スキップフロアとは?メリットやデメリット・主な種類をご紹介!

リノベーション
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マイホームの建築を検討している方の中には「スキップフロア」を導入したいと考えている方も多いでしょう。スキップフロアは住宅探しでよく見かけるため、知っている方も多いはずです。

しかし、その特徴を具体的に把握しているでしょうか。メリットばかりに目を向けていると、設置後に使い勝手が悪いなど後悔してしまうため注意が必要です。

そこで今回は、スキップフロアのメリットとデメリット・主な種類をご紹介していきます。おしゃれな住宅をつくりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1. スキップフロアのメリットとは

そもそもスキップフロアとは、フロアの高さを半階層ずらして中階層をつくるものです。「ステップフロア」「小上がり」とも呼ばれており、あらゆる場面で活用できます。

そんなスキップフロアを自宅に設置すると、どのようなメリットが得られるでしょうか。主な魅力を5つご紹介していきます。

1-1. 空間が広く使える

スキップフロアは部屋と部屋の間を壁や扉で区切らないため、空間を広く使えることがメリットです。空間を縦に利用することで、開放感も演出できるでしょう。

吹き抜けのような間取りにすれば、太陽の光も下の階まで届きやすくなり、明るい空間が実現します。リビングなど家族が集まる場所によく採用されるのが特徴です。

1-2. 家族とのコミュニケーションが取りやすい

スキップフロアは空間が緩やかに繋がっているため、家族の気配を感じられるのも魅力です。キッチン近くに設置しておけば、調理中でもお子さんの様子が見守れます。

他にも、書斎として利用することで、家族とのコミュニケーションを取りながら作業が可能です。繋がりとプライベート空間のメリットを最大限活かせます。

1-3. 秘密基地のような雰囲気が楽しめる

秘密基地や隠れ家のような雰囲気が楽しめるのもスキップフロアの魅力でしょう。特に階段の多いスキップフロアは空間に立体感を与えてくれるため、おしゃれな印象に仕上がります。

お子さんの遊び場にしたり趣味部屋にしたりとさまざまな使い方が可能です。使用目的を考慮し、適切な場所に設置してみましょう。

1-4. 採光・通風に優れている

日当たりや風通しが良いこともスキップフロアのメリットです。窓の位置や段差の取り方などを工夫すれば、より開放的な住宅がつくれるでしょう。

日当たりや風通しの良い空間は換気もしやすいため、綺麗な空気が循環します。カビやダニの抑制にも繋がり、清潔感を維持できるのも特徴です。

1-5. 収納スペースを増やせる

スキップフロアは空間を有効活用できるため、収納スペースとして増やすことも可能です。家族の人数が多い場合や荷物が多い場合は物置として活用してみるのも良いでしょう。

フロアを高くすれば高くした分だけ床下のスペースを収納に活用できるため、ニーズに合わせて設計してみることをおすすめします。

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2. スキップフロアのデメリットとは

続いて、スキップフロアのデメリットを見ていきましょう。事前に注意点を把握しておかないと、設置してから失敗したと後悔してしまいます。

資金を無駄にしないためにも、あらかじめ対策しておきましょう。

2-1. 費用がかかる

スキップフロアは一般的な住宅と比較して設計の難易度が高いのがデメリットです。建築費用が高いだけでなく工期も長いため、入居できるまでに時間がかかるでしょう。

施工できる業者も限られるため、条件によっては断られるケースもあります。クオリティは技術者に委ねられるため、実績を見たうえで業者を選ぶことが大切です。

2-2. 建築できない場合もある

エリアによっては、スキップフロアの建築が認められない可能性もあります。一般的に家を建築する際には設計書を自治体に提出しますが、スキップフロアの高さや広さによっては床面積をオーバーしてしまう可能性があるでしょう。

スキップフロアの2階建てを立てたくても、3階建てと判断されてしまうケースもあるため注意が必要です。

2-3. 固定資産税が上がる

スキップフロアの設置で床面積が増えた場合は、固定資産税も増えるのが一般的です。固定資産税は地方税の一つで、自治体によって基準が異なります。

スキップフロアを自宅の設計に採用する際は、地域の基準を把握しておくようにしましょう。何も考えずに取り入れてしまうと、税負担が重くなる可能性があります。

2-4. 高齢者は生活しにくい

スキップフロアは段差が魅力的なポイントですが、高齢者にとっては生活しづらいでしょう。将来的なバリアフリーにも対応していないため、転倒や怪我をする恐れがあります。

スキップフロアを導入する際は、家族全員の使い勝手を考えることも重要です。ライフスタイルを考慮し、安全に暮らせる住宅づくりをしていきましょう。

2-5. 冷暖房効率が下がる

スキップフロアのある空間は壁が少ないため、冷暖房効率が下がる可能性があります。特に夏場や冬場は電気代が高くなる恐れがあるため、エアコンの設置場所や窓の位置も工夫すると良いでしょう。

このように、空間全体を考えて住宅を設計する必要があります。デザインや見た目だけで判断すると、失敗する確率が高まるでしょう。

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3. スキップフロアの種類

最後に、スキップフロアの種類をご紹介していきます。それぞれの特徴を理解し、目的に合わせて取り入れていきましょう。

スキップフロアを採用する際は、その空間で何をしたいか考えることが重要です。

3-1. 中二階タイプ

中二階タイプは階段の途中にスキップフロアをつくります。階段の踊り場にスペースを設け、テーブルやイスなどを置くのが一般的です。

階段が居室から見える位置にあれば、家族の様子もしっかり見守れます。逆に階段が居室から見えない位置にあるなら、収納スペースとして活用するのが良いでしょう。

3-2. 半地下タイプ

半地下タイプはリビングにスキップフロアをつくりたい場合におすすめです。空間にメリハリが付くため、高級感のあるリビングに仕上がるでしょう。

このような空間は、フリースペースとして敢えて家具を置かないのが最適です。お子さんが遊ぶスペースや宿題をするスペースなどさまざまな活用ができます。

3-3. ロフトタイプ

ロフトを活用してスキップフロアを設置することも可能です。ロフトは趣味のスペースやお昼寝のスペースなどに活用できます。

使用頻度の少ない荷物をまとめることもできるため、ニーズに合わせて使い方を決めてみましょう。ロフトは秘密基地のような雰囲気を楽しめるため、お子さんに人気があります。

※ 参考記事: 「ロフトってどう使うのがおすすめ?賢い使い方や注意点をご紹介!

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4. まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、スキップフロアのメリットやデメリット・主な種類をご紹介してきました。スキップフロアは開放的な空間がつくれる他、家族とのコミュニケーションが取りやすいことや採光・通風に優れていることがメリットです。

住宅の収納スペースも増やせますが、設置には高額な費用がかかります。地域の基準をしっかり確認していないと、固定資産税が上がる可能性もあるため注意しましょう。

また、スキップフロアのある空間では高齢者が生活しにくく、冷暖房効率が下がる恐れもあります。スキップフロアを設置する目的を考え、デメリットも考慮したうえで採用するようにしましょう。

スキップフロアはDIYすることも可能です。他の記事で紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。
※ 参考記事: 「小上がりを設置するメリットとは?魅力やDIYの仕方をご紹介!

「ピットリビング」も段差によってリビングの空間を区切ることができます。
他の記事で解説しているため、ぜひ併せてご覧ください。
※ 参考記事: 「ピットリビングの魅力とは?設置する際の注意点もご紹介!