中古マンションの買い時はいつか?新型コロナがもたらす影響とは?

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世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、日本国内でも多方面に様々な影響を与えているのは周知の通りです。
これから中古マンションを購入しようと思っている方の中には、買い時はいつになるのか不安な方もいらっしゃるでしょう。

今回は、新型コロナウイルスによる影響を考慮した中古マンションの買い時について解説します。

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1. 新型コロナが中古マンションの価格に与える影響

1-1. 経済活動鈍化の恐れ

新型コロナウイルスの流行によって、すでに経済的には大きな打撃が見受けられます。
まず、感染防止という観点から、外出の自粛が日本国内でも推奨されています。外に出ない、買い物をしないことで売り上げの激減が起きています。

また、いわゆる三密を避けるために、営業を取りやめる店が相次いでおり、経済への悪影響が深刻化しています。
このような経済面での影響は、不動産業界へも波及する可能性は高いでしょう。

1-2. しばらくは停滞局面が続く可能性も

新型コロナウイルスの流行が収束すれば、みんな外に出るし元通りになるのでは、と思っている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、経済はそんな簡単なものではありません。

経済活動は連鎖的に繋がっているため、このどこかでいったん流れが止まってしまうと回復するのは難しいでしょう。
そのため、日本の政府も収束後の金融政策をすでに予算の中に計上しています。今回の事態に対して国を挙げて経済の底上げをしなければならないためです。

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2. 中古マンションの価格はどうなる?

2-1. リーマンショックが参考に

では、中古マンションの価格にはどのような影響を及ぼすか?
専門家の間で参考にされているのがリーマンショックです。

リーマンショックは、2008年に起きたリーマン・ブラザースの経営破綻をきっかけにして起きた世界的な経済危機です。大きく経済が落ち込み、現在の状況と酷似しています。マンションなどの高額物件の買い控えが起こり、下落は十分予想されます。

2-2. 10~30%程度の落ち込みか?

では、具体的にどのくらい価格が下落するのか?
これは専門家の間でも意見が分かれるところです。リーマンショック時には中古マンションの価格は10%程度落ち込みました。中には今後の展開次第では30%程度値を下げる可能性があるという意見も見受けられます。

この状況で、できるだけ早く売却したいと思う方が多く、買い手が付かなければどんどん値段が下がる可能性もあります。

2-3. 半額は難しい

一部サイトを見てみると「新型コロナの影響でマンションの価格が今よりも半値程度になる!」というインパクトのある見出しを出しています。しかし、半額まで落ちるという可能性は低いでしょう。

このような主張の根拠になっているのが、バブル崩壊です。
確かにバブル崩壊以降、特に都心の物件は1/10~1/5程度の価格に下がりました。そのほかの地方も1/3~1/2程度の落ち込みを記録しています。

ただ、バブル崩壊による下落は「失われた10年」と言われているように、10年以上の不況を通したものです。しかもその10年間で色々なことが起こり、複合的な要因で落ち込みました。
今回の新型コロナウイルスはそこまで長引くとは考えにくいため、半額まで落ち続ける可能性は低いでしょう。

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3. 中古マンションの買い時はいつか?

3-1. できるだけ早く動くのがおすすめ

新型コロナウイルスの影響を考慮した場合、中古マンションはいつが買い時か。
これは、結論を先に申しますと「できるだけ早く」と言えます。

新型コロナの場合、収束すればすぐには難しいかもしれませんが徐々に景気は回復すると見られているためです。流行時にマンション価格は下落しますが、収まってくれば徐々に上昇局面に変わっていくと見られます。

少しでも安くお得に中古マンションを購入しようと思っているのなら、今のうちに物件の情報収集を急ぐなど、具体的に動き出したほうが良いでしょう。
中古マンションの価格は、先ほど紹介したように10~30%程度価格を押し下げると考えられています。この程度の価格になったところで、購入を検討してみても良いかもしれません。

特に30%下落したら、できるだけ動き出したほうが良いでしょう。
というのも、プロの買い手はこれくらい価格が落ちると購入する状況が続いているためです。
以前は、40%程度下落するまで待っていることが多かったのですが、21世紀に入って動き出しが早くなっています。

3-2. 特効薬やワクチンができれば大きく変わる

景気やマンション価格の下落局面が転換を迎えるきっかけは、新型コロナウイルスに対する武器を人間が持った時でしょう。
なぜ世界中でこれほどまでに警戒されているのか。それは確実に治療できる手段を持ち合わせていないためです。

特効薬やワクチンが開発されれば、たとえ感染しても治癒する可能性は高まります。そうなれば経済活動の自粛も緩和されるでしょうし、それまで巣ごもりしていた方がその反動で積極的に外出する可能性も出てきます。
中には、中古マンションを購入したいと考える方も増えるでしょう。

ワクチンや特効薬の開発は半年から1年程度掛かると言われています。
つまり、この半年から1年が、お得に中古物件を購入する買い時と考えられます。

3-3. 住宅ローンの金利も低い

マンション購入希望者の中で、住宅ローンを組んで買おうと思っている方も多いでしょう。現在、住宅ローンの金利は低く抑えられています。2013年ごろから住宅価格が上昇したため、金利は引き下げ続けられてきました。

フラット35の金利で比較してみましょう。2010年時点では2.5%以上の年利でしたが、2020年は1%強であり、半分程度まで金利が引き下げられています。

※ フラット35については、「フラット35とは?中古マンションでも使える便利な住宅ローンを解説」もご覧ください。

コロナショックによって、景気が停滞している状況で住宅ローンの金利を上げることはなかなかできないでしょう。となると、しばらくこの低金利状況が続くと予想できます。
利息の支払いの負担が軽減できるという観点からも、中古マンションは今からしばらくの間が買い時と言えます。

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4. まとめ

新型コロナウイルスによって、中古マンションの価格はある程度下落する可能性は高いでしょう。しかし、長期にわたって景気が低迷し、価格が落ち続けることはないと見られています。

もし、中古マンションを購入しようと思っているのであれば、今から短期間が買い時と言えるでしょう。情報収集して、目ぼしい物件が出ていないかどうかこまめにチェックするのがおすすめです。