プラスターボードとは?石膏ボードとの違いや使用時の注意点

リノベーション
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住宅の新築やリフォームで使うことの多い「プラスターボード」ですが、どのような特徴があるかご存知でしょうか。手頃に購入できる建材であるため、あらゆる場面で活用されています。

この記事ではプラスターボードのメリットとデメリットを解説していきます。石膏ボードとの違いも併せてご紹介していきますよ。住宅の建築を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

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1. プラスターボードとは

プラスターボードとは、焼いた石膏とおがくずなどを混ぜ合わせて作った建築材料です。厚紙の間に石膏を挟んでいるため、板状になっており、住宅の壁や天井の部材に使用されます。

一般的な住宅の柱には壁紙の下にプラスターボードが固定されていますよ。そんなプラスターボードにはどのような役割があるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。

1-1. プラスターボードの役割

プラスターボードは住宅を支えるために重要な部材です。厚みがあるほど耐久性が高く、土台として活用できます。硬化する際に収縮しないため、ひび割れ発生する心配もありません。

また、プラスターボードには防火効果があります。万が一の災害にも備えられるため、住宅をより強化できるでしょう。

1-2. プラスターボードと石膏ボードとの違い

プラスターボードとよく似たものに「石膏ボード」がありますが、両者の違いは何でしょうか。結論から言うと、両者に明確な違いはありません。

プラスターボードの「プラスター」とは塗装用建築資材のことを指します。プラスターボードで最も一般的なものが石膏ボードであり、同様のものです。

※ 参考記事: 「石膏ボードにはどんな種類がある?役割やおすすめの貼り方をご紹介!

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2. プラスターボードのメリット

プラスターボードには以下のようなメリットがあります。利点となる部分は最大限活かし、快適な住宅をつくっていきましょう。

2-1. 耐火性に優れている

プラスターボードには高い耐火性能があり、火災があった際も水蒸気となって放出することができます。

水蒸気が放出されている間はプラスターボード自体の温度も上昇しないため、炎が燃え広がるのを防ぐことが可能です。石膏そのものにも断熱効果があり、災害の影響を受けにくい特徴があります。

2-2. 遮音性に優れている

プラスターボードは音を伝えにくい構造となっているため、遮音性にも優れています。

施工の際には壁の内側に空間をつくり、吸音材を埋め込みます。ボードを重ね張りすることで遮音性を高めることも可能です。

2-3. 価格が安価

プラスターボードは価格が安く、気軽に入手できます。

種類やサイズはさまざまですが、一般的なものであれば、1枚500円で購入できる商品もあります。最もベーシックなプラスターボードは横910mm×縦1,820mm×厚み9.5mmです。

購入場所はホームセンターや家電量販店などがあります。通販サイトでも購入可能ですよ。

2-4. 簡単に施工できる

カット作業や貼り付けが簡単にできるところもプラスターボードの魅力です。施工のしやすさからDIYでも多く活用されていますよ。カッターでも切れるため、DIY初心者にもおすすめの建築材料です。

2-5. リサイクルできる

プラスターボードは100%リサイクル可能です。プラスターボードは石膏と紙に分けられ、その後、セメントや土壌改良材として再利用されます。地球環境にも優しいエコな資材です。

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3. プラスターボードを使用する際の注意点

プラスターボードにはさまざまなメリットがありますが、デメリットも押さえておかなければなりません。プラスターボードを使用する際に知っておきたい注意点は以下の5つ。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

3-1. 強度が弱い

まず、プラスターボードは耐久性がありません。壁に物をぶつけてしまうと、へこんだり剥がれたりしてしまいます。傷に弱いため、一度へこんだ壁は元に戻らないのもプラスターボードの特徴です。

家具のレイアウトなどは工夫して行いましょう。

3-2. 一点の衝撃に弱い

プラスターボードは壁紙がないと非常に脆く、すぐに穴が空いてしまいます。

点の衝撃に弱いため、画鋲や釘を刺す際は注意しましょう。画鋲や釘をプラスターボードの壁に刺すと壁材がポロポロと剥がれてきてしまう可能性があります。

必要以上に衝撃を与えないようにしましょう。

3-3. 水に弱い

プラスターボードは耐水性が低いのも特徴です。水を扱うキッチンや洗面所、浴室、トイレなどには向いていません。

どうしてもプラスターボードの壁や天井で施工したい場合は防水や耐水機能の付いたプラスターボードを使用しましょう。

3-4. カビが生えやすい

水回りでプラスターボードを使用する際は換気を徹底しましょう。

湿気が溜まりやすい場所でプラスターボードを使用していると、カビの繁殖に繋がります。カビが大量に発生すると、人体に影響を及ぼす他、建物を傷つけ兼ねません。

定期的な除湿でプラスターボードにカビが生えるのを防ぎましょう。

3-5. 処分が大変

プラスターボードは捨てるのにも手間が掛かります。処分する際は一般ゴミとして出さず、産業廃棄物として業者に処分を依頼するか自分で最終処分場へと持ち込みましょう。

業者にプラスターボードの処分を依頼する際は必ず産業廃棄物処分業許可を発行している業者を選んでください。間違った業者選びをしてしまうと、高額請求をされたり不法投棄されたりとトラブルに巻き込まれる可能性があります。

業者選びは慎重に行いましょう。

また、自分で最終処分場にプラスターボードを持ち込む際はマニフェストを発行することを忘れないようにしてください。少ない量であれば、自分で持ち込む方が安く済む場合もあります。

捨てる量によって、処分方法を決めていくと良いでしょう。

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はプラスターボードについて解説してきました。プラスターボードは耐火性や防音性に優れているため、住宅のあらゆる場面で使われています。

自宅の壁がプラスターボードか確認するには、ピンを刺したり壁を叩いたりすると良いでしょう。ホームセンターには下地センサーも販売されていますよ。リフォームやリノベーションをする際にも役立ちますね。

また、プラスターボードは壁や天井だけでなく、DIYにも活用でき、造作棚やシェルフを製作することが可能です。DIYでプラスターボードを使用する際は耐重量を確認してから物を乗せるようにしてください。