ユニバーサルデザインの家とは?メリット・デメリットをご紹介!

リノベーション
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近年、ユニバーサルデザインの考え方が広まっており、住宅のあらゆる場面で取り入れられています。しかし、ユニバーサルデザインを取り入れた住宅といっても、具体的にどのような住宅かイメージしにくいのも事実です。

そこで今回は、ユニバーサルデザインの家を建てるメリットやデメリット・よくある事例をご紹介していきます。ユニバーサルデザインの考え方をしっかりと押さえて、快適な住まいを手に入れましょう。

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1. ユニバーサルデザインの家を建てるメリット

まず、ユニバーサルデザイン住宅とは誰もが暮らしやすい住宅のことです。公平性・自由度・単純性・明確さ・負担の少なさ・安全性・空間性の7原則があります。

よく似た言葉に「バリアフリー」がありますが、こちらは高齢者や体の不自由な方が対象です。

ユニバーサルデザインは全ての方が対象となっているため、より住み心地の良い住宅を建てられます。以下で具体的なメリットを見ていきましょう。

1-1. 入居者が生活しやすい

ユニバーサルデザインの家は、そこに住む全ての方が生活しやすいメリットがあります。バリアフリーの考え方だけでは、高齢者や障害者を対象とするため、他の方に不便さが残ってしまう可能性があるでしょう。

より快適な住宅を追求できるため、長く住める住宅として重宝します。

1-2. ライフステージの変化に対応できる

ユニバーサルデザインの家は、子どもの独立や親の介護などライフステージの変化にも対応できるところが魅力です。将来を見越しての設計となるため、あらゆる場面で役立つでしょう。

その度に引っ越す必要もないため、トータル的なコストを抑えられる可能性があるのもメリットの一つです。

1-3. 怪我や病気の際に介護しやすい

怪我や病気をしたときに介護がしやすいのもユニバーサルデザイン住宅の利点です。

ユニバーサルデザインの条件に行動や作業をするのに十分な広さが保たれていることが挙げられているため、怪我や病気をした際にも快適に過ごせるでしょう。このように、ユニバーサルデザイン住宅は生活のあらゆるシーンを想定して設計します。

1-4. 少ない労力で暮らせる

家事や移動などの負担が少ないこともメリットです。ユニバーサルデザインの考え方には体への負担の少なさが条件としてあるため、少ない労力で暮らせるのは大きな利点でしょう。

家事や移動がスムーズだと日々のストレスも軽減されるため、より快適な暮らしが叶えられます。

1-5. 十分なスペースが確保されている

広々とした玄関や廊下・トイレは高齢者や小さなお子さんがいる家庭にも便利です。スムーズな行動ができるため、将来への安心にも繋がります。

また、利き手を考慮した設計にすれば、より快適な暮らしができるはずです。特に左利きの方がいる場合は設計を工夫しましょう。

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2. ユニバーサルデザインの家を建てるデメリット

続いて、ユニバーサルデザイン住宅のデメリットをご紹介していきます。注意点をしっかり押さえておかないと、建築した後に後悔する可能性もあるでしょう。

失敗を防ぐためにも、事前に以下の注意点を把握し、対策しておくことをおすすめします。

2-1. コストがかかる

ユニバーサルデザイン住宅のデメリットはコストがかかる点です。一般的な住宅より性能や間取りにこだわる必要があるため、建築コストが高くなる傾向にあります。

予算をあらかじめ設定しておき、家計を圧迫することがないように気を付けましょう。しっかり計画できれば、住み心地の良い快適な住宅になるはずです。

2-2. 一部の空間が狭くなる可能性がある

ユニバーサルデザインの家は、一部の空間が狭くなってしまう可能性もあります。あらかじめ敷地面積が決まっている場合はトイレや玄関を広くしてしまうと、リビングや各個室が狭くなってしまう恐れがあるでしょう。

ライフスタイルを考慮し、どこにどのくらいのスペースを要するのか考えておくことが重要です。

2-3. 機能が劣る場合もある

ユニバーサルデザインは全ての方を対象としているため、バリアフリーと比べると住宅性能が劣ってしまう可能性もあります。高齢者や体が不自由な方のために住宅を新築・リフォームするなら、バリアフリーの考え方を取り入れると良いでしょう。

バリアフリーに特化した商品を導入した方が暮らしやすい場合もあります。

※ バリアフリーリフォームについては、「バリアフリーリフォームでよくある工事内容は?注意点もご紹介!」で詳しく解説しています。

2-4. 砂やホコリが室内に入りやすくなる

設計の仕方によっては、砂やホコリが室内に入りやすいこともデメリットです。そのような住宅では、お手入れの手間もかかってくるため、ストレスが溜まりやすいでしょう。

より快適な暮らしを営むためには、あらゆるシーンを想定した住宅設計が欠かせません。間取りや取り入れる設備は慎重に考えましょう。

2-5. 敷地面積が余計にかかる

ユニバーサルデザイン住宅では広い敷地が必要です。全ての空間で広い空間を確保してしまうと、敷地面積を広げなければならないため、費用も余計にかかってきます。

条件の優先順位をはっきりさせ、どこにこだわるか、何を妥協するか事前に計画しておきましょう。

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3. ユニバーサルデザイン住宅の事例

最後に、ユニバーサルデザイン住宅の事例を4つご紹介していきます。マイホームを新築・リフォームする予定がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

3-1. 出入りしやすい扉を設置する

開口が85cm以上ある広い玄関扉は、車椅子でも出入りできるためあらゆる場面で役立ちます。また、軽くハンドルを押すだけで、開閉できるドアもユニバーサルデザイン住宅の設備としておすすめです。

鍵の施錠や解錠がシンプルなものにすると、ドアの隙間で子どもが指を挟む心配もありません。
ハンズフリー機能やオートロック機能が搭載されているスマートロックを導入すれば、ドアに近づくだけで施錠・解錠することがで、出入りも楽になるでしょう。

※ 参考記事: 「スマートロックにはデメリットがある?魅力や商品の選び方を解説!

3-2. 車椅子が通れるスペースを設ける

車椅子の方が家族にいる場合は、通過や回転ができるくらいの幅が確保された廊下を取り入れましょう。将来的に手すりを設置できるような造りにしておくと安心です。

廊下の長さはできるだけ短めにしておくと、少ない移動で済ませられます。また、曲がり角の保護や段差の解消などより安心して暮らせる住まいづくりもユニバーサルデザイン住宅の特徴です。

3-3. 住宅設備の自動化を取り入れる

ユニバーサルデザイン住宅では住宅設備を自動化させることも多く、玄関やトイレのドアの閉め忘れも防止できます。指を挟まない工夫もできるため、安全性がしっかりと保てるでしょう。

その他、住宅設備や家電をインターネットに繋ぎ、アプリ上で開閉操作や音声操作ができる設備もあります。

3-4. 使い勝手の良い収納を設置する

コンパクトな生活動線が保たれていることもユニバーサルデザインの魅力です。キッチンの動線を最小限にしたり収納を自動化したりとさまざまな工夫ができます。

自宅にユニバーサルデザインを取り入れる際は、条件を整理して必要なものを検討してみましょう。

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5. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、ユニバーサルデザインの家を建てるメリットやデメリット・よくある事例についてご紹介してきました。

ユニバーサルデザインではさまざまな設備や工夫ができますが、便利だからと何も考えずに取り入れてしまうと、無駄になってしまう可能性もあります。ライフスタイルや家族構成を考慮して、最適な設備を取り入れるようにしましょう。