テラゾーは、天然の大理石や花崗岩などを粉砕してセメントや樹脂で固めた人工素材です。「人工大理石」といった方が馴染み深いかもしれません。
そんなテラゾーはキッチンや洗面カウンターなどによく使用されているため、自宅を新築・リフォームする際に取り入れたいと考えている方も多いでしょう。特にテラゾータイルは、おしゃれな雰囲気をつくりやすいため人気のある素材です。
今回は、テラゾータイルの特徴や注意点・おすすめの仕上げ方法をご紹介していきます。水回りの素材で迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. テラゾータイルの特徴
テラゾータイルは、キッチンやテーブル材・洗面カウンターなどあらゆる場面で活用できる素材です。以下のようなメリットがあるため、住宅づくりで活かしていきましょう。
1-1. 高い意匠性がある
まず、テラゾータイルには高いデザイン性があります。その中でもスタロンのテラゾータイルは、砕石のチップが大きく存在感のある仕様です。
高級感のある空間を演出できるため、他とはひと味違う住宅づくりが叶えられます。デザインの種類も多く、あらゆる雰囲気に合わせられるでしょう。
1-2. 石材の種類が豊富
テラゾーは使用されている石材の種類が多いことも特徴です。御影石や大理石だけなくサンドストーン・ライムストーン・安山岩・凝灰岩など多種多様な石材が楽しめるため、好みのスタイルが実現できます。
テラゾータイルを使用した床は高級感があり、お部屋のインテリア性を高められるでしょう。
1-3. 施工できる場所が多い
床材や壁材など施工できる場所が多いこともテラゾータイルの魅力です。お部屋に物足りなさを感じたら、テラゾータイルを取り入れてみるのも良いでしょう。
柄の種類も多く、お部屋に馴染ませたデザインが取り入れられます。全体のバランスを考えながら配色していくことが大切です。
1-4. 空間のアクセントになる
テラゾータイルは部分的に取り入れることで、空間のアクセントになります。メリハリの付いた空間はおしゃれで住み心地も良いため、長く住み続けることができるでしょう。
自宅のリフォームを検討している方は、味気ない空間にテラゾータイルを取り入れて、おしゃれな空間を演出してみることをおすすめします。
1-5. 繋ぎ目のない綺麗な仕上がりが可能
テラゾーは天然石にはない均質性も保たれているため、ひと続きの空間を楽しめます。落ち着きのある空間をつくりたい方は、ぜひテラゾータイルを導入してみましょう。
拭き掃除も楽に行えるため、家事の負担も軽減するはずです。床材や壁材を決める際はメンテナンス性も考慮すると、より快適な空間になるでしょう。
2. テラゾータイルの注意点
ここからは、テラゾータイルの注意点をご紹介していきます。購入前にポイントを押さえておけば、失敗する心配もありません。
住宅の床材や壁材は一度施工してしまうとなかなか変えられないため、事前にテラゾータイルのデメリットを知っておきましょう。
2-1. 曲線には向かない
テラゾータイルは曲線の施工に向かないことがデメリットです。円形のテーブルやカーブのあるカウンターに施工することは困難なため注意しましょう。
なるべく直線である壁や床・天井などへの施工をおすすめします。施工できる場所をあらかじめ把握して、設計すると良いでしょう。
2-2. 少量のカスタムメイドは難しい
テラゾーは少量のカスタムメイドが難しいことも押さえておかなければなりません。特に工場で製作するテラゾータイルは特注ができないため、部分的に施工することが困難です。
特注すると時間もかかるため、工事期間が長くなる恐れもあります。入居期限が決まっている方は、素材の見直しを行いましょう。
2-3. コストがかかる
テラゾータイルは高級感のある素材で、費用が高いこともデメリットです。自宅に取り入れる際は、予算を考慮しながら検討していきましょう。
住宅の新築やリフォームで失敗しないためには、予算の条件を細かく決めておくことが大切です。理想の予算とこれ以上は使えない金額の2パターンを設定しておきましょう。
2-4. お手入れが大変
テラゾータイルは種類によって、耐水性がないものや熱に弱いものもあります。設置する場所によっては、こまめなお手入れが必要になることも押さえておきましょう。
特にキッチンや脱衣所など水をよく使用する場所に設置する際は、防カビ性能などオプションを付けておくことも重要です。
2-5. 傷付きやすい
テラゾータイルは樹脂でできているため、柔らかく傷付きやすいのもデメリットでしょう。自宅に取り入れる際は丁寧に扱い、お手入れ方法にも気を配りましょう。
万が一、傷ができてしまった場合も、塗装をすることで修復できる可能性があります。傷の深さによって修復方法が変わってくるため、状況に合わせて対応しましょう。
3. テラゾータイルの仕上げ
最後に、テラゾータイルの仕上げ方法についてご紹介していきます。主な仕上げは以下の4種類です。それぞれの特徴を押さえて、最適な施工をしていきましょう。
3-1. 磨き仕上げ
磨き仕上げは表面がツルツルで、高級感のある仕上げです。リビングやキッチンなどの床材に向いています。製品によっては水捌けが良く、水回りに使用しても問題ありません。
こまめにお手入れをしていれば、清潔感もしっかり保てるでしょう。お部屋の雰囲気に合わせてデザインや色味を選んでみてください。
3-2. マット仕上げ
マット仕上げは光沢感がなく、大人っぽい雰囲気を演出できます。モダンな雰囲気やシックな雰囲気におすすめです。傷に強く、床や壁も綺麗な状態を保てます。
ただ、防滑性は低いため注意しましょう。床の滑りを緩和させたい場合は、次に紹介する防滑仕上げが向いています。
3-3. 防滑仕上げ
骨材を撒いて仕上げるのが「防滑仕上げ」です。滑りにくいため、小さなお子さんや高齢者の転倒防止にも繋がります。
ペットを飼っている方にもおすすめの仕上げ方法となっているため、ライフスタイルに合わせて検討してみましょう。マット仕上げ同様に、落ち着いた雰囲気がつくれるため、大人っぽい演出が可能です。
3-4. 鏡面仕上げ
鏡面仕上げは、金属や仕上げ材を塗った素材の表面を光が均一に反射するように研磨する仕上げ方法のことです。鏡のような光沢があるのが特徴で、システムキッチンや洗面台の施工に使われます。
しかし、長く使用していると、表面の光沢が曇ってくるため、極細研磨剤が入っているクリーナーなどで磨いて光沢を取り戻すと良いでしょう。
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5. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、テラゾータイルの特徴と注意点・おすすめの仕上げ方法をご紹介してきました。テラゾータイルは人工大理石とも呼ばれている高級感のある素材です。
採用される石材の種類も多く、あらゆるデザインが楽しめます。お部屋の雰囲気に合わせてお気に入りの柄を取り入れてみましょう。
しかし、施工場所や取り入れる素材を間違えてしまうと、不便さを感じてしまうこともあります。メンテナンス性や使い勝手を考慮した上で、最適な素材を選ぶことが大切です。
よりおしゃれな住宅をつくるためにも、仕上げ方法を工夫し暮らしに合った壁材・床材を取り入れる必要があります。