モルタル床の魅力とは?デメリットやおすすめの施工場所もご紹介!

リノベーション
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住宅を新築したりリフォームしたりする際に悩むのが「床材」です。床の種類にはさまざまなものがありますが、今回はその中でも注目を集めている「モルタル」についてご紹介していきます。

部材のメリットやデメリットを事前に知っておくことで、住んでから失敗したと後悔することも少なくなるため、理想的な住宅がつくれるでしょう。ここでは、モルタル床を取り入れるのにおすすめの場所も解説していくため、ぜひ最後まで読んでみてください。

モルタル床を上手に活用できれば、海外のようなおしゃれな雰囲気の住宅も叶えられるでしょう。

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1. モルタル床のメリット

モルタルは砂・セメント・水を混ぜ合わせてつくる建築材料です。コンクリートとの違いは砂利を混ぜないことで、その分、施工しやすい特徴があります。

そんなモルタル床を自宅の床に施工にするメリットはどこにあるでしょうか。代表的なメリットを5つご紹介していきます。

1-1. インテリアにこだわれる

モルタルは無機質な雰囲気を演出するのにおすすめの部材です。他のインテリアとも馴染みやすく、カフェのようなおしゃれな空間をつくれるでしょう。

炭モルタルやカラクリートを調合すれば、好みの色に仕上げることもできるため、あらゆる雰囲気のインテリアがコーディネートできます。

1-2. 観葉植物と馴染む

モルタル床は観葉植物と相性が良いことも魅力です。モルタルで仕上げた空間に観葉植物を置くと、温室やベランダのような雰囲気も演出できます。

室内全体をモルタル仕上げにするのが困難な場合は、窓際など一部だけでもアクセントを与えることが可能です。雑貨や小物にもこだわり、スタイリッシュと温かみが融合する空間を堪能してみましょう。

1-3. 水汚れに強い

撥水加工がされていたり防塵塗料が塗られていたりする場合は水汚れにも強く、長く使い続けることが可能です。特にキッチンや洗面所などの水回りにモルタル床を採用するなら、耐水性をしっかりと考える必要があります。

水や油汚れが浸透しにくい床材を選ぶようにしましょう。

1-4. お手入れが簡単

モルタル床は硬くなめらかな材質です。デコボコがないため、お手入れも簡単に行なえます。基本的なメンテナンスは掃き掃除だけで済むため、家事の負担が軽減されるのもメリットです。

防塵塗料が塗られている製品なら、ブラシでの水洗いもできます。頑固な汚れはブラシで擦り、綺麗に落としましょう。

1-5. 夏場は涼しい

モルタル床は夏場にひんやりと涼しいこともメリットです。より快適な室内空間が維持できるでしょう。

また、モルタル床は蓄熱機能にも優れているため、床暖房システムや薪ストーブとの相性が良い床材です。省エネ対策にも繋がるため、環境に優しい暮らしができるところも魅力でしょう。

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2. モルタル床のデメリット

続いて、モルタル床のデメリットをご紹介していきます。デメリットは対策次第で気にならなくなるため、工夫して活用してみましょう。

自宅の新築やリフォームをする前に知っておくことをおすすめします。

2-1. ひび割れしやすい

モルタル床は下地が乾燥すると収縮するため、ひび割れを起こしやすくなります。ひび割れが悪化すると、住宅の強度を損なう恐れもあるため早急に対策する必要があるでしょう。

ひび割れや剥がれが起こりにくい薄塗り材を採用するなど工夫することが大切です。

2-2. 冬場は冷たい

モルタル床は床暖房と併せて使用すると温かさが持続しますが、何も設備がない状態だと冷たい状態が続きます。冷暖房効率も下がるため、電気代が高くなる恐れもあるでしょう。

特に冬場の冷え込みは厳しいため、床暖房や断熱材を取り入れ、断熱対策をすることをおすすめします。

※ 参考記事: 「床暖房を後付けする前に知っておきたい注意点や商品の種類を解説!

2-3. 怪我の恐れがある

モルタルは硬い素材であるため、万が一、転倒した際には怪我の恐れがあります。特に高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、取り扱いに注意しましょう。

家族がよく出入りする場所にはカーペットやフローリングを併用するなど対策が必要です。安全に暮らせるように床材選びは慎重に行いましょう。

2-4. 疲れやすい

モルタルの床で長時間立ちっぱなしにしていると、足に疲れを感じてしまうこともデメリットです。キッチンなど立って作業する場所にモルタル床を取り入れる場合には、マットを足元に敷いておくと良いでしょう。

また、モルタル床は物を落とすとすぐに割れてしまいます。特にガラス製品の取り扱いには注意しましょう。

2-5. 防音性が低い

モルタル床は防音性に欠けるため、音が反響しやすいデメリットがあります。生活音や足音が下階に響く可能性があるため、吸音材を取り入れるなどしっかりと対策しておくことが大切です。

防音性が低いと、プライベート空間も確保されないため、日々の生活でストレスを感じやすくなってしまうでしょう。

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3. モルタル床に最適な場所

最後に、モルタル床を施工するのにおすすめの場所をご紹介していきます。それぞれの魅力や特徴をしっかりと押さえ、自宅の設計に役立ててみてください。

3-1. 玄関

モルタル床が採用される場所として人気なのは「玄関」です。無機質でスタイリッシュなアプローチとなり、おしゃれな雰囲気を演出できます。

モルタル床と一口にいっても、洗い出し仕上げや平滑な仕上がりなどさまざまな対応があるため、お好きな雰囲気をコーディネートしてみましょう。

玄関の土間収納にモルタル床を取り入れるのもおすすめです。
※ 参考記事: 「玄関に土間収納を設置するメリットは?設置のポイントも解説!

3-2. リビング

他とはひと味違うリビングをつくりたいなら、モルタル床を採用してみると良いでしょう。床の色味や素材を変えれば、ゾーニングも簡単にできるため、メリハリの効いた空間がつくれます。

植物を飾ったりアイアン家具を置いたりおしゃれにコーディネートしてみましょう。シンプルな空間になりやすいため、クッションやラグには柄物を取り入れることをおすすめします。

3-3. キッチン

モルタル床はキッチンにもおすすめです。インテリアや照明にこだわれば、カフェのようなおしゃれな空間も演出できます。

クールな印象になり過ぎてしまった場合は、グリーンや木材など温かみのある素材を取り入れると良いでしょう。冷たくなり過ぎないインテリアを心掛けてみてください。

3-4. ベランダ

ベランダやインナーバルコニーをモルタル仕上げにするのもおすすめです。テラスのような空間になるため、グリーンもたくさん置けるでしょう。

ただ、風雨や紫外線などの影響によってチョーキング現象が発生する場合もあるため、ひび割れが起こらないように対策する必要があります。万が一、ひび割れした場合はそのままにせず気付いた時点で補修するようにしましょう。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、モルタル床のメリットやデメリットについてご紹介しました。床をモルタル仕上げにすることでおしゃれな雰囲気がつくれる他、お手入れも楽になります。

ただ、何も考えていないと冬場に寒かったりひび割れを起こしやすかったりするため、施工の際に床暖房を設置したり断熱材を入れたりとしっかり対策することが大切です。

上手にコーディネートされたモルタルの玄関やリビング・キッチンはインテリア性も高く、他の住宅と差を付けられます。ぜひいつまでも自慢したくなるように住宅をつくってみてください。

そのためにも、モルタルなど部材の特徴を事前に把握しておくことが重要です。