定期的に掃除しているつもりでも、「部屋がカビ臭い」という経験はありませんか?それはきちんとカビが取り除けていない証拠です。特に梅雨の時期に発生するカビは繁殖スピードも早いため、発見したらすぐに対処しなければなりません。部屋のカビはどのように取り除けば良いのでしょうか。
この記事では、カビが発生する原因や種類、おすすめの対策などをご紹介していきます。部屋のカビでお困りの方はぜひチェックしてみてくださいね。
1. 部屋でカビが発生する原因
実はカビ菌は常に空気中で浮遊しており、ある一定の温度や湿度、栄養分が揃うと目に見える形まで繁殖します。カビが発生する条件を以下で詳しく見ていきましょう。ここでは、温度・湿度・時期・場所に焦点を当てて解説していきます。
1-1. カビが発生しやすい温度
カビは20度から30度の温度を好みます。カビの育成に快適な温度は25度から28度程度だとも言われていますよ。カビの種類によっても繁殖しやすい温度は変わってくるため、部屋のカビがどの種類か知る必要があります。
1-2. カビが発生しやすい湿度
カビは70%以上の湿度で繁殖しやすくなります。湿度が60%を超えると徐々に繁殖し始め、80%を超えると繁殖スピードを一気に上げます。
1-3. カビが発生しやすい時期
カビは雨が多くなる春から夏にかけてが最も繁殖しやすい時期です。湿気の多い梅雨の時期は部屋のカビで多くの方が悩まされていることでしょう。しかし、最近の住宅は気密性が高いが故に冬場でも室内の気温が温かく保たれています。室内と屋外の気温に大きく差が生まれるため、結露が発生しやすく、結果的にカビの原因ともなり得ます。カビ対策は1年を通して行うのがおすすめです。
1-4. カビが発生しやすい場所
カビはホコリやチリ、汚れ、脂などの栄養分が多くある場所に発生します。キッチンや浴室、トイレなどの水回り・収納スペース・寝具の裏側などはカビが発生しやすいため注意しましょう。また、水分の多い窓もカビが発生しやすい場所です。特に手の届かない場所や掃除しにくい場所はカビが大量発生しやすいと覚えておくことをおすすめします。
2. 部屋のカビは3種類ある
部屋に発生するカビは主に黒カビ・赤カビ・青カビの3種類あります。それぞれどのような特徴があるのか詳しく見ていきましょう。
2-1. 黒カビ
見た目が黒いカビは部屋の中でも多いカビの一種です。黒カビは乾燥に強いため、放置しておくと、繁殖し、家屋を痛めてしまいます。生命力も強いため、一度根を張ると、完全に取り除くのが困難な場合もあります。黒カビは浴室やエアコン、結露の多い窓を好むため、定期的なお手入れでカビの発生を防ぎましょう。
2-2. 赤カビ
赤カビは食べ物に発生するカビとして知られていますが、部屋の中でも繁殖します。排水溝にヌルヌルとしたピンクの汚れが付いていたことはありませんか?それが赤カビです。赤カビは特に水回りで発生することが多く、そのまま放置してしまうと、黒カビの原因ともなり得ます。
赤カビは黒カビのように根を張るわけではないため、比較的簡単に除去可能です。頑固な黒カビを発生させないためにも赤カビを見つけたら、早急に対処しましょう。
2-3. 青カビ
青カビも赤カビと同様に食べ物に生えるカビです。「ペニシリン」という世界初の抗生物質であるため、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。青カビは体内に入ってしまうと、アレルギー反応や喘息を引き起こす可能性があるため、発見したらすぐに取り除くようにしてください。
掃除する際は掃除機を使わずに拭き取るのがおすすめです。掃除機でカビを吸い込んでしまうと、部屋中にカビをばら撒き兼ねません。
3. 部屋のカビを防ぐ方法
カビは条件が揃わなければ繁殖しません。カビの再発を防止するためにも以下の対策を実行しましょう。ここではおすすめのカビ対策を5つご紹介していきます。生活スタイルに合わせて取り入れてみてください。
3-1. 湿度を60%以下に下げる
カビは湿度が60%以下になると繁殖活動が抑えられます。人が快適だと感じられる湿度は40%から60%であるため、常に快適な湿度を保っておけばカビの繁殖も防げますね。湿度を下げるのに最も有効的な方法は「窓を開ける」ことです。定期的な換気でカビの発生を防ぎましょう。
3-2. 温度を25度以下に下げる
カビの発生を防ぐには温度を下げるのもおすすめです。窓を開けたりエアコンを付けたりして、温度を25度以下に保ちましょう。ただ、真冬や真夏は温度を下げられない場合もあります。そのようなときは換気扇を回すだけでも効果的です。
3-3. 除湿剤を置く
クローゼットや押入れは閉め切っているため、湿度も温度も高くなりがちです。そのような収納スペースには除湿剤を置いておきましょう。除湿剤はホームセンターや100円ショップでも売ってるため気軽に購入できます。取り替え時期を忘れないようにメモしておくことをおすすめします。
3-4. 定期的に掃除をする
カビの発生原因であるホコリやチリ、汚れなどを取り除くには掃除が有効的です。ただ、掃除機を掛けるだけでは頑固な汚れは落ちないため、定期的に拭き掃除を行いましょう。掃除をする際は換気をしながら行うと、空気も循環するため、綺麗な空間が維持できます。
3-5. スノコを敷く
カビ対策のためにスノコを収納スペースの中や玄関先に置いている方も多いのではないでしょうか。スノコを敷くと、床部分に空間ができるため、湿気が溜まりにくくなります。空気の流れが良くなり、カビも発生も防げるでしょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は部屋のカビ対策について解説してきました。部屋のカビは温度・湿度・栄養分が一定の量を超すことによって発生します。カビを放置しておくと、住宅を傷つけたり人体に影響を及ぼしたりと良いことはありません。見つけたら早急に対処しましょう。
特に黒カビは一度掃除しただけでは落とすことができないため、ハウスクリーニング業者や水回り業者に除去を依頼することもおすすめです。カビ除去を業者に依頼する際は必ず口コミを見るようにしましょう。金額だけで業者を決めてしまうと、作業後に高額請求されたり適当な作業しかしてもらえなかったりとトラブルになりかねません。カビ取り業者は慎重に選びましょう。
※ ハウスクリーニングについては、「ハウスクリーニングの特徴とは?メリット・デメリットをご紹介!」で詳しく解説しています。