近年の物価上昇により、家計が圧迫されている方も多いでしょう。特に電気代の値上げはダメージが大きく、少しでも料金を下げようとさまざまな取り組みがなされています。
電気代の削減に向いている手段はさまざまありますが、その中でもおすすめしたいのは「グリーンカーテンの設置」です。グリーンカーテンは簡単に設置することができ、SDGsに貢献できる活動として知られています。
しかし、どのような植物を取り入れたら良いのか詳しく知らない方も多いはずです。そこで今回は、ベランダにグリーンカーテンを設置するメリットや設置時の注意点・主な種類をご紹介していきます。
1. ベランダにグリーンカーテンを設置するメリット
グリーンカーテンとは、つる性の植物で建物の壁や窓を覆うことです。植物が生い茂り、カーテンのような見た目をしていることから「グリーンカーテン」と呼ばれています。
グリーンカーテンをベランダに設置するメリットはどこにあるでしょうか。主な魅力を5つご紹介していきます。
1-1. 直射日光を遮る
グリーンカーテンのメリットとして、まず挙げられるのは「直射日光を遮る」ことです。窓から入り込んでくる太陽光を遮れるため、室内で日焼けする心配もありません。
肌だけでなく家具の日焼けからも守れるため、住宅の寿命も高められるでしょう。ベランダに設置すると、支柱やネットを伝って植物が生い茂るため、美しい木漏れ日が演出できます。
1-2. 部屋の温度を上げにくくする
グリーンカーテンは、部屋の温度を上げにくくするのも魅力的なポイントです。グリーンカーテンによって窓や壁を植物で覆うため、太陽からの輻射熱も抑えられます。
また、植物には蒸散作用があるため、周囲の温度を下げることが可能です。すだれを設置するよりもグリーンカーテンを取り付けた方が涼しくなるでしょう。
1-3. 見た目が涼しい
見た目が涼しげなのも、グリーンカーテンの特徴です。特にコンクリートが多い都市部では、グリーンの爽快感を感じられるでしょう。
住宅の雰囲気もおしゃれにできるため、見た目が寂しいと感じたらグリーンカーテンを設置してみることをおすすめします。グリーンカーテンと合わせて、雑貨など小物を置いてみるのも良いでしょう。
1-4. 視線を遮る
グリーンカーテンをベランダに設置すると、視線を遮ることが可能です。部屋の中を外から見えにくくできるため、プライバシーもしっかりと確保できるでしょう。
外観に圧迫感も少ないため、開放的な住宅を演出できます。外部からの視線が気になる方は、グリーンカーテンを設置するのも一つの選択肢です。
1-5. 植物の成長過程が楽しめる
グリーンカーテンは、植物の成長過程が楽しめます。育てる植物の中には、花を咲かせたり実を付けたりするものもあるため、家庭菜園も同時にできるでしょう。
植物と触れ合う時間は癒しとなるため、新しい趣味をお探しの方にも向いています。ライフスタイルに合わせて、お好きな植物を選んでみましょう。
2. ベランダにグリーンカーテンを設置する際の注意点
グリーンカーテンを設置する際は、どのようなことに気をつけたら良いでしょうか。特にベランダに設置するときは、以下の注意点を押さえておきましょう。
2-1. 避難経路を確保する
マンションでグリーンカーテンを設置する際は、避難経路を確保しておく必要があります。マンションの避難経路は非常時に使われる可能性もあるため、出入りできる状態にしておかなければなりません。
避難ハッチや仕切り壁をふさがないように、設置場所や高さを工夫することが大切です。
2-2. 土で排水口をふさがないようにする
ベランダにグリーンカーテンを設置するときは、土で排水口をふさがないことも重要です。グリーンカーテンを作るには多くの土が必要ですが、作業時に排水口に土が入り込んでしまうと、水漏れの原因にもなり得ます。
排水口が詰まらないように、位置を確認してから作業するようにしましょう。
2-3. 近隣住民に配慮する
ベランダにグリーンカーテンを作るのであれば、近隣住民に配慮することも忘れてはなりません。伸びすぎた植物が隣家のベランダに侵入し、トラブルに発展するケースも珍しくないため、定期的にメンテナンスが必要です。
日々、植物の手入れをするのはもちろんのこと、枯れて葉が落ちた際にはきちんと掃除しましょう。
2-4. ペットが誤飲しないように注意する
使用する植物の中には、ペットにとって毒になる可能性があります。人体に害はなくても動物には影響する可能性があるため、ペットが植物を誤飲することがないように工夫しましょう。
ベランダに飛び出し防止の柵を取り付けたり、高い位置に取り付けたりと試行錯誤する必要があります。
2-5. 風で飛ばないようにしっかりと固定する
高層階にお住まいの方は、風で植物やプランターが飛ばされないようにしっかりと固定しておくことをおすすめします。マンションによっては、グリーンカーテンの設置が認められていない場合もあるため、事前に設置可能か許可を取っておくと良いでしょう。
規約を読んでも分からない場合は、オーナーや管理会社に問い合わせてみてください。
3. ベランダグリーンカーテンの種類
最後に、ベランダでグリーンカーテンを設置する際におすすめの植物をご紹介していきます。グリーンカーテンの主な種類は、野菜タイプ・果実タイプ・草花タイプ・フェイクタイプの4つです。
それぞれ特徴を確認しておきましょう。
3-1. 野菜タイプ
ゴーヤやキュウリ・ヘチマなどの野菜を使うのが野菜タイプのグリーンカーテンです。野菜を育てながらグリーンカーテンが利用できるため、成長過程をしっかりと楽しめます。
野菜を収穫する楽しみもあるため、家庭菜園が趣味の方にもおすすめです。基本的に販売されている種や苗ポットから育てますが、初心者でも扱いやすいため、選べる範囲が広がります。
3-2. 果実タイプ
野菜タイプと同様に、果実タイプも人気のグリーンカーテンです。パッションフルーツやキワーノなどの果実を利用します。
ゴージャスな見た目をしているため、ベランダも華やかに演出できるでしょう。こちらも果実を収穫できるため、収穫後に食べる楽しみもあります。
ライフスタイルに合わせて、育てやすいものを選んでみましょう。
3-3. 草花タイプ
朝顔や風船かずらのような観賞用のつる性植物を育ててグリーンカーテンにするのが「草花タイプ」です。野菜や果実と同じように苗から育てるため、花や実のなる様子が楽しめます。
つる性の植物はつるが伸びやすいため、ネットや支柱に誘引すると綺麗な状態を維持できるでしょう。
3-4. フェイクタイプ
植物の管理やメンテナンスが手間だと感じる方は、フェイクタイプのグリーンカーテンを採用することをおすすめします。本物そっくりの見た目をしていますが、育てる手間なく簡単に緑のある空間作りが可能です。
サイズや植物のデザインも豊富にあるため、好みのものを選んでみましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、ベランダにグリーンカーテンを設置するメリットや注意点・主な種類をご紹介してきました。ベランダにグリーンカーテンがあると、直射日光が遮れる他、プライバシーも確保できます。
植物の成長過程も楽しめるため、家庭菜園が好きな方にもおすすめです。設置の際は、避難経路や排水口の位置を考慮しながら作業していきましょう。
管理の手間を省きたいなら、フェイクタイプのグリーンカーテンもあります。