フローリングは住宅の雰囲気を左右するだけでなく、機能面やメンテナンス面においても影響を及ぼします。住宅で使用する床は主に無垢フローリングと複合フローリングがありますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
今回は複合フローリングのメリットやデメリットをご紹介します。お手入れ方法もあわせて解説していくため、複合フローリングの住宅を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
1. 複合フローリングのメリット

複合フローリングは複数の合板を張り合わせてつくられます。
表面に張り合わせる天然材やシートの厚みによって、呼び方が変化します。0.3mmから1mm程度の天然材なら突き板フローリング、2mm程度の天然材なら挽き板フローリング、木目シートならシートフローリングです。
それら複合フローリングには以下のようなメリットがあります。それぞれ特徴を見ていきましょう。
1-1. 無垢材より安い
まず、複合フローリングは無垢フローリングより価格が安く、気軽に入手できる特徴があります。
6畳の部屋に複合フローリングを張る場合に掛かる材料用は4万円から9万円です。価格幅も広く、機能性が良いものは20万円以上することもあります。条件に合わせて選ぶことができるため、それぞれのニーズにも合わせやすいフローリングです。
1-2. デザインの種類が多い
複合フローリングはデザインの種類も多く、木目調を始め、ヘリンボーンや六角形など独特な模様を楽しめます。無垢フローリングに寄せたデザインもあるため、低コストで美しい木目フローリングを取り入れることができるでしょう。
ただ、複合フローリングで表面がコーティング加工など施されているものは無垢材特有の木の温もりは感じられません。
1-3. 施工しやすい
複合フローリングの品質や仕上がりは均等であるため、どんな床でも施工しやすい特徴があります。築年数が経っている中古住宅や特殊な形のお部屋などでも綺麗な仕上がりになるでしょう。
ただ、あまりにも床の状態が悪い場合は補修工事が必要になる場合もあります。 築年数の古い物件はご注意ください。
1-4. 反りや割れが生じにくい
フローリングは築年数が経ってくると、反りや割れが気になります。特に無垢フローリングはメンテナンスを怠ると、年数とともに床の劣化が著しくなり、張り替えを検討しなくてはいけなくなることもあります。
その点、複合フローリングであれば比較的、反りや割れにも強く、傷つきにくい特徴があります。
1-5. メンテナンスがしやすい
複合フローリングは表面が加工されているため、日々のメンテナンスもラクに行うことができるでしょう。掃除機や水拭きもできるため、お手入れ方法に悩まず、綺麗な状態が保てます。
2. 複合フローリングのデメリット

続いて、複合フローリングのデメリットをご紹介します。自宅のフローリングを選ぶ際はデメリットもしっかり頭に入れておきましょう。ただ、工夫すればデメリットは気にならなくなるため、ここでその対策も解説していきます。
2-1. 耐用年数が短い
複合フローリングの耐用年数は10年から20年です。無垢フローリングの場合だと30年以上持つため、そこまで耐久性がないことが分かります。
フローリングは耐用年数を超えてしまうと、軋みやひび割れが発生したりすることがあります。 生活の妨げとなるだけでなく、怪我の危険性も出てくるため、耐用年数を過ぎたフローリングは定期的にメンテナンスをするようにしましょう。
2-2. 安っぽい印象になる
複合フローリングは無垢フローリングと比べると、安っぽい印象を与えてしまうことがあります 。機能よりもデザインを重視したい方には複合フローリングはおすすめできません。
予算的に複合フローリングしか購入できない場合は、なるべく色味の濃い商品を選ぶことで高級感を演出できます。ウォールナットやローズなどの突き板フローリングを選ぶと良いでしょう。
2-3. 傷に弱い
複合フローリングは浅い傷には強く、深い衝撃には弱い特徴があります。物を落とした衝撃でフローリングが剥がれてしまうこともあるでしょう。一度傷ついたフローリングは自然には元に戻らないため、修復や張り替えが必要です。
最近では、衝撃に強い複合フローリングも流通しています。小さなお子さんがいる家庭などはそちらを購入してみても良いでしょう。ただ、その分、金額は上がります。
2-4. 温もりを感じにくい
複合フローリングは木の温もりを感じにくいのもデメリットです。
無垢フローリングの質感を求めて、天然材の多い挽き板フローリングを選ぼうとすると、価格が高くなってしまうため、予算の上限が決まっている方は他のデザインで対応しましょう。
複合フローリングは無垢フローリングにはない独特なデザインが豊富に揃っていますよ。
2-5. シックハウス症候群の原因になる可能性も
複合フローリングでは木を張り合わせる際に接着剤を使用することがあります。製品によっては、シックハウス症候群や肌荒れの原因となる場合があるため、どのような製法でフローリングが張られるのか確認しておくことが大切です。
また、フローリングの塗装が剥がれてくれると、劣化スピードも早くなるため、張り替えが必要になります。
3. 複合フローリングのお手入れ方法

ここからは複合フローリングのお手入れ方法をご紹介します。複合フローリングのメンテナンスで良く使われるアイテムは以下の4つです。それぞれやり方や注意点を解説します。
3-1. 掃除機
掃除機は日々のお手入れで使用することが多いはずです。フローリングに落ちているホコリや髪の毛などを取り除いていきましょう。
小石や食べかすなど大きなものが落ちていた場合は引き摺らないように気を付けましょう。大きさや形状によってはフローリングを傷つけてしまう可能性があります。掃除機をかける前に拾っておきましょう。
3-2. 雑巾がけ
複合フローリングは乾拭きも水拭きも可能です。乾拭きで落ちない汚れは水拭きで丁寧に拭き取りましょう。ただ、木材は水に弱い性質があります。水拭きをした後は水分が残らないように乾拭きを徹底しましょう。
また、オイル塗装の場合は水拭きしてしまうと、毛羽立ちや白濁が発生してしまう場合があります。なるべく水拭きはしないようにしましょう。
3-3. 中性洗剤
洗剤を使用する場合は中性のものを選びましょう。雑巾やモップに中性洗剤を含ませる場合は、よく絞ってから使用することをおすすめします。雑巾がけやモップがけが終わったら、綺麗な水で二度拭きしましょう。
特にフローリングの目地はなかなか乾燥しないため、丁寧に乾拭きすることをおすすめします。
3-4. ワックス
複合フローリングにワックスをかける場合は、既存のワックスを剥離するかそのまま上から塗布するのかでやり方が変わってきます。
ワックスを剥離する際はホームセンターなどで剥離材を購入しましょう。
既存のワックスの上から塗布する際は薄めた中性洗剤で一度床を洗い、汚れを除去してからワックスをかけることをおすすめします。その際によく乾燥させることを忘れないようにしましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は複合フローリングのメリットとデメリットについてご紹介しました。複合フローリングは無垢フローリングと比較すると、価格が安く施工性が優れています。
しかし、耐用年数が短かったり木の性質を感じられなかったりとデメリットとなる部分も存在します。複合フローリングの特徴をよく理解し、希望に沿った商品を選ぶようにしましょう。
また、複合フローリングは水拭きができるため、比較的簡単にメンテナンスが可能です。ただ、よく乾燥させないと床を痛めてしまう可能性もあります。ご紹介したお手入れ方法を参考に長く使えるフローリングにしましょう。