観葉植物を浴室に飾ると、リラックス効果が期待できるだけでなく空気の循環を良くしてくれるなどさまざまなメリットがあります。
しかし、選び方や育て方を間違えてしまうと見栄えが悪くなったり清潔感が保てなくなったりと逆効果です。ポイントを押さえておくことで、おしゃれな浴室となり、観葉植物も枯れずに済みます。
今回は、浴室に飾る観葉植物の選び方や飾る際の注意点・おすすめの種類などをご紹介していきます。自宅に観葉植物を置きたい方はぜひ参考にしてみてください。
1. 浴室に飾る観葉植物の選び方
観葉植物にはたくさんの種類がありますが、どれでも良いというわけではありません。浴室でも長持ちさせるためには、選び方にコツがあるため、事前に知っておきましょう。
1-1. 窓があるかないかで判断する
まず、浴室に窓があるかないかで選ぶ植物の種類は異なります。
一般的に浴室は、家の北側など日の光が差し込みにくい場所に設置されることが多く、光が必要な植物を置いてしまうとすぐに枯れてしまうこともあるでしょう。
浴室で観葉植物を育てる場合は、比較的日陰に強いシダ植物やサトイモ科の植物がおすすめです。
1-2. ハイドロカルチャーが可能かで判断する
ハイドロボールやゼリーを使った水耕栽培は浴室に向いており、表面にカビが生える心配もありません。万が一、鉢に水が溜まり過ぎても簡単に捨てられるため、土で浴室を汚すこともないでしょう。
土を使用しないハイドロカルチャーは見た目もスッキリしており、おしゃれな容器に入れるなどインテリア性を高められるのもポイントです。
1-3. 置く場所で判断する
浴室に観葉植物を置きたくても場所がなければ育てることができません。窓際のスペースや棚など先に空間を確保してから、それに合ったサイズの植物を選ぶようにしましょう。
壁や天井からハンギングすればスペースも有効活用できるため、工夫して空間をつくってみてください。その際は、シャワーが直接かからないか確認することが大切です。
1-4. 高い湿度に耐えられるかで判断する
浴室は高温多湿になりやすい場所であるため、それらの環境に耐えられるかも重要です。
乾燥を好むような植物は、すぐに根腐れを起こしてしまうため浴室には向いていません。熱帯地域のジャングルに生息するような高い湿度を好む植物を選びましょう。
事前に植物の特徴をチェックしておくと失敗も少ないはずです。
1-5. サイズで判断する
狭い浴室に大きな観葉植物を置いてしまうと、圧迫感が出てしまいます。浴室の広さに合わせた植物を選ぶようにしましょう。
広めの浴室には背の高いものやツルが長く伸びるものもおすすめで、生命力を感じます。入浴もよりリラックスして楽しめるでしょう。ツルが伸びるものは好きな形の支柱やリースに絡ませてアレンジすることも可能です。
2.浴室に観葉植物を飾る際の注意点
浴室に飾る観葉植物の選び方が分かったところで、今度は観葉植物を飾る際の注意点を見ていきましょう。
浴室に向いている植物を購入しても置き方や育て方を間違えてしまうと、すぐに枯れてしまいます。綺麗な浴室を保つためにも、しっかりとポイントを押さえておきましょう。
2-1. 水はあげすぎない
浴室で育てられる観葉植物の多くはシャワーを直接かけてしまっても腐りませんが、あげ過ぎは根腐れの原因となります。シャワーを使って水やりを行う際は、熱湯ではなくぬるま湯をかけるようにしましょう。
また、湯船の残り湯を使用する場合は入浴剤の成分などに気を付けてください。植物によってはすぐに枯れてしまうこともあるでしょう。
2-2. 土が溢れないように工夫する
浴室の観葉植物を土で育てる場合は、溢れないように容器を工夫することが大切です。土の上に化粧石を置くと、土が溢れる心配もなくおしゃれな演出ができます。
浴室で土を使うのに抵抗があるという方は、先程ご紹介したハイドロカルチャーを取り入れてみると良いでしょう。
2-3. 耐寒管理を徹底する
浴室は気温が低くなりやすい場所であるため、窓際に置いている観葉植物は注意深く観察する必要があります。浴室に向いている植物は高温多湿を好みますが、寒さに弱い場合が多く、しっかりとした対策をしなければなりません。
急激に気温が下がると枯れてしまう場合もあるため、特に冬場は浴室から居室へと移してあげた方が良い場合もあります。
2-4. 直射日光を避ける
浴室におすすめの観葉植物は光を好むが、直射日光が苦手という場合もあります。そのような植物は、直射日光に当たると葉焼けをして枯れてしまうため注意が必要です。
日陰でも耐えられる植物が多いのも事実ですが、光が当たらな過ぎると枯れてしまうため、定期的に光が当たる場所に移動してあげましょう。
3.浴室におすすめの観葉植物
ここからは、浴室に向いている植物をご紹介します。今回はその中でも特におすすめな植物を5つピックアップしています。それぞれの特徴を知り、好みやライフスタイルに合わせてお気に入りのものを選んでみましょう。
3-1. オリヅルラン
細くて長い葉っぱが特徴のオリヅルランは、耐陰性だけでなく耐寒性にも優れているため丈夫で長持ちする植物です。成長すると、ツルを伸ばしてその先に小さな子株を付けます。小さな株を省スペースに飾ったり、ツルを伸ばして吊り下げたりとさまざまな活用が可能です。
また、他の植物よりも日光を必要とするため、明るい浴室に適しています。
3-2. アジアンタム
幅が広く、長く伸びる葉っぱが特徴のアジアンタムは涼しげな浴室を演出してくれます。品種によって葉が大きく波打つものや葉先が細かく分かれるものさまざまな形があるため、お気に入りのタイプを選んでみましょう。
ただ、乾燥に弱いため、こまめに霧吹きなどで水分を与えることをおすすめします。
3-3. アスプレニウム
黄緑色の葉っぱが爽やかなアスプレニウムは、湿気のある場所を好む植物です。湿度の高い浴室でも育てやすいため、初心者にも向いています。
大きな葉っぱにはホコリが溜まりやすいため、水やりの際は汚れを落としながら葉全体にたっぷりと水をあげましょう。寒さにも弱いため、暖かい場所で育てることをおすすめします。
3-4. セローム
大きく切れ込みが入り、さらに波打ったような形の葉っぱが特徴的なセロームはエキゾチックな演出におすすめです。
水は好みますが、強い光は苦手であるため置く場所には注意しましょう。葉っぱの切れ込み具合は環境によって変わるため、育てるほどにさまざまな形を見せてくれます。
3-5. モンステラ
切れ込みがある葉っぱが特徴のモンステラは、リゾートチックな雰囲気をつくるのにぴったりです。
熱帯雨林に自生する植物で耐陰性もあります。モンステラも小型の苗から大型の株までさまざまなタイプがあるため、浴室の大きさに合わせて検討してみましょう。インテリア性も高いため、より快適な空間となるはずです。
※ モンステラについては、「モンステラを飾る魅力とは?インテリアにおすすめの種類もご紹介!」で詳しく解説しています。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、浴室におすすめの観葉植物についてご紹介しました。
浴室は高温多湿になりやすく、日陰の場所が多いため、それらの環境に耐えられる植物を選ぶ必要があります。つくりたい浴室のイメージと合わせて検討してみましょう。