映画やスポーツ観戦が好きな方の中には、自宅にシアタールームが欲しいと憧れを抱いている方も多いでしょう。
シアタールームは映画などを鑑賞する目的でつくられた部屋のことを指しますが、それらの空間にはどのようなメリットがあるでしょうか。また、注意点も押さえておくことで、より快適な暮らしが叶えられます。
今回は、シアタールームを自宅につくるメリットやデメリット・おすすめの間取りについてご紹介していきます。自宅のくつろぎ時間をさらに充実させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. シアタールームを自宅につくるメリット
自宅にシアタールームをつくるメリットは以下の通りです。大画面のスクリーンや迫力のある音響設備を取り入れるため、他では味わえないような魅力がたくさん詰まっています。設置する機械にもこだわりを持って、空間をコーディネートしていきましょう。
1-1. 自宅にいながら大画面で映画が見られる
シアタールームの魅力は、やはり映画館のような臨場感が味わえるところです。視聴者の周りに音響システムを配置するなどの機器の設置方法にもこだわることで、より特別な空間になるでしょう。
最近では50インチ以上のテレビも一般的になりましたが、シアタールームにはプロジェクターもおすすめです。100インチ以上の大画面で映像が見られます。
1-2. ホームパーティーの際に役立つ
シアタールームは周囲を気にすることなく楽しめるため、小さなお子さんがいる場合も安心です。ホームパーティーをする際にも役立つでしょう。映画を見ながらおしゃべりをしたりソファに寝転んだりと自由に過ごせます。
映画館では周囲の視線が気になるため、のびのびと遊びたい方におすすめです。
1-3. カラオケやゲームなどもできる
シアタールームでできることは映画鑑賞だけではありません。カラオケやゲームなども楽しめるため、さまざまな場面で活躍するでしょう。
最近では、スポーツの試合やライブ・コンサートのオンライン配信も増えてきているため、お気に入りのアーティストをリアルタイムで鑑賞できます。
1-4. 見逃したシーンを何度も見られる
映画館での鑑賞は、展開が早くて理解できなかったり肝心なところでトイレに立ってしまったりと困り事が多いのも事実です。
そのようなときに役立つのがホームシアターです。見たいシーンを何度も見返したり好きなタイミングで停止したりできるため、自由に鑑賞できます。
1-5. 映像機器を片付ける必要がない
映画やスポーツ観戦のための空間をつくれば、映像機器を片付ける必要もなくなります。
リビングにプロジェクターを設置した際には、使い終わったら片付けなければならないため手間がかかるでしょう。部屋数に余裕がある場合や自宅を新築する場合は、シアタールームの設置も検討してみてください。
2. シアタールームを自宅につくる際の注意点
ここからは、シアタールームの注意点をご紹介していきます。
たくさんの魅力があるシアタールームですが、デメリットとなる部分も把握しておかないと失敗してしまうでしょう。より快適な空間にしていくためにも、以下の注意点を押さえておくことが重要です。
2-1. 光漏れを防ぐ
シアタールームをつくる際は、遮光設備を導入することも忘れないようにしましょう。窓からの光が入ってしまうと、映像を見るときの邪魔になってしまいます。遮光性の高いブラインドやカーテンを設置し、真っ暗な状態が保てるようにしておきましょう。
また、新築やリフォームの際は、黒やダーク系の壁紙・サッシを選ぶと光漏れが軽減できます。
2-2. 防音対策は入念に行う
大迫力の映像や音響を楽しむには防音対策も入念に行なっておきましょう。防音対策が不十分だと、近隣トラブルに発展する可能性があります。壁やドアへ防音材を取り入れるなど必要に応じて、工事を実施するのもおすすめです。
シアタールームの配置を考える際は、隣家との距離も考慮しながら適切な位置を選びましょう。
マンションの場合は、防音室の設置を検討するのもおすすめです。
※ 参考記事: 「防音室付きのマンションはおすすめ?メリット・デメリットをご紹介!」
2-3. 部屋の大きさに合った設備を導入する
シアタールームに導入するテレビやプロジェクターは、部屋の大きさに合ったサイズを購入することが大切です。あまりにも大きいサイズは部屋の印象を損ない、窮屈さを与えてしまいます。
快適な時間が過ごせるように、設備の大きさにも注目してみましょう。部屋の大きさによっては、導入する機器を厳選する必要も出てきます。
2-4. 目的を考えて全体像をイメージする
シアタールームのレイアウトは目的によって異なります。
その空間で何をするのか・どのように過ごしたいのか全体像をイメージしてからコーディネートするようにしましょう。イメージが固まっていないと、コーディネートの途中で軸がズレてしまい、ごちゃついた印象になってしまう可能性もあります。
2-5. 動線を考慮する
シアタールームを自宅に設置する際は、動線を考慮してレイアウトすることも大切です。
特に配線は、上手に組まれていないと怪我や事故の原因となります。小さなお子さんや高齢者がいる場合は、安全性が確保されているか確認した上で使用するようにしましょう。
3. シアタールームにおすすめの間取り
最後に、自宅におすすめしたいシアタールームの場所をご紹介していきます。それぞれの魅力を最大限活かして、より楽しい空間をつくってみてください。
3-1. スキップフロアに設置する
スキップフロアがある住宅では、そちらにシアタールームを設置してみると良いでしょう。リビングを削らずとも憧れのシアタールームがつくれるため、家の開放感も失われません。のびのびとした空間で自由な時間を過ごせるでしょう。
リビングからも目が届きやすいため、小さなお子さんがいても安心です。
※ 参考記事: 「スキップフロアとは?メリットやデメリット・主な種類をご紹介!」
3-2. フリースペースに設置する
部屋数にゆとりがある場合は、個室の1つをシアタールームにしてみましょう。コンパクトな空間に映像機器を設置する際は、棚などを活用するとスッキリまとまります。
どのような機械を取り入れるか事前に把握した上で、おしゃれにレイアウトしてみましょう。家族でどう過ごすか話し合っておくことも大切です。
3-3. 屋上庭園に設置する
屋上庭園がある場合は、そちらにシアタールームをつくるのも良いでしょう。開放的な屋外で臨場感溢れる映画や音楽が楽しめます。階数が高ければ人目も気にならないため、プライベート空間もしっかり確保できます。
ただ、防音対策は入念に行なっておく必要があるでしょう。
3-4. ロフトに設置する
おこもり感を大切にしたい方は、ロフトにシアタールームを設置するのもおすすめです。
本格的なスクリーンを用意しなくても、壁面を活用すれば映像を映し出せます。お子さんと一緒にテレビ鑑賞も可能です。音漏れや光漏れなど十分対策した上で楽しむようにしましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、シアタールームのメリットやデメリットについてご紹介してきました。
シアタールームを自宅につくることで、映画館に行かなくても大画面で映画が鑑賞できます。カラオケやゲームなども楽しめるため、ホームパーティーにも役立つでしょう。しかし、遮光性や防音性を考えていないとトラブルに繋がるため注意が必要です。
快適な時間を過ごせるよう、条件を整理してみましょう。
シアタールームでの目の負担を軽減するために、テレビ裏に間接照明を設置するのもおすすめです。
※ 参考記事: 「テレビ裏に間接照明を設置するなら!メリットや注意点をご紹介!」