給湯器は毎日使うものだからこそ、ガス代や電気代、安全性などが気になりますよね。「つけっぱなしにしておくのはもったいない?」「こまめに電源を切るべき?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、給湯器をつけっぱなしにした場合のメリット・デメリット、ガス代や電気代への影響、安全面、さらに最新の給湯器の機能まで詳しく解説します。最適な使い方を見つけて、快適で経済的な暮らしを実現しましょう。
1. 給湯器をつけっぱなしにするメリット・デメリット


1-1. つけっぱなしのメリット
- いつでもすぐにお湯が使える:お湯を使うたびに電源を入れる手間がなく、すぐに温かいお湯が使えます。特に朝シャンなど、時間がないときには便利です。
- 設定温度ですぐにお湯が出る:設定温度のお湯がすぐに使えるため、温度調整の手間が省けます。
- 冬場の凍結防止:寒冷地では、凍結防止機能が働くため、配管の凍結を防ぐことができます。
1-2. つけっぱなしのデメリット
- 待機電力の消費:給湯器は電源が入っていると、待機電力を消費します。これは微量ですが、年間を通して考えると無視できない金額になる可能性があります。
- 予期せぬガス代の発生:シングルレバー混合水栓の場合、レバーの位置によっては誤ってお湯を出してしまうことがあります。つけっぱなしにしていると、このミスで無駄なガス代が発生する可能性があります。
- 古い機種の場合の火災リスク:古い機種の中には、種火を使用するタイプがあります。これらの機種をつけっぱなしにすると、火災のリスクがわずかに高まる可能性があります。ただし、現在の主流であるリモコン操作式の給湯器では、このリスクはほとんどありません。
2. 給湯器をつけっぱなしにした場合のガス代・電気代への影響
2-1. ガス代への影響
最近の給湯器は、お湯を使わないときはガスを消費しません。そのため、つけっぱなしにしていてもガス代はほとんどかかりません。ただし、前述のように誤ってお湯を出してしまうと、その分ガス代がかかります。
2-2. 電気代への影響
給湯器は、電源が入っていると待機電力を消費します。その量は機種によって異なりますが、1時間あたり1~3W程度です。1ヶ月あたりに換算すると、数十円程度の電気代になります。年間では数百円程度になるため、大きな負担ではありませんが、節約を重視するのであれば、使わないときは電源を切るのがおすすめです。
2-3. 具体的な電気代計算例
例えば、待機電力が2Wの給湯器を1日22時間つけっぱなしにした場合、1ヶ月の電気代は約34円になります(電気料金を27円/kWhとして計算)。
3. 給湯器の安全性:つけっぱなしは危険?


3-1. 最新の給湯器の安全性
最近の給湯器は、安全装置が充実しており、つけっぱなしにしていても火災などの危険性は非常に低いです。ガス漏れを感知するセンサーや、異常燃焼を防止する機能などが搭載されています。
3-2. 古い給湯器の注意点
築年数が古い住宅で使用されている給湯器の中には、安全装置が不十分な機種もあります。これらの機種をつけっぱなしにする場合は、火災のリスクが高まる可能性があるので注意が必要です。不安な場合は、専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
3-3. バランス釜の注意点
バランス釜は、種火を使用するタイプの給湯器です。つけっぱなしにすると火災のリスクが高まるため、使用後には必ず電源を切るようにしましょう。
4. 給湯器の最適な使い方
4-1. 最新機種の場合
最新の給湯器は安全性が高いため、つけっぱなしでも大きな問題はありません。ただし、少しでも節約したい場合は、使わないときは電源を切るのがおすすめです。
4-2. 古い機種やバランス釜の場合
古い機種やバランス釜は、安全のため、使用後には電源を切るようにしましょう。
4-3. 凍結のリスクがある場合
寒冷地では、冬場に配管が凍結するリスクがあります。凍結防止のため、給湯器の電源はつけっぱなしにしておく方が安全です。
5. 最新の給湯器の機能


5-1. エコジョーズ
エコジョーズは、排熱を再利用することでエネルギー効率を高めた給湯器です。従来の給湯器に比べてガス代を節約できます。
5-2. エコキュート
エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。ガスを使わないため、ランニングコストを抑えることができます。
5-3. スマート機能
最新の給湯器には、スマートフォンで操作できる機能が搭載されているものもあります。外出先からもお湯はり予約などができ、便利です。
6. まとめ
給湯器をつけっぱなしにするかどうかは、機種や使用環境、個人の考え方によって最適な方法が異なります。この記事を参考に、ご自身の状況に合った使い方を見つけてください。安全面や節約を重視するのであれば、使わないときは電源を切るのがおすすめです。また、古い機種を使用している場合は、安全のため専門業者に点検してもらいましょう。
7. 給湯器に関するよくある質問
7-1. 給湯器の寿命はどれくらい?
一般的に、給湯器の寿命は約10年~15年です。
7-2. 給湯器の交換費用はどれくらい?
給湯器の交換費用は、機種や工事内容によって異なりますが、おおよそ15万円~30万円程度です.
7-3. 給湯器から異音がする場合はどうすればいい?
異音がする場合は、故障の可能性があります。使用を中止し、専門業者に点検してもらいましょう。
給湯器を正しく使って、快適で安心な暮らしを送りましょう。