クローゼットにある衣類を出したら、身に覚えのない黒や白の汚れが付いていたという経験はありませんか？その汚れの正体はカビです。放っておくと、衣類を傷ませてしまうだけでなく、建物の腐食にも繋がるため、発見したら早急に対処しましょう。この記事では、クローゼットに発生したカビの除去方法やカビを発生させないための予防策をご紹介していきます。
1. クローゼットに発生するカビの種類
カビは気温20℃以上、湿度70%以上の場所を好みます。特に高温多湿になりやすいクローゼットで大量に繁殖し、衣類や家具を傷つけます。クローゼットに発生するカビは大きく分けて2種類。黒カビと白カビに分けられます。それぞれどのように違うのでしょうか。特徴を見ていきましょう。
1-1. 黒カビ
黒カビは衣類に小さな点を付けます。繊維まで根を張っていることがほとんどで、一度カビが発生してしまうと完全に除去するのが難しいと言われています。特に動物の毛を使った衣類やシルク繊維のものはカビが発生したら捨てるしかありません。カビが発生しないように日々のお手入れを入念に行いましょう。
1-2. 白カビ
綿ボコリのようなものが衣類に付いている場合は白カビです。黒カビと違い、表面に付着しているため、簡単に落とせます。ただ、衣類全体に付いている場合は除去するのが困難な場合もあります。悪化する前に適切な手入れをして、カビが発生するのを未然に防ぎましょう。
2. クローゼットに発生したカビの除去方法
クローゼットに発生したカビはどのように除去していけば良いのでしょうか。カビの発生具合によっても除去方法が異なるため、それぞれ解説していきます。今回ご紹介するのは衣類にカビが発生した場合・クローゼット内にカビが発生した場合・押入れにカビが発した場合です。
2-1. 衣類のカビ除去方法
まず衣類に付着したカビは軽くブラッシングするだけで取り除くことが可能です。ブラッシングした後に消毒用エタノールを含ませた布で叩くように拭き取るとさらに綺麗に落とせます。頑固なカビが付着している場合は酸素系の漂白剤で揉み洗いすることでしっかりと落とせるでしょう。水洗いできないものはクリーニングに出すことをおすすめします。
2-2. クローゼット内のカビ除去方法
カビは放置しておくと、衣類からクローゼット全体に広がります。クローゼットを開けたときにカビ臭いと感じたら、中に入っている荷物を全て出し、カビが繁殖していないか確認しましょう。クローゼット内のカビは衣類同様、消毒用エタノールで除去することが可能です。消毒用エタノールがない場合はクエン酸スプレーでも構いません。カビが発生している部分に直接振りかけ、丁寧に乾拭きしましょう。
また、白カビを除去する場合に掃除機で吸ってしまうと、室内にカビが舞ってしまう可能性があるため、雑巾やタイルなどで拭き取るように心掛けてください。
2-3. 押入れのカビ除去方法
自宅の収納がクローゼットではなく、押入れだという方は漂白剤を使用すると部材が傷んだり変色したりする可能性があります。押入れのカビ取りには専用のスプレーを購入しましょう。スプレーして乾かすだけでカビを除去してくれる商品もあるため、押入れの壁や板を傷つけずに綺麗な状態を保てますよ。
3. クローゼットのカビ対策
クローゼットに発生するカビは軽度のものであれば落とすことができますが、そのままにしておくと最悪の場合、大掛かりな工事が必要になる場合もあります。工事費用も高額となるため、事前にカビが発生しないように対策しておくことをおすすめします。簡単にできるクローゼットのカビ対策は以下の5つがあります。それぞれやり方を見ていきましょう。
3-1. 衣類や荷物を詰め込まない
クローゼットのカビ対策として有効な方法は中に入っている衣類や荷物を減らすことです。クローゼット内にものが多いと、通気性が悪く、扉を頻繁に開けていても湿気が溜まりやすくなってしまいます。湿気の多い環境はカビが大量発生する原因ともなるため、定期的に断捨離する機会を設けることをおすすめします。クローゼット内がスッキリしていると、掃除する際もスムーズに行えますよ。
※ 参考記事: 「断捨離はどこから始めるのか？面倒くさがりでも簡単にできる方法」
3-2. 換気をする
クローゼット内の風通しを良くするのもおすすめの方法です。クローゼットの扉を開けておくのはもちろん、スノコを敷くなど換気しやすい仕組みをつくりましょう。窓がないお部屋のクローゼットは扇風機やサーキュレーターを活用してみてください。30分程度換気をすれば、湿気やホコリは取り除けますよ。
3-3. 除湿剤を置く
クローゼット内に除湿剤を置くのもカビ対策でよく使われる方法です。除湿剤は100円ショップやホームセンターで購入できるため、気軽に取り入れられますよ。有効期限が切れたものを放置しておくと、逆効果となるため、定期的に交換することを忘れないようにしてください。除湿剤と一緒に防虫剤も入れておくと、より効果を感じられるでしょう。
3-4. ホコリを除去する
クローゼット内のホコリもカビの発生原因となります。ホコリを溜めないようにクローゼットは定期的にお手入れをしましょう。また、一度着た衣類にもホコリが付着している可能性があるため、衣替えの際などにクローゼットの大掃除をすることをおすすめします。
3-5. 重曹を置く
お掃除の万能アイテムとして知られる重曹もクローゼットのカビ予防に有効です。クローゼット内に重曹の粉を入れておくだけで除湿剤の代わりとして使えます。重曹は空瓶に入れ、薄い布を被せて輪ゴムで縛りましょう。湿気は下に溜まりやすいため、カビも下から生えてきます。重曹や除湿剤はクローゼットの下部に置くことをおすすめします。重曹を交換するタイミングは粉が固まったときです。目安として2ヶ月から3ヶ月は持ちますよ。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はクローゼットのカビ対策についてご紹介しました。クローゼット内で発生したカビは状態や種類によって対策が異なります。軽度の白カビであれば、簡単なお手入れをすれば落とせるため、再び使用することが可能です。しかし、黒カビや大量に発生している場合は取り除くことが難しいため、諦めるしかありません。
大切な衣類や家具を台無しにしないためにも日頃のお手入れや収納環境を見直しましょう。見た目がスッキリとしていて、出し入れしやすいクローゼットはカビも発生しにくく、清潔な状態を保てます。
