の砂を一度剥がしてから塗り直すのが一般的です。

表面が綺麗な状態で塗り直すため、高級感のある仕上がりになるでしょう。ただ、工期が長くなるため、スケジュールを考慮して工事する必要があります。

2-2. 土壁の上から塗装する

もともと塗られている壁材の状態が綺麗な場合は、上から土壁を塗装可能です。一度剥がして塗り替えるより費用も安く、工期も短いため、気軽に取り入れられるでしょう。

上から塗装する場合は、下塗り剤を塗ってから新しい土壁を取り付けると綺麗に仕上がります。

2-3. 土壁の上に壁紙を張る

住んでいる自宅の壁が土壁で、雰囲気を変えたいなら、上からクロスを張ることをおすすめします。壁紙は色やデザインの種類が豊富にあるため、お気に入りのデザインに変えることが可能です。

さらに、防汚性や防音性など機能にこだわれば、より快適な空間がつくれるでしょう。

2-4. 漆喰や珪藻土に塗り替える

室内の調湿性を高めたい場合は、漆喰や珪藻土に塗り替えることをおすすめします。漆喰や珪藻土は塗り方次第でさまざまな模様を付けられるため、オリジナリティ溢れたデザインに仕上げられるでしょう。

全体的なイメージを大切に、お気に入りの空間をつくってみてください。

※ 参考記事: 「珪藻土の壁でよくある後悔とは?失敗しない選び方をご紹介!

2-5. ジョリパット塗りにする

土壁のリフォームを検討しているなら、ジョリパット塗りを検討するのも良いでしょう。ジョリパット塗りはフランス発祥の仕上げ方法で、耐久性が高い特徴があります。

塗り替えの頻度も少ないため、メンテナンスの手間もかかりません。ランニングコストを抑えたい方は、ぜひ検討してみましょう。

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3. 土壁リフォームに適したタイミング

最後に、土壁リフォームをおこなうタイミングをご紹介していきます。以下の状態が見られたら、早急にリフォームを検討しましょう。

3-1. カビが発生したとき

土壁のリフォームを考える時期として、まず挙げられるのはカビの発生が確認できたときです。調湿効果のある土壁はカビが生えやすいため、全体的な汚れが確認されたらリフォームを検討しましょう。

壁の状態によっては、一度壁材を剥がしてからの張り替えとなります。

3-2. 床に粉が落ちたとき

壁を触っていないにも関わらず床に砂や粉が落ちている場合は、経年劣化が進んでいる証拠です。早急に土壁のリフォームを行いましょう。

つくりたい雰囲気によっては、クロスに変更した方が良い場合もあります。どのような空間にしたいのか、具体的に思い描いておきましょう。

3-3. 表面にひび割れができたとき

壁の表面にひび割れが発生した場合も張り替えを検討する時期です。ひび割れは土壁の水分がなくなり、壁が固くなることで起きます。

そのまま放置していると、壁が崩れてしまうため、早めにリフォームすることが重要です。壁の状態に合わせて、リフォーム方法を検討してみてください。

3-4. 壁の色が変わってきたとき

壁を長年使用していると、手あかやホコリなどの汚れが付着して土壁の色が変わってきます。汚れの付着が進むと、カビが生える可能性もあるため、リフォームを検討しましょう。

リフォームの際は必要な機能も考えておくと、より快適な環境を整えられます。調湿効果や消臭効果など何を優先するか決めておきましょう。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、土壁リフォームのメリットや方法・張り替えのタイミングをご紹介してきました。土壁リフォームでは断熱性や遮音性を高められる他、デザインに独自性を加えられます。

リフォーム方法にはさまざまな方法があるため、状況に合わせて検討していきましょう。土壁リフォームを検討するタイミングは、カビが発生したときや床に粉が落ちたときなど経年劣化が見られた場合です。

表面にひび割れが発生しているときもリフォームに適した時期となっているため、そのような劣化が見られた場合は早急に工事を検討しましょう。土壁を上手に活用できれば、室内環境も綺麗になるため過ごしやすい空間がつくれます。