廊下のない間取りの魅力とは?デメリットや注意点もご紹介!

リノベーション
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かつての日本家屋は玄関に入ると廊下があるのが一般的でした。

しかし、最近では廊下のない間取りも多く、玄関ホールから直接リビングや各居室に繋がっているケースもあります。廊下をなくすことで無駄な空間が省け理想的な間取りがつくれますが、廊下のない間取りにはもちろんデメリットも。

そこで今回は、廊下のない間取りの特徴や設計時のポイントをご紹介します。マイホームを建築する際や賃貸物件を探す際の参考にしてみてください。

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1. 廊下のない間取りのメリット

まず、廊下のない間取りには以下のようなメリットがあります。ライフスタイルや条件に合わせて暮らしやすい間取りを検討してみましょう。

1-1. 部屋が広くなる

廊下のない間取りにすることで、リビングや各部屋が広くなるのは大きなメリットです。特に敷地面積が広くない土地は、廊下があるとその他の部屋が狭くなってしまいます。

条件次第では、庭や駐車スペースを広く取ることもできるため、希望に沿った住宅が叶えやすくなるでしょう。

1-2. 移動が楽になる

効率的な動線が組めるところも廊下のない間取りの魅力です。

玄関から洗面所・リビングのアクセスが良ければ、お出掛けや帰宅後の動線がスムーズになります。無駄な動きを省けるため、家事の負担も減らせるでしょう。それぞれの生活にあった効率的な動線をつくることが大切です。

1-3. ニオイが溜まりにくい

廊下は扉で区切られているため、閉鎖的な空間になりやすい場所です。

全ての扉を閉めてしまうと、換気が難しくなるため湿気やニオイがこもってしまう可能性もあります。廊下のない間取りにすれば、住宅全体の通気が良くなるため、湿気やニオイが残る心配もないでしょう。

1-4. 採光が確保しやすい

廊下があると壁などの仕切りが多くなってしまうため、日当たりの良い場所でも光が入ってこないケースがあります。

廊下がなければ、空間同士が直接繋がるため、隣の部屋にも日差しが届いて明るい空間になるでしょう。採光にこだわりがある方は、ぜひ廊下のない間取りを検討してみてください。

1-5. コミュニケーションが取りやすくなる

廊下のない間取りは2階に上がる階段をリビングに設置していることが多く、コミュニケーションの取りやすい間取りとなっています。

玄関から個室に行くには家族のいるリビングやキッチンを通らなければならないため、子どもが孤立するのも防げるでしょう。家族の様子を見守れる家づくりができるのも廊下のない間取りのメリットです。

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2. 廊下のない間取りのデメリット

続いて、廊下のない間取りのデメリットをご紹介していきます。

注意点を事前に把握して対策しておかないと、住んでから後悔する可能性もあるでしょう。廊下のない間取りを検討している方は、以下の点に注意して間取りを選ぶことが大切です。

2-1. 音が伝わりやすい

まず、各部屋の間に廊下がないと音が伝わりやすいことを覚えておかなければなりません。

子どもが遊んでいる音がリビングまで響いたりトイレの音が気になったりする可能性もあります。家族がどのような生活をするか考え、ストレスの溜まらない間取りを検討してみましょう。

2-2. プライバシーが確保しづらい

廊下のない間取りは生活音や話し声が聞こえやすいため、プライベート空間を確保しづらいのもデメリットです。仕事や勉強などで静かな環境をつくりたい場合には不向きかもしれません。

プライバシーをしっかりと確保したいなら、廊下の設置をおすすめします。家族の年齢や暮らし方を考慮して考えてみましょう。

2-3. 冷暖房効率が悪くなる

間取りによっては、冷暖房効率が悪い場合もあります。特に玄関とリビングが直接繋がっている間取りでは、外気が室内に入り込みやすいため、夏場は蒸し暑く冬場は寒くなってしまうでしょう。

全館空調など家全体を冷暖房する設備があれば、廊下のない間取りでもエアコンの効率は上がります。個別にエアコンを設置する場合には、各部屋を扉で仕切るのが良いでしょう。

2-4. 玄関から部屋の様子が分かる

玄関からリビングが直接繋がっている間取りは、部屋の様子が見えることもデメリットです。宅配業者が訪れた際に生活が見えてしまうため、気になるようなら玄関とリビングの間に扉を設置することをおすすめします。

大掛かりな工事ができないという場合には、カーテンやパーテーションなどを設置しておくと良いでしょう。

2-5. キッチンのニオイが広がりやすい

廊下のない間取りはキッチンのニオイがリビングや他の部屋に充満しやすいことも注意点です。オープンキッチンにした場合はさらにニオイが気になるため、窓を多く設置したり換気システムを導入したりと工夫する必要があります。

空間全体が新鮮な空気で包まれるように観葉植物や芳香剤を置くのもおすすめです。

※ 参考記事: 「部屋の芳香剤を効果的に使うには?おすすめの選び方をご紹介!

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3. 廊下のない間取りを設計する際のポイント

ここからは、廊下のない間取りを設計する際に押さえておきたいポイントをご紹介していきます。

住宅をつくってから失敗したと後悔することがないように、さまざまな視点から間取りを考えるようにしましょう。

3-1. 防音性を考える

小さなお子さんがいる場合やペットを飼っている場合は防音性を高めることが重要です。壁内に断熱材を入れたり、パッキン付きの簡易的な防音ドアを設置したりとさまざまな工夫ができます。

特に平屋の場合は、隣の部屋との距離が近くなるため、入念な防音対策が必要です。

3-2. 気密性を考える

廊下のない間取りは冷暖房効果が下がるため、気密性の高い住宅を設計することが大切です。

高断熱の住宅であれば、広い部屋でもエアコン効率を上げられるため、光熱費が上がる心配もないでしょう。予算と照らし合わせながら断熱材やサッシのグレードを検討していくことをおすすめします。

3-3. 目隠しの必要性を考える

廊下のない間取りは開放感とプライベート空間のバランスが重要です。

住宅の間取りを考える際は、目隠しの必要性を考慮し適切な場所に扉や壁を設置しましょう。扉や壁が多ければ多いほど圧迫感を感じるため、過ごしやすさと合わせて検討する必要があります。

3-4. 理想のインテリアを考える

廊下のない間取りを快適なものにするためには、理想のインテリアを考えることも大切です。

どのような家具を置いてどのような雰囲気の空間にするかしっかりとイメージしましょう。イメージを具体的に固めるには、コーディネート例をたくさん見る必要があります。お気に入りのものを集め、どのようなレイアウトをしているか分析してみましょう。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、廊下のない間取りのメリット・デメリットをご紹介しました。

廊下がない分、開放感のある住宅をつくれるだけでなくスムーズな動線が叶えられます。しかし、音が伝わりやすいことや冷暖房効率が下がることはデメリットです。防音性や気密性など住宅性能を高め、快適な住まいにしていきましょう。

そのためにも、住宅の完成イメージを具体的に思い描いておくことが大切です。家族構成やライフスタイルを考慮し、理想の住宅に住めるよう計画してみましょう。