東京都内への引っ越しを検討されている方の中には、「東京は人口密度が高いから治安が悪いのでは」と不安に感じる方もいらっしゃるようです。人口密度の高い地域は利便性に優れているものの、犯罪に巻き込まれる可能性も高まります。
そこで今回は、東京23区の人口密度についてまとめました。加えて、人口密度の低い地域に住むことのメリットについても紹介します。東京23区への引っ越しをお考えの方は、ぜひこの記事を一読されてください。
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1. 東京23区の人口密度

東京都総務局統計部のデータによると、2024年6月時点での東京都23区の人口は985万6992人です。このうち男性が483万1937人、女性が502万5055人となっています。東京23区の人口密度は1km2あたり1万5708人です。
なお近隣の県と比較した場合、神奈川県は人口が923万1023人で、人口密度が1km2あたり3820人となっています。さらに千葉県の人口は627万9323人で、人口密度が1km2あたり1217人です。
上記のデータからも分かる通り、東京23区の人口密度は突出して高いと言えます。
2. 東京23区で人口密度の低い街は?

ここでは、2024年6月時点での東京23区の人口と人口密度を紹介します。
東京都総務局統計部上記の表からも分かる通り、千代田区は人口密度が低いと言えます。ただしこれらの地域は、大型のビルディングが建ち並んでおり、大勢の会社員が働くビジネス街となっています。
その他の地域として足立区や葛飾区、江戸川区などの東京都の東部地域は人口密度が低くなっています。
3. 東京23区の犯罪発生数
警視庁では東京23区内で発生した犯罪件数をウェブサイト上で公表しています。2024年5月の東京23区内の犯罪発生件数は以下の通りです。
警視庁ホームページより引用上記の表によると、文京区や荒川区、目黒区などは犯罪発生件数が少ないと言えます。一方で、千代田区については、人口密度は低いものの、犯罪発生件数は多いことが分かります。
また、渋谷区や新宿区などの地域もほかの行政区と比較すると犯罪発生件数が多いと言えます。犯罪発生件数が多い理由として、渋谷区や新宿区には渋谷センター街や新宿歌舞伎町などの歓楽街があることが挙げられます。特に新宿区については、駅の周辺に交番が少ないことも治安の悪さに繋がっていると言われています。
4. 東京23区で人口密度が低く治安の良い街とは?
ここでは上記の2つの表に基づき、東京23区内で人口密度が低く治安の良いおすすめの街を紹介します。
4-1. 大田区

大田区は、東京23区の中でも一番南に位置する行政区です。東京国際空港をはじめとした近代的な建物が並ぶ地域と、古き良き時代の日本を感じさせる地域があります。また、高級住宅街の一つとして認知されている田園調布も大田区の西北部に位置しています。
上記の犯罪発生件数に関して大田区は1683件となっていますが、人口比で計算すると犯罪発生率は低いと言えます。
また大田区に買い物にも便利で、蒲田駅にある「東急プラザ蒲田」や大森駅にある「アトレ大森」、田園調布駅にある「東急スクエアガーデンサイト」など、それぞれの駅に大型のショッピングセンターが建設されています。そのため、子育て世代の家族の方でも安心して暮らせます。
4-2. 江東区

江東区は、東京23区の東部に位置する行政区です。区内には荒川と隅田川が流れており東京湾とも面しています。江東区の特徴は交通の便の良さです。JR総武線や京葉線、東京メトロ東西線や有楽町線、都営新宿線や大江戸線など、全部で10の路線が通っています。
ショッピングモールについては、青海駅には「ダイバーシティ東京プラザ」、錦糸町駅には「オリナス錦糸町」、南砂町駅には「すなも」など充実しています。そのため、安心してショッピングを楽しめるでしょう。
江東区には多くのタワーマンションが建設されています。そのため、地域によっては家賃相場が高めに設定されています。しかし、しっかりと探していけば安価で購入できる中古マンションもあります。
4-3. 練馬区

練馬区は、東京23区の北西部に位置する行政区です。上記の犯罪発生件数のデータでは1494件となっています。しかし、練馬区は人口が約75万人ですから、犯罪発生率は1%以下であることが分かります。そのため治安の面については安心と言えるでしょう。
練馬区の特徴は、大きな公園があることです。2つの池を有した「石神井公園」や美しい銀杏並木がある「光が丘公園」を始め、様々な公園があります。ペットとの散歩のコースとして利用したり、休日に家族でゆったりと過ごせるでしょう。
また、別の特徴として都心へのアクセスの良さも挙げられます。練馬区には、西武新宿線や西武池袋線など7つの路線が通っており、池袋駅や西武新宿駅などに乗り換えなしでアクセスできます。西武池袋線では、東京メトロ副都心線や東急東横線との相互直通運転も行っており、横浜中華街へも簡単にアクセス可能です。
5. 東京23区で住む場所を決めるときのポイント
ここまで、人口密度が低く治安の良い行政区を紹介しました。ここからは、東京23区内で住む場所を決めるときの3つのポイントを紹介します。
5-1. 昼間人口
東京23区内の中には昼間と夜間の人口の差が大きい地域があります。例えば、港区の人口は27万人ほどですが、昼間の人口については約118万人となっています。同じように、千代田区についても人口は約7万人であるものの、昼間の人口は約117万人です。
オフィス街のある地域は、サラリーマンが集まるために人口が増加します。数字上では人口密度が低いものの、実際に住んでみたら人が多いということもあります。住む場所を決めるときには、昼間の人口にも注意しておきましょう。
5-2. 周辺環境
住む場所を決めるときには周辺環境もチェックしておきましょう。付近に大きな工場のある地域や高速道路が通っている地域では、騒音の問題の可能性があります。風俗店やラブホテルの多い地域では治安の不安があるでしょう。
5-3. 周辺施設
小さな子どもがいる家族の方は、周辺施設にも注意しておきましょう。病院や保育園などの施設が近くにあると便利です。加えて、大きな公園が近くにあると、子どもを持つ親とのコミュニケーションを取りやすいでしょう。
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7. まとめ
この記事では、東京23区内の人口密度が低く暮らしやすい地域を紹介しました。人口密度と犯罪発生件数を考慮すると、大田区と江東区がおすすめです。東京都内にあるマンションへの引っ越しを検討されている方は、地域の特性や住み心地、利便性などを検討なさってください。