横長リビングはマンションで多い間取りの一つ。リビングとダイニングが横向きで、開放的な造りです。近くに居室もあるため、使い勝手の良い間取りとしてあらゆる住宅で取り入れられています。
そんな横長リビングにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。今回は横長リビングの特徴を解説していきます。リビングの間取りで悩んでいる方はぜひレイアウトも参考にしてみてくださいね。
1. 横長リビングのメリット
まずは横長リビングのメリットを見ていきましょう。横長リビングは明るさが十分に保たれ、空間を分けやすい特徴があります。間取りや動線など工夫してみてくださいね。
1-1. 光がキッチンまで届きやすい
横長リビングはリビングだけでなく、ダイニングも窓に面しています。
そのため、お部屋全体が明るくなり、間取りによってはキッチンまで光が差し込むでしょう。明るいLDK空間を楽しみたい方はぜひ横長リビングのある住宅を選んでみてください。
1-2. 開放的なLDKになる
横長リビングは実際の広さより開放的に見えるのも特徴です。
洋室や和室など隣接している居室の扉を開けっぱなしにしておけば、さらに開放的な空間が楽しめるでしょう。お部屋の向きや日当たり、風通しなどを考慮して、家具を配置することをおすすめします。
1-3. 空間の使い分けがしやすい
横長リビングはリビングとダイニングが隣同士になっているため、空間を使い分けることが容易です。メリハリのついた生活が叶えられるでしょう。
リビングやダイニングに壁が多いため、間仕切りをしやすいのもポイントです。
1-4. 子どもの様子が見やすい
子どもが小さい場合は隣接している居室を子ども部屋やプレイルームにすることで、子供の様子を見ながら料理や洗濯などの家事ができます。ライフスタイルに合わせて空間を使い分けることができるため、長く使える間取りとして重宝するでしょう。
ただ、子どもが大きくなったり2人以上になると手狭さを感じてしまうため、リフォームや住み替えを検討することをおすすめします。
2. 横長リビングのデメリット
続いて、横長リビングのデメリットを見ていきます。デメリットは工夫次第に気にならなくなるため、しっかり対策をしてより良い生活を送れるようにしましょう。
2-1. 家具が配置しづらい
リビングやダイニングが窓に多く面している場合は家具の配置が困難です。家具のレイアウトによってはダイニングが狭いと感じてしまうこともあるでしょう。
面積が狭い場合は背の低い家具で揃えることをおすすめします。視線を窓の方に寄せると、奥行きが感じられ、空間も広く見えるはずです。
※ 参考記事: 「部屋を広く見せるには?インテリアコーディネートのコツをご紹介!」
2-2. 通気性が悪い
リビングの奥に居室がある場合は日当たりや通気性が悪いため、間取りを決める際には注意しましょう。風通しが悪いと、湿気が溜まり、カビの原因となります。
スムーズに換気ができるよう窓が近くにない場合はエアコンや扇風機、サーキュレーターなどを活用しましょう。
※ 換気については、「効率良く部屋の空気を入れ替えるには?換気方法とその効果を解説!」で詳しく解説しています。
2-3. ベランダから離れていると暗い
リビングがベランダから離れている間取りは日当たりが悪いため、暗く感じてしまうかもしれません。昼間でも薄暗いため、照明をつけるしかありません。
毎月の電気代も高くなるため、内見の際は日当たりや風通しをよく見るようにしましょう。
2-4. デッドスペースができやすい
家具の置き方によってはデッドスペースができやすいことも横長リビングのデメリットです。
窓を背にしてソファを置くなど、窓に近い場所はデッドスペースができやすいため、家具をレウアウトする際は注意しましょう。家具をレイアウトする際のポイントは人が通るスペースを狭くしすぎないことです。
動線を意識して配置していきましょう。
2-5. 使い方によっては狭い
間取りのプランによりますが、横長リビングはリビング以外の空間が狭くなってしまう可能性もあります。
家族団欒スペースとしてリビングを広く取りたい場合は向いていますが、各空間でプライバシーをしっかり確保したいという方にはあまりおすすめしません。使用目的に合わせてその他の間取りも検討しましょう。
3. 横長リビングを上手にレイアウトするコツ
ここからは横長リビングを上手に活用する方法について解説していきます。横長リビングの住宅では以下のポイントに注意してインテリアをコーディネートしていきましょう。
3-1. 家具の高さに気を付ける
横長リビングで家具をレイアウトしていく際は、家具の背の高さに注目しましょう。
リビングに導入する家具はダイニングテーブルやソファ、テレビボードなど座ったときの高さを基準とするアイテムばかりです。そこに背の高い収納棚や観葉植物を取り入れることで空間にメリハリがつき、立体感のあるリビング空間に仕上がります。
3-2. 生活動線を確保する
横長リビングは窓が大きく見えるため、開放的ですが、家具のレイアウトが難しいデメリットもあります。家具をレイアウトする際は動線をしっかりと考えるようにしましょう。
リビングからキッチン、ダイニングからリビングなどLDK空間は人の動きが激しい場所です。スムーズな動線を心掛け、ストレスフリーな住宅を購入しましょう。
3-3. 視線の向きを揃える
家具を配置する際は視線の向きを統一することで、まとまりのある空間がつくれます。食べる空間とくつろぐ空間を一体化することで開放的な印象となります。
広々としたリビングを希望の方はぜひ横長リビングを採用してみてはどうでしょうか。
3-4. 使用目的を明確にする
横長リビングを上手に活用するためには空間の使用目的をはっきりさせることが大切です。リビングでどんなことをしたいのか、家族構成や暮らし方を考慮しながら考えていきましょう。
目的に定まると、レイアウトも比較的スムーズに決まるはずですよ。
3-5. 迷ったときは縦長リビングも検討してみる
横長リビングの他にも縦長リビングという間取りがあるのをご存知でしょうか。縦長リビングはリビングとダイニングが縦方向に並んでいる間取りのことを言います。田の字間取りと呼ばれることもあり、家具のレイアウトがしやすい特徴があります。
ただ、リビングとダイニングのゾーニングが明瞭ではないため、メリハリがつけにくいデメリットも。それぞれのメリット・デメリットを考え、条件に合った間取りを選びましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は横長リビングについてご紹介しました。横長リビングは開放的でメリハリの付きやすい間取りです。しかし、家具が配置しにくいなどのデメリットもあるため、置く家具は高さや色味を慎重に選ぶ必要があります。
レイアウト方法はたくさんあるため、生活していく中で変更も可能です。初めは難しく考えず、気に入った配置でレイアウトすることをおすすめします。