浴室乾燥機は便利な機能ですが、掃除を怠っていると「洗濯物が乾きにくい」「カビ臭いニオイがする」などのトラブルを引き起こす可能性があります。浴室乾燥機を効果的に使うためにも、定期的なお手入れが必要です。
そこで今回は、浴室乾燥機の掃除方法や注意点をご紹介していきます。浴室乾燥機が使えない場合は故障原因を把握し、それに合った対策をしていきましょう。浴室乾燥機を導入予定の方は、事前に掃除のやり方を知っておくとスムーズな対策ができます。新築やリフォーム前にしっかりと確認しておきましょう。
1. 浴室乾燥機の故障原因
浴室乾燥機が使えなくなる原因は主に以下の4つです。自宅の浴室乾燥機がなぜ使えないのか原因を特定することで、その後の対策も把握できます。浴室乾燥機の調子が悪いと感じたら、慌てず、原因を突き止めることが大切です。以下で、それぞれの兆候を見ていきましょう。
1-1. ホコリ・チリの蓄積
浴室乾燥機が臭いと感じる原因は、ホコリやチリの蓄積です。フィルターやファンを掃除していないと、それらにホコリやチリが溜まっていきます。そのまま起動させてしまうと、浴室内にホコリやチリを撒き散らしてしまうため、洗濯物や身体に付着してしまう可能性があるでしょう。
ホコリやチリは火災の原因にも繋がるため、フィルターやファンは綺麗に掃除しておくことをおすすめします。
1-2. カビの発生
浴室乾燥機内に生えたカビも悪臭の原因となります。カビが生えた浴室乾燥機をそのまま付けてしまうと、カビのニオイが風に乗って天井から降ってくるため、浴室中がカビ臭くなってしまうでしょう。
特に浴室は湿気が多い場所であるため、カビが生えやすい環境です。メンテナンスを怠ると、故障の原因ともなるため、早急に対策をしなければなりません。
1-3. 部品破損
経年劣化による部品破損も浴室乾燥機が使えなくなる原因です。定期的なメンテナンスをしていても、浴室乾燥機が動かない場合は部品自体が壊れている可能性があるため、一度業者に見てもらうことをおすすめします。
住宅点検の際に浴室乾燥のメンテナンスをしてもらうのも良いでしょう。
1-4. 寿命
浴室乾燥機の寿命は10年から15年です。長く使っている場合には不具合が起こりやすくなるため、交換の必要性が出てくるでしょう。
フィルターやファンなどの掃除をしても、異音や異臭が改善されない場合は寿命のケースもあるため、新しい設備の導入を検討してみても良いかもしれません。
2. 浴室乾燥機の掃除方法
浴室にはたくさんのホコリやカビが浮遊しているため、定期的なお手入れをして綺麗な状態を保っておく必要があります。浴室乾燥機にホコリや汚れが詰まってしまうと、運転効率が悪くなってしまう可能性もあるため、しっかりと掃除をしましょう。
以下で、浴室乾燥機の掃除方法を簡単にご紹介していきます。ポイントを押さえて、自宅でも実践してみましょう。
2-1. 道具を準備する
まず、浴室乾燥機を掃除するための道具を準備します。ふきんや中性洗剤、綿棒、掃除機など必要なものを揃えておきましょう。ホコリが多い場合はメガネなども用意しておくと、ホコリが落下してきても安心です。
浴室乾燥機の位置に合わせて脚立なども用意しておきましょう。
2-2. 掃除機でホコリを取る
道具を準備できたら、浴室乾燥機を開け、フィルターのホコリを掃除機で吸い取ります。ノズルを細長タイプに変えておくと、スムーズにホコリが取れるでしょう。細かい場所に付いているホコリは綿棒などを使って綺麗に取り除いていきます。
フィルターは穴が開きやすいため、なるべく力を入れないようにしましょう。
2-3. フィルターを外して洗う
ある程度、ホコリが取れたらフィルターを外します。フィルターを洗う際は水かぬるま湯を使用することが大切です。取れにくい汚れは中性洗剤を使用し、丁寧に除去していきましょう。
掃除が完了したら、乾いた布で綺麗に拭き取り、直射日光が当たらない日陰で乾かします。
2-4. カバー・ファンを拭く
浴室乾燥機のカバーやファンは乾いた布で汚れを拭き取ります。頑固な汚れが付着している場合には水洗いしますが、パーツが傷付かないように優しく洗い流しましょう。水洗いした場合は、フィルターと同様に日陰で乾燥させておきます。
日が直接当たる場所に置いてしまうと、変色や変形の原因となるため注意が必要です。
2-5. 元に戻す
部品が全て乾いたら、元に戻していきます。その際は、きちんと使えるかどうか一度電源を入れて確かめることが大切です。
掃除をしても異音や異臭が改善されない場合は他のことが原因である可能性が高いため、業者へ連絡してみることをおすすめします。費用は掛かりますが、すぐに原因を特定してくれるはずです。
3. 浴室乾燥機の掃除をする際の注意点
最後に、浴室乾燥機の掃除をするときの注意点を解説していきます。浴室乾燥機は何も考えずに使用していると、ちょっとしたことが故障に繋がる可能性もあり、その場合には高額な費用が掛かってしまうでしょう。
少ない費用で効率良く使うためには、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
3-1. 酸性やアルカリ性の洗剤は使用しない
浴室乾燥機の汚れはほとんどが洗剤を使わなくても落ちますが、水洗いだけでは落ちない場合は中性洗剤を使用することをおすすめします。酸性やアルカリ性の洗剤はカバーやフィルターを傷めてしまう可能性があるため、避けるようにしましょう。
浴室乾燥機の掃除で掃除をする際は、洗剤の種類や水洗いの有無に気をつけることが大切です。
3-2. 化学繊維の雑巾は使わない
ナイロンやアクリル・ポリエステルなどの化学繊維は細かい目で編み込まれているため、素材を傷付ける可能性があります。掃除によく使用されているマイクロファイバークロスも合成化学繊維となっているため、使用しないようにしましょう。
浴室乾燥機の掃除に雑巾を使用する場合は柔らかい素材のものを使用することがポイントです。
3-3. しっかり乾燥させる
浴室乾燥機のファンやフィルターなどを水洗いしたら外で乾燥させますが、元に戻す際はしっかりと乾いているか確認しましょう。万が一、濡れたまま部品を戻してしまうと、寿命を縮めてしまう可能性もあります。
掃除しても逆効果になってしまうため、部品はよく乾燥させるようにしましょう。
3-4. 電源を消してから掃除する
浴室乾燥機の掃除前には電源を消すことも忘れないようにしましょう。特に直前に暖房を付けていると、火傷や怪我をする恐れがあります。手袋や軍手などを付け「温風が出ていないか」や「機器が冷えているか」など事前に確認するようにしましょう。
また、フィルターを外したまま電源を付けてしまうと、故障の原因になります。
3-5. 頑固な汚れは業者に依頼する
浴室乾燥機の掃除は自分でもできますが、汚れが落ちない場合や位置が危険な場合には業者に依頼することをおすすめします。自分で掃除するより早く綺麗に掃除してくれるでしょう。
見積もりは相場を把握するためにも、複数社に依頼することが大切です。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、浴室乾燥機の故障原因や掃除方法をご紹介しました。浴室乾燥機の掃除を怠っていると、ホコリやチリ・カビなどが内部に溜まり、目詰まりを起こします。浴室乾燥機の汚れは異音や異臭の原因となるため、早急に対策することが大切です。
掃除方法をしっかりと把握し、丁寧に扱っていきましょう。